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サダコ 単行本 – 2000/8/1
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社よも出版
- 発売日2000/8/1
- ISBN-104884922565
- ISBN-13978-4884922566
商品の説明
商品説明
1945年8月5日広島、幼い兄妹4歳のサダコと兄シゲオは被爆した。一家は奇跡的に再会し、荒廃したヒロシマで生活し始める。しかし10年後、サダコは突然原爆病を発病。病室のベッドで生への願いをこめ、千羽鶴を折り続けるのだった。「サダコ」に込められているのは、平和への願いはもちろん、人間の良心の強さと美しさ、家族への思い、習慣やイデオロギーをこえる普遍的な愛である。
日本を一度も訪れたことがなかったカール・ブルックナーは、ロベルト・ユング著『廃墟の光─甦るヒロシマ』に触発されてこの物語を書いた。原爆投下任務を遂行した将校たち、サダコの家族、戦後の広島焼け野原に生きる闇屋のドン、戦後のヒロシマで原爆病治療にあたるアメリカ人医師…、この世にはさまざまな生がある。それらの人間の持つドラマを重層的に描き出すことで、物語に重みと説得力がもたらしている。そこに見えてくるのは原爆の悪魔的な残虐性というよりも、たった1発の爆弾で一瞬にして溶けて跡形もなく消えていった20数万もの人々の悲しさ、そして原爆の計り知れない恐ろしさである。
物語の終わり近く、サダコの兄シゲオは、父の「兵士として爆弾の投下を命じられたらどうするか」の質問にこう答える。「…服従しなきゃなんないと思うけど。でも…、僕はね、また壊れた広島のことが目に浮かんでくるんだよ。それから、たくさんの死んだ人や、着物が燃えて火だるまになってる人たち…僕─だから、そんなことできないよ」
人間は「忘れる」動物である。しかし、ヒロシマで何が起こったのか忘れてはならない。忘却は大切なものの喪失を招くからだ。国境や時を越えて「サダコ」が読み継がれ、生き続ける理由がそこにある。(松本肇子)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : よも出版 (2000/8/1)
- 発売日 : 2000/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 286ページ
- ISBN-10 : 4884922565
- ISBN-13 : 978-4884922566
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,325,397位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,175位ドイツ文学 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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上位レビュー、対象国: 日本
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爆撃機B29の機長を務めたのは、ティベッツ大佐。その機に命名することを許された彼は、「エノラ・ゲイ」と母親の名を命名した。新型爆弾がどんなものかも知らされないままに…。彼も犠牲者の一人なのかもしれない。
あの日から10年-。幼かったサダコも少女へと成長した。そんな彼女を突然、襲ったのが、原爆症である。「ツルを千羽折れば、元気になれるんだ」と信じて、必死に生きようとする姿。その願いも空!しく、彼女は12歳(小説では14歳)という若さで天国へと旅立った。しかし、彼女は今も生き続けているのだ。「核のない世界」のシンボルとして。
21世紀という新しい時代を迎えて、半年余りが過ぎ去った。歴史は、時間の流れとともに風化していくものだが、後世に伝えなければならないこともある。サダコの物語もその一つだろう。そして、一人でも多くの日本人が、サダコの存在を知る必要がある。二度と過去の過ちを繰り返さないためにも。