舞鶴市がバレーVリーグ奈良のサブホームタウンに

大野宏
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 京都府舞鶴市バレーボール・Vリーグ男子の奈良ドリーマーズ(奈良市)と連携協定を結び、サブホームタウンになることが決まった。今秋からのV3リーグでホームゲームを舞鶴市内で開催する予定だ。市職員の言上(ごんじょう)真一さん(39)が選手兼監督を務めていることで、100キロを超える遠距離での縁組が実現した。

 奈良は2006年に西淀製作所(大阪府)と佛教大のOBを中心にしたクラブチームとして結成され、大阪実業団連盟に所属。09年にVリーグ機構に準加盟し、15年に奈良へ移転、現在のV3リーグの前身に参戦した。19~20年シーズンにV3で優勝、今春までのシーズンは初めてV2で戦ったが11位に終わり、V3への降格が決まっている。

 言上さんは舞鶴市内の中学でバレーを始め、東舞鶴高、富山大でもプレー。帰郷して市役所に入った後も地域のクラブチームで選手を続けていたが「体が動く間に上のカテゴリーに挑戦したい」と18年に奈良のトライアウトを受験し、合格。一昨年から監督兼任になった。現在は市広報広聴課で勤務し、毎週末に車で2時間かけて奈良での練習に通っている。

 26日に市役所で連携協定の締結式があった。多々見良三市長とチームを運営するNPO法人の尾上尚史代表理事が協定書にサイン。背番号「0」に「MAIZURU」のネームが入ったユニホームが贈られた。

 奈良のサブホームタウンになるのは奈良県斑鳩町、田原本町に加えて三つ目。尾上代表理事は「言上と『舞鶴で子どもたちにVリーグの試合を見せたいね』と話していた夢が実現した。地域でクラブチームを発展させる一役も担えればと思う」とあいさつ。言上さんは「V3に落ちて一から出直しのシーズン。優勝してV2に上がりたい」と抱負を語った。(大野宏)

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