陸自元候補生を家裁送致、強盗殺人の非行内容 地検「弾薬奪う目的」

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 岐阜市陸上自衛隊日野基本射撃場で男性隊員3人が銃撃されて死傷した事件で、岐阜地検は23日、元自衛官候補生の男(19)を強盗殺人と同未遂の非行内容で岐阜家裁に送致した。送検時は殺人と同未遂容疑だったが、地検は男が弾薬を奪う目的で発砲したと判断した。家裁は同日、2月5日までの観護措置を決定した。

 地検などによると、男は射撃訓練中だった昨年6月14日、隊員3人に小銃を発砲。当時25歳と同52歳の隊員2人を殺害し、別の隊員(26)に重傷を負わせたが、弾薬は奪えなかったとされる。捜査関係者によると、男は逮捕直後の調べに「銃と弾を外に持ち出したかった」と供述していた。

 男は今月18日までの約6カ月間、事件当時の精神状態を調べるための鑑定留置を受けていた。鑑定結果を踏まえ、地検は刑事責任を問えると判断した模様だ。

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