ジェフ・ベゾス、宇宙ではなく地球にお金を使うべきだという批判に答える

アマゾンの創設者ジェフ・ベゾスとガールフレンドのローレン・サンチェス。2021年11月6日、ロサンゼルスで開催されたイベントで。

アマゾンの創設者ジェフ・ベゾスとガールフレンドのローレン・サンチェス。2021年11月6日、ロサンゼルスで開催されたイベント「LACMAアート+フィルムガラ」で。

REUTERS/Mario Anzuoni

  • ジェフ・ベゾスは、億万長者は宇宙よりも地球に注目すべきだという批判に答えるよう求められた。
  • 彼は「両方を行う必要があり、その2つは深く結びついている」という事実を、批評家たちが見逃していると述べた。
  • ベゾスは、気候変動関連の慈善事業に宇宙よりも多くの資金を投じていると述べた。

アマゾン(Amazon)の創設者でブルー・オリジン(Blue Origin)のCEOを務めるジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)が、億万長者が宇宙旅行にお金を使いすぎて、地球上の問題に十分に対処していないという批判に答えた。

こうした批判をする人々は「両方を行う必要があり、そしてこの2つは深く結びついている」という事実を見逃していると、ベゾスは2021年11月10日のIgnatius Forumで述べた。

ベゾスによると、2020年2月に発表された慈善事業「Bezos Earth Fund」 には、宇宙旅行よりも多くの資金が投じられているという。この慈善事業の目標は、2030年までに気候変動対策に100億ドルを投じることだ。

ベゾスもインタビュアーも特に誰が批評したかについては言及しなかったが、ベゾスが7月に宇宙の端まで飛んだとき、アレクサンドリア・オカシオ-コルテス(Alexandria Ocasio-Cortez)下院議員、億万長者仲間のビル・ゲイツ(Bill Gates)、イギリスのウィリアム王子などの著名人から批判が集まった。

ベゾスはまた、宇宙旅行の重要性についても、「今ここでやるべきことは途方もない量であり、それを忘れることはできない。しかし、同時に、深く結びついた理由で、我々は未来に目を向ける必要がある」と述べた。

そして、「我々人間は常に両方のことをしてきた。我々は常にここと今を見てきましたし、常に未来を見据えてきた。そしてこの惑星はとても小さいので、文明として成長し続けたいのなら、 将来的に文明的なことのほとんどは惑星外で行われる必要がある」と彼は付け加えた。

ベゾスは過去に、人類は「すべての汚染源となる産業」を宇宙に移さなければならないと信じていると述べたことがある。

[原文:Jeff Bezos responds to critics who say he should spend his money on Earth rather than space: 'We need to do both'

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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