2020年、高齢者施設や病院で面会できなくなり、、、新型ウィルスで生活がいろいろ改めなくてはならなくなり、それまでの生活のあり方がかわるなか、再読。
他者を思いやりながら工夫して生きようとする子供若者たち、小松左京原作は知らないけど、やはりモト様のマンガは凄い。
大人側だけどまだまだ頑張って子供や高齢者や弱者が、安心して生活できるよう頑張っていこう。
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AWAY-アウェイ- (2) (フラワーコミックス) コミック – 2015/9/10
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萩尾望都 本格SF、衝撃の完結巻!!
---きみたちは分水嶺を越えなきゃいけない!!
2033年3月末のある朝、世界が2つに分かれてしまった。
18歳未満の子供達だけが取り残された世界、”AWAY”と、
大人たちのいる世界、”HOME”。
子供だけが残されたAWAYで、中学生の一紀と高校生の大介達は
生きるために懸命だった。
----そして現れた「白い少年」。
子供達に伝えられた衝撃の「世界の秘密」とは---!?
【編集担当からのおすすめ情報】
世界が大人と子供の世界に分かたれるという
SFの世界でありながら、作中の子供達が直面する問題は
今を生きる私達が考えなければならないことでもあります。
萩尾望都先生が問う「分水嶺」を我々は越えられるのか。
この本が皆様の考えの一助になれば幸いです。
---きみたちは分水嶺を越えなきゃいけない!!
2033年3月末のある朝、世界が2つに分かれてしまった。
18歳未満の子供達だけが取り残された世界、”AWAY”と、
大人たちのいる世界、”HOME”。
子供だけが残されたAWAYで、中学生の一紀と高校生の大介達は
生きるために懸命だった。
----そして現れた「白い少年」。
子供達に伝えられた衝撃の「世界の秘密」とは---!?
【編集担当からのおすすめ情報】
世界が大人と子供の世界に分かたれるという
SFの世界でありながら、作中の子供達が直面する問題は
今を生きる私達が考えなければならないことでもあります。
萩尾望都先生が問う「分水嶺」を我々は越えられるのか。
この本が皆様の考えの一助になれば幸いです。
- 本の長さ194ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2015/9/10
- ISBN-104091670709
- ISBN-13978-4091670700
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上位レビュー、対象国: 日本
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2021年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私達の未来を変えるために必要なのは、教育である。
というのがこの本の隠されたテーマではないだろうか。
全ての漢字にルビがふられているので、子供にも読んでほしい。
終盤で「白い少年」は、大人に何度言っても無駄だった、と話している。
だから、子供だけの世界を作ったのだと。
これは、現実の私達の世界そのものだ。
大人になった人間たちには、既にある流れを変えることはできない。
自分達が生きている間は破綻しないだろう、と問題を先送りにし続けている財政問題や年金行政を彷彿とさせる。
環境問題も然り。
未来を変えるには、子供の教育しかないのだ。
この作品は、原案とした短編に独自の設定を加えることで、リアリティと深みが増している。
原作では上限12歳なのを18歳にすることで、話を進めやすくするだけでなく、アウェイでの出産という重いテーマを加えている。
ホームに帰ってしまった好きな人を恋しく思いながらも、自分が産む子供と少しでも長く一緒にいてあげたいと願う一紀の気持ちは、子供を育てた女性なら理解できるのではないだろうか...。
