北朝鮮による強制失踪、国連が報告書 青森で漁師拉致の工作員も証言

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パリ=宋光祐
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 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は28日、北朝鮮による強制失踪と拉致に関する報告書を公表した。日本人を含む拉致被害者の家族や脱北者らへのインタビューから、強制失踪の実態をまとめたものだ。北朝鮮に対して事実を認め、早急に人権侵害を終わらせるよう求めている。

 国連は2014年に出した北朝鮮の人権状況に関する調査委員会の報告書で、日本人の拉致を含む強制失踪について北朝鮮政府による組織的で広範な人権侵害として「人道に対する罪」にあたると指摘している。今回の報告書は、今も続く被害者やその家族の苦しみに焦点をあてた。

 OHCHRは16年から22年にかけて、被害者やその家族、脱北者ら計80人にインタビューした。

「北朝鮮は孤立抜けだし、国連とともに人権解決を」

 北朝鮮では、国内や国外で拘…

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