全日本吹奏楽コン、課題曲はここがポイント 田中靖人さんに聞く
全国大会である全日本吹奏楽コンクールは今年、70回の節目を迎える。第70回のコンクールは10月22日に中学校の部、23日に高校の部が名古屋国際会議場で、29日に大学の部、30日に職場・一般の部が北九州ソレイユホールで開かれる。
全日本吹奏楽コンクールの今年度の課題曲は、朝日作曲賞受賞作を含む5曲。参考演奏を手がけた東京佼成ウインドオーケストラのコンサートマスター田中靖人さん(58)に演奏のポイントを聞いた。(魚住ゆかり)
今年度の課題曲は、「やまがたふぁんたじぃ~吹奏楽のための~」(杉浦邦弘作曲)、マーチ「ブルー・スプリング」(鈴木雅史作曲)、「ジェネシス」(鈴木英史作曲)、「サーカスハットマーチ」(奥本伴在作曲)、「憂いの記憶―吹奏楽のための」(前川保作曲)です。
やまがたふぁんたじぃ~吹奏楽のための~(第31回朝日作曲賞作品) 杉浦邦弘作曲
フルートが冒頭で奏でる「最上川舟歌」など、いくつかの山形の民謡と、ポップなリズムが融合した作品。特に後半は、コード進行やリズムに、ポップスのような格好よさがあって、聞いていて楽しい曲ではないでしょうか。
かっちりしたリズムの上で、味わい深い民謡風メロディーをゆったり自由に「歌う」のがこの曲の特徴です。バンドそれぞれの味のある「歌い方」を追求して、「魂のこもった『音楽』を」という作曲者の思いにどう応えるかが、最大のポイントでしょう。
マーチ「ブルー・スプリング」 鈴木雅史作曲
メロディー、ハーモニー、リ…
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