何年か子供の面倒を見てきた彼女だからこそ、アウェイで子供を産むという決断をしたのだ。
「大ちゃんが一番好き!」と叫ぶ姿には、涙が出てきた。
『ゴールデン・ライラック』で、生活のために一番愛する人を選べなかったヴィーを思い出させる。
殺人衝動を持つ者を、誰かが密かに葬っていたというのもリアル。
この世界の秩序が保たれている理由の一つもここではっきりしたわけだが、これも現在の死刑制度について考えさせられる。
そして、大人がいなくて大変なはずのアウェイより、ホームの方が生き辛いと感じてしまう、帰還した子供たち。
これも、社会に出て理不尽なことを要求されながら社畜となり思考することを許されなくなる若者と重なる。
萩尾さんは『残酷な神が支配する』の連載終了後、「高齢になっていつ書けなくなるかわからないから、もう長編は書かない」と話していた。
『バルバラ異界』も全4巻と、内容の割に駆け足で終わっていると感じたが、この作品以降、未来の子供たちを思う作品が多くなったと感じる。
『ここではないどこか』シリーズも、特に子を思う母の作品などは、涙無しでは読めないほどの愛情が感じられる。(『春の小川』は何年経っても読み返すたびに泣ける。)
今回の作品についても、あまり長くせずに大切なことだけを伝えようという気持ちが伝わってくる。
もしかすると、長編でない方が子供たちが読みやすいという配慮もあるのかもしれない。
短い分、読めば読むほどそこに隠されたメッセージが浮かび上がってくる。
「何度も読み返したい作品ではない」というレビューもあったが、むしろ何度も読み返すことで理解が深まる作品なのではないだろうか。
2巻で終わったのも、駆け足には感じるが、ダラダラとエピソードを書き連ねるよりもしかすると効果的なのかもしれない。
短い中でも、子供の遺品を持ち帰るシーンやお葬式のシーンなど、心に訴えてくる場面が数多くあった。
私はこれからもこの作品を何度も読み返し、子供にも読ませるつもりだ。
表紙の絵が美しい。
王妃マルゴもそうだが、最近描かれる女性は、これまでの萩尾作品の中で最も美しい表情をしていると思う。
(特にカラー)
本当は星5つをつけたいところだが、作者の意図が読み手に十分に伝わりづらい展開であるのは事実なので、1つ減らします。
というのがこの本の隠されたテーマではないだろうか。
全ての漢字にルビがふられているので、子供にも読んでほしい。
終盤で「白い少年」は、大人に何度言っても無駄だった、と話している。
だから、子供だけの世界を作ったのだと。
これは、現実の私達の世界そのものだ。
大人になった人間たちには、既にある流れを変えることはできない。
自分達が生きている間は破綻しないだろう、と問題を先送りにし続けている財政問題や年金行政を彷彿とさせる。
環境問題も然り。
未来を変えるには、子供の教育しかないのだ。
この作品は、原案とした短編に独自の設定を加えることで、リアリティと深みが増している。
原作では上限12歳なのを18歳にすることで、話を進めやすくするだけでなく、アウェイでの出産という重いテーマを加えている。
ホームに帰ってしまった好きな人を恋しく思いながらも、自分が産む子供と少しでも長く一緒にいてあげたいと願う一紀の気持ちは、子供を育てた女性なら理解できるのではないだろうか...。
何年か子供の面倒を見てきた彼女だからこそ、アウェイで子供を産むという決断をしたのだ。
「大ちゃんが一番好き!」と叫ぶ姿には、涙が出てきた。
『ゴールデン・ライラック』で、生活のために一番愛する人を選べなかったヴィーを思い出させる。
殺人衝動を持つ者を、誰かが密かに葬っていたというのもリアル。
この世界の秩序が保たれている理由の一つもここではっきりしたわけだが、これも現在の死刑制度について考えさせられる。
そして、大人がいなくて大変なはずのアウェイより、ホームの方が生き辛いと感じてしまう、帰還した子供たち。
これも、社会に出て理不尽なことを要求されながら社畜となり思考することを許されなくなる若者と重なる。
