冒頭の「シズルワードの考え方」でも述べられているように、人間はおいしいと感じた食べ物の味や香りを言葉で表現することによって、味や香りを記憶に刻みこみ、それによって識別力を高めていく。そのため、「おいしさを表現する言葉」が人々によってどのように使われているか、それがどう変化しつつあるかを把握することは興味深いことであるし、また重要な意味をもつ。
今回の調査報告でも、食感を表わすオノマトペの重要性が再確認されていて「もちもち」「もっちり」が6年間、上位をキープしているという。近年、アップトレンドにある言葉からも面白い傾向が読みとれる。食感系では「フワトロ」という複合語が上昇していて、これは主にオムライスの食感を表わすのに使われている。同じく上昇傾向の「なめらか」は、主にプリンに使われるようだ。また、味覚系ではアップトレンドにある言葉として代表的なのは「濃厚な」だ。これは、チーズケーキやハーゲンダッツのアイスクリームの感じらしい。
黄色系でクリーミーな食感、女性がプチ幸福感を感じられる食品と結びついた言葉がアップトレンドにあるようだ。

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
sizzle word シズルワードの現在 2015「おいしいを感じる言葉」調査報告 単行本 – 2015/12/18
この本は現在、絶版です。同じ『sizzle word シズルワードの現在』で、データを更新した改訂増補版がありますので、そちらをご覧ください。
私たちはどのような言葉においしさを感じているのだろうか。
食べた料理のおいしさを人に伝えたい時、どういう言葉を口にしているのだろうか。
あるいは、コンビニの店頭に並ぶお弁当やサンドイッチ、カップ麺のパッケージに書かれた、
おいしさを表現する言葉のどこにおいしいを感じ、お昼に食べるものを選んでいるのだろうか。
「おいしそう」、あるいは「食べたい」、「飲みたい」を感じる言葉、飲食の欲求を喚起する単語や語句を、
ここでは「シズルワード」と呼びます。
シズルワードには、例えば、
「もちもち」「ジューシー」 「もっちり」「とろける」「サクサク」「口どけのよい」「舌触りがよい」「歯ごたえのある」
「うまみのある」「香ばしい」「コクがある」「風味豊かな」「美味」「濃厚な」「脂の乗った」「コク深い」「クセになる」
「季節限定」「新鮮な」「焼きたて」「揚げたて」「絶品」「贅沢な」「旬」「完熟」「産地」「朝採り」「コトコト」
など数多くの言葉があります。
2015年調査「おいしいを感じる言葉」をもとにして、
「シズルワード」のことを広く知るために、この本をつくりました。
きっと、シズルワードの現在の姿を、いくつかの視点から眺めることができるはずです。
- 本の長さ180ページ
- 言語日本語
- 出版社BMFT出版部
- 発売日2015/12/18
- 寸法22.5 x 21 x 1.4 cm
- ISBN-104990489543
- ISBN-13978-4990489540
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
出版社からのコメント
この本は現在、絶版です。
改訂版を、『sizzle word 2018 シズルワードの現在』として販売しています。
グラフを中心にした見やすい本です。見開きの右側がグラフ、左側でグラフの内容を言葉にしています。
図表は2つの調査の結果をもとにしたものです。
調査のひとつは、人はどの言葉に「おいしい」「食べたい」を感じているかを調べたのもの、
そのタイトルは『おいしいを感じる言葉』、2003年からほぼ毎年を行っています。
調査結果は2010年に発行した 『おいしい感覚と言葉 食感の世代』で詳しく紹介しましたが、
2009年の行った調査の結果なのでデータが少し古くなりました。
この本では2015年の調査結果、
それと2003年から2015年までの12年間の変化を詳細に分析しています。
もうひとつはシズルワードから想起する食品や飲料の名前を調査した結果です。
人の頭の中にあるシズルワードは何らかの食べ物・飲み物に紐付いています。
シュワシュワ⇒炭酸飲料、キンキン⇒ビール、シャキシャキ⇒レタス、ほくほく⇒焼き芋、
つるつる⇒うどん、 もっちり⇒パン類、ぷるるん⇒ゼリー、フワトロ⇒オムライス、コシのある⇒うどん、
ジューシー=から揚げ/フライドチキン、深みのある⇒コーヒー、焼きたて⇒パン類、揚げたて=から揚げなど
つながりはひとつだけとは限らないし、時間とともに変化するし、人によっても違います。
シズルワードと食べ物や飲み物の関係はどうなっているのか。
こうした新しい分析の試みを、この本で紹介しています。
改訂版を、『sizzle word 2018 シズルワードの現在』として販売しています。
グラフを中心にした見やすい本です。見開きの右側がグラフ、左側でグラフの内容を言葉にしています。
図表は2つの調査の結果をもとにしたものです。
調査のひとつは、人はどの言葉に「おいしい」「食べたい」を感じているかを調べたのもの、
そのタイトルは『おいしいを感じる言葉』、2003年からほぼ毎年を行っています。
調査結果は2010年に発行した 『おいしい感覚と言葉 食感の世代』で詳しく紹介しましたが、
2009年の行った調査の結果なのでデータが少し古くなりました。
この本では2015年の調査結果、
それと2003年から2015年までの12年間の変化を詳細に分析しています。
もうひとつはシズルワードから想起する食品や飲料の名前を調査した結果です。
人の頭の中にあるシズルワードは何らかの食べ物・飲み物に紐付いています。
シュワシュワ⇒炭酸飲料、キンキン⇒ビール、シャキシャキ⇒レタス、ほくほく⇒焼き芋、
つるつる⇒うどん、 もっちり⇒パン類、ぷるるん⇒ゼリー、フワトロ⇒オムライス、コシのある⇒うどん、
ジューシー=から揚げ/フライドチキン、深みのある⇒コーヒー、焼きたて⇒パン類、揚げたて=から揚げなど
つながりはひとつだけとは限らないし、時間とともに変化するし、人によっても違います。
シズルワードと食べ物や飲み物の関係はどうなっているのか。
こうした新しい分析の試みを、この本で紹介しています。
著者について
●大橋正房 BMFT 代表 リサーチディレクター。本書では全体の構成と文章を担当。 味音痴なため刺激・濃厚を好む。好きな食べ物は麻辣刀削麺パクチー増量。 ●光岡祐子 BMFT リサーチディレクター。本書ではコーディングと図表の構成を担当。 好きな料理は辛めの中華やタイ料理。最近は和洋アジアいずれも豚肉を嗜好。 ●須藤正彦 BMFT リサーチャー。本書では実施管理と集計を担当。 好きな料理は寿司、焼き鳥。食べることが大好き、常に新しい味を探索。 ●北村奈津子 BMFT リサーチャー。本書で、図表の構成を担当。 玄米ご飯&鮭フレークがマイブーム。サラダにオリーブオイル+塩+レモン酢がお気に入り。 ●米山真知子 BMFT リサーチャー。本書では図表を担当。 好きな食べ物は焼肉、すき焼きなどの肉系。周囲関係から、辛い料理に挑戦中。 ●猿渡一兵 BMFT リサーチャー。本書では時系列データの構成と図表作成。 好きな料理はイタリアン。ケッパーをつまみながらのビールが最近の幸せ。
登録情報
- 出版社 : BMFT出版部; 第2版 (2015/12/18)
- 発売日 : 2015/12/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 180ページ
- ISBN-10 : 4990489543
- ISBN-13 : 978-4990489540
- 寸法 : 22.5 x 21 x 1.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 744,583位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 753位マーケティング・セールス一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4つ
5つのうち4つ
3グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。