「道の駅ホテル」各地に続々 米マリオットと積水ハウス
米ホテル大手のマリオット・インターナショナル系列のホテルが6日、岐阜県美濃加茂市と美濃市で開業した。大手住宅メーカー積水ハウス(大阪市)とマリオット・インターナショナルの共同事業で、「道の駅」の隣接地にホテルを建設・運営し、地域の活性化を目指す「Trip Base 道の駅プロジェクト」の一環だ。
第一弾は岐阜
美濃加茂市で開業したのは道の駅「みのかも」に隣接した「フェアフィールド・バイ・マリオット・岐阜清流里山公園」。鉄骨3階建てで85室、床面積は3100平方メートルだ。
6日午前、現地で開業の式典があった。積水ハウスの仲井嘉浩社長は、「地方には、知らない魅力が隠されている。知られざる魅力スポットを巡り、偶然の出会いを楽しみながら渡り歩く。そんな豊かな時間を過ごしても良いのではないか。それがこのプロジェクトの提案する旅の新たな価値です」とあいさつした。岐阜県の古田肇知事は「コロナ禍で、打撃を受けた観光が回復に向かっている。タイミングのいいオープン」と期待を込めた。
25道府県で3千室
この日は、岐阜県美濃市の道の駅「美濃にわか茶屋」に隣接した「フェアフィールド・バイ・マリオット・岐阜美濃」(54室)も開業した。また9日に、同県郡上市の道の駅「古今伝授の里やまと」の隣接地に、12日には三重県御浜町の道の駅「パーク七里御浜」の近くにも同じ系列のホテルが開業する。
さらに2021年夏には岐阜県高山市の道の駅「桜の郷荘川」に「フェアフィールド・バイ・マリオット・岐阜高山荘川」(64室)も開業予定。25年までに25道府県で計3千室を展開する方針だ。(吉田芳彦)