萩尾さんは『残酷な神が支配する』の連載終了後、「高齢になっていつ書けなくなるかわからないから、もう長編は書かない」と話していた。
『バルバラ異界』も全4巻と、内容の割に駆け足で終わっていると感じたが、この作品以降、未来の子供たちを思う作品が多くなったと感じる。
『ここではないどこか』シリーズも、特に子を思う母の作品などは、涙無しでは読めないほどの愛情が感じられる。(『春の小川』は何年経っても読み返すたびに泣ける。)
今回の作品についても、あまり長くせずに大切なことだけを伝えようという気持ちが伝わってくる。
もしかすると、長編でない方が子供たちが読みやすいという配慮もあるのかもしれない。
短い分、読めば読むほどそこに隠されたメッセージが浮かび上がってくる。
「何度も読み返したい作品ではない」というレビューもあったが、むしろ何度も読み返すことで理解が深まる作品なのではないだろうか。
2巻で終わったのも、駆け足には感じるが、ダラダラとエピソードを書き連ねるよりもしかすると効果的なのかもしれない。
短い中でも、子供の遺品を持ち帰るシーンやお葬式のシーンなど、心に訴えてくる場面が数多くあった。
私はこれからもこの作品を何度も読み返し、子供にも読ませるつもりだ。
表紙の絵が美しい。
王妃マルゴもそうだが、最近描かれる女性は、これまでの萩尾作品の中で最も美しい表情をしていると思う。
(特にカラー)
本当は星5つをつけたいところだが、作者の意図が読み手に十分に伝わりづらい展開であるのは事実なので、1つ減らします。
2015年11月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
設定として、小松左京の12歳とこのAwayの18歳の違いは非常に大きいです。
12歳は「体格の小ささ」が鍵になっていましたが、その点だけではなく、12歳は生殖できないが18歳ならできる、ということ。
つまり、16・17歳で子供を持ち、18歳でいなくなっても、生物としてはAWAYの世界だけで完結しているのです。
HOMEから送られてくる赤ちゃんが減り、AWAYでの出産が増え、主人公のカズキが出産するに至り、
萩尾望都先生は、生殖可能な年齢として「18歳」を設定したのだろうと思いました。
恐ろしいことに、
AWAYさえ生き残れば、HOMEは人類の存続にとっては必要ない世界なのですね…
HOMEとAWAYは統合する必要などない、むしろしない方が良いのです。
AWAYの方が明らかに地球環境と共生しているし、気象コントロールなど絶対しないでしょうし。
HOMEの方は、「子供達を取り戻すため」などと言って、危険な科学技術を振り回しそうです。
疑問がひとつ。
「雪の王子」は「信じたくない人々に殺された」らしいですが、
未来人に教わっただけで、世界を分断するほどのことが可能なのでしょうか?
それは、気象コントロール以上に、許されざる技術ではないでしょうか?
12歳は「体格の小ささ」が鍵になっていましたが、その点だけではなく、12歳は生殖できないが18歳ならできる、ということ。
つまり、16・17歳で子供を持ち、18歳でいなくなっても、生物としてはAWAYの世界だけで完結しているのです。
HOMEから送られてくる赤ちゃんが減り、AWAYでの出産が増え、主人公のカズキが出産するに至り、
萩尾望都先生は、生殖可能な年齢として「18歳」を設定したのだろうと思いました。
恐ろしいことに、
AWAYさえ生き残れば、HOMEは人類の存続にとっては必要ない世界なのですね…
HOMEとAWAYは統合する必要などない、むしろしない方が良いのです。
AWAYの方が明らかに地球環境と共生しているし、気象コントロールなど絶対しないでしょうし。
HOMEの方は、「子供達を取り戻すため」などと言って、危険な科学技術を振り回しそうです。
疑問がひとつ。
「雪の王子」は「信じたくない人々に殺された」らしいですが、
未来人に教わっただけで、世界を分断するほどのことが可能なのでしょうか?
それは、気象コントロール以上に、許されざる技術ではないでしょうか?
