サウジアラビア、1日で81人の死刑執行 昨年1年間の合計上回る
サウジアラビアは12日、殺人などの罪で死刑判決を受けた81人の死刑を執行したと発表した。昨年1年間には69人の死刑が執行されており、これを上回った。
サウジアラビアの国営サウジ通信(SPA)によると、イエメン人7人とシリア人1人を含む81人は、テロを含む「複数の凶悪犯罪」で有罪判決を受けていた。裁判は13人の裁判官が担当し、三審制の司法手続きを経たという。
81人には、過激派勢力「イスラム国(IS)」やアルカイダ、イエメンのフーシ派などとのつながりがある人物も含まれる。
重要な経済的標的への攻撃の計画や、治安部隊メンバーを標的とした攻撃または殺害、誘拐、拷問、強姦、サウジアラビア国内への武器の密輸などで有罪となっていた。
人権団体は、サウジアラビアでは多くの人が公正な裁判を受けていないとしているが、サウジアラビア政府はこうした批判を否定している。
サウジアラビアは世界で最も死刑執行数が多い国の1つ。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルがまとめたリストによると、サウジアラビアの死刑執行数は世界第5位。それを上回るのは中国、イラン、エジプト、イラクとなっている。