「テラスハウス」最新シーズン打ち切り発表 木村さんの死受け

Hana Kimura looks on during the press conference Bushiroad and Stardom on October 17, 2019

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画像説明, 木村さんの死は日本中にショックを与え、ネット中傷を規制する法律改正を訴える声が上がっている

日本の女子プロレスラー木村花さん(22)が23日に亡くなったことを受け、木村さんが出演していた米ネットフリックスで配信されているリアリティー番組「テラスハウス」が、現行のシーズンを打ち切ると発表した。

木村さんは亡くなる直前、インターネットで誹謗(ひぼう)中傷を受けていたことを示唆する気がかりな内容を自身のソーシャルメディアアカウントに投稿していた。

木村さんの死は日本中にショックを与え、ネット中傷を規制する法律改正を訴える声が上がっている。

フジテレビが制作し、ネットフリックスが配信している「テラスハウス」は現在、第5シーズン。

番組のツイッターアカウントは、「木村花さんがご逝去された事について、改めてお悔やみ申し上げます(中略)尚『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』に関しましては、制作を中止する事を決定致しました」と説明した。

しかし、番組が完全にキャンセルされたのかどうかは明らかではない。ネットフリックスはBBCの取材に対し、「この非常に愛されている番組の最新シーズンをやめる計画は現在ない」と答えている。

また、木村さんが取り上げられている最新話は現在、日本でのみ公開されていることや、新しいエピソードの公開を無期限延期することなどを明らかにした。

「テラスハウス」は、日本で3人の男性と3人の女性が同居するリアリティー番組。日々の生活にスポットを当てており、番組ではパネリストらがメンバーの会話や仕草を分析するなど、リアルタイムでコメントしていく。

最近ではメンバーのリアルなやりとりや、比較的平穏な生活が人気を集めていた。

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木村さんは昨年9月から、最新シーズンのメンバーとしてこの番組に参加した。

木村さんは、テラスハウスのファンなどから毎日数百もの中傷ツイートを送られていたと言われている。

日本のメディアによると、日本でのみ公開されているあるエピソードの放映後に、誹謗中傷が加速したという。そのエピソードでは、木村さんが別のメンバーと口論になっていた。

Flowers are placed at a shooting location for the Netflix reality show "Terrace House" in Tokyo

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画像説明, テラスハウスの撮影現場には、木村さんへの花が手向けられた

木村さんは23日未明に自傷した写真と共に「もう人間なんかやりたくない」、「愛されたかった人生でした」、「みんなありがとう、大好きだよ」、「ばいばい」とツイートしており、心配する声が上がっていた。現在これらのツイートは削除されている。

一部のメディアは木村さんの自宅から遺書が見つかったと報じているが、この情報は確認されていない。

高市早苗総務相は、 ネット中傷の被害者が発信者の情報開示手続きを行える現行法の改正を予定していると話した。

NHKによると、高市氏は「制度改正を含めた対応をスピード感を持ってやっていきたい」と話している。

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