「体力が持ちません」外務副大臣の打診固辞 菅前首相に近い阿達氏
小手川太朗
自民党の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーをめぐる問題で、安倍派の堀井巌外務副大臣の後任を打診された阿達雅志参院議員(64)=無派閥=が、固辞していたことがわかった。官房長官を打診された浜田靖一前防衛相に続き、今回の人事で就任要請を断ったことが判明したのは2人目となる。複数の政権幹部が明らかにした。
阿達氏への打診は12日夕、世耕弘成参院幹事長を通じて伝えられたが、阿達氏は「体力が持ちません」などと断ったという。阿達氏は菅義偉前首相に近く、菅政権で首相補佐官(経済・外交担当)を務めた。
首相が打診したポストを断る議員が相次いで明るみに出るのは異例。求心力低下に拍車がかかる首相の厳しい状況の表れといえそうだ。(小手川太朗)