7月にあった参院選で公示前に投票を呼びかける文書を配ったとして、さいたま区検は16日、埼玉選挙区（改選数4）で当選した上田清司参院議員（74）=無所属、国民民主推薦=の公設秘書の40代女性を公職選挙法違反（法定外文書頒布、事前運動）の罪でさいたま簡裁に略式起訴した。秘書は罰金30万円の略式命令を受け、即日納付した。

　起訴状などによると、秘書は7月10日に投開票された参院選で、公示前だった6月3日～8日の間、さいたま市内の有権者21人に上田氏への投票や選挙運動への協力を呼びかける文書を発送した。

　上田氏の事務所は「本人は、選挙違反という認識も意図もなかったので、罰金刑と言えど残念です。しかし、厳粛に受け止めます」などとコメントした。