2021年12月1日に日本でレビュー済み
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萩尾望都作画・小松左京原案説と来たら安心して読むことができる…と気楽に読み始め、いつもの萩尾ワールドに浸ることが出来た。
いつもの、というのは萩尾SF作品は「銀の三角」「バルバラ異界」そしてこの「AWAY」と、すくなくともこの三作品は世界の改変、歴史の再構築、記憶の書き直し、という構造とパターンはまったく同じで、骨格について言えばこれら作品は同一パターンのバリエーションと言っても良いぐらいである。
おそらくは、それは萩尾望都の根本にある欲求なのではないだろうか、と思っている。
「イグアナの娘」「残酷な神が支配する」は親の子に対する支配とその脱却、超克、成長が描かれたが、萩尾作品の根底には「このような世界に対する強烈な異議申し立て」があるように思えてならない。そしてそれがSF作品においては「よりよい世界への、パラレルワールド的時間操作を含めた歴史改変」になっていくのではないかと。今回の「AWAY」は過去の変化ではなく現在→未来への変化を求めるものになってはいるが、その分、萩尾望都の打ち出したい(のではないかと思っている)テーマが明瞭になっているのではないか、と思いつつ読んだ。
これが好きな人はたまらないだろうし、ピンと来ない人は「うーん‥?」みたいになってしまうのだろう(私は後者です)が、読んでいて、静かな画面と世界観が淡々と苛酷な現実をサラッと描けてしまう所は、いつもながら文学のような迫力があり、萩尾望都はどういう魔術を使ってこのコマ割りの背後にある壮大で静謐で、淡々と世界が壊れていく有様を音もなく描けるのだろうか、と圧倒されながら読んだ。
逆にこれほどの世界の壮大さを持ちながら、日常世界の中で終わってしまうのが、スケール感と作品内容が合致していなくて、それでピンと来ずに私は「うーん?」となってしまうのかもしれない。
これなら銀河帝国の滅亡とか、地球の破滅でも淡々と描けるのではないかと思うのだが。
と、その手法の凄味と、内容の日常性のギャップに違和感を覚えていたことが判ったのが、我がAWAY読書体験の成果だろうか。
つまりそれは、その試行錯誤が続く限り、萩尾望都の最高傑作はこれから後にさらに生まれるということも期待できるのかもしれないが…!
いつもの、というのは萩尾SF作品は「銀の三角」「バルバラ異界」そしてこの「AWAY」と、すくなくともこの三作品は世界の改変、歴史の再構築、記憶の書き直し、という構造とパターンはまったく同じで、骨格について言えばこれら作品は同一パターンのバリエーションと言っても良いぐらいである。
おそらくは、それは萩尾望都の根本にある欲求なのではないだろうか、と思っている。
「イグアナの娘」「残酷な神が支配する」は親の子に対する支配とその脱却、超克、成長が描かれたが、萩尾作品の根底には「このような世界に対する強烈な異議申し立て」があるように思えてならない。そしてそれがSF作品においては「よりよい世界への、パラレルワールド的時間操作を含めた歴史改変」になっていくのではないかと。今回の「AWAY」は過去の変化ではなく現在→未来への変化を求めるものになってはいるが、その分、萩尾望都の打ち出したい(のではないかと思っている)テーマが明瞭になっているのではないか、と思いつつ読んだ。
これが好きな人はたまらないだろうし、ピンと来ない人は「うーん‥?」みたいになってしまうのだろう(私は後者です)が、読んでいて、静かな画面と世界観が淡々と苛酷な現実をサラッと描けてしまう所は、いつもながら文学のような迫力があり、萩尾望都はどういう魔術を使ってこのコマ割りの背後にある壮大で静謐で、淡々と世界が壊れていく有様を音もなく描けるのだろうか、と圧倒されながら読んだ。
逆にこれほどの世界の壮大さを持ちながら、日常世界の中で終わってしまうのが、スケール感と作品内容が合致していなくて、それでピンと来ずに私は「うーん?」となってしまうのかもしれない。
これなら銀河帝国の滅亡とか、地球の破滅でも淡々と描けるのではないかと思うのだが。
と、その手法の凄味と、内容の日常性のギャップに違和感を覚えていたことが判ったのが、我がAWAY読書体験の成果だろうか。
つまりそれは、その試行錯誤が続く限り、萩尾望都の最高傑作はこれから後にさらに生まれるということも期待できるのかもしれないが…!
2017年3月21日に日本でレビュー済み
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つじつまがあわない所はいっぱいあります。
でも、漫画での表現の手段だと割りきって読みました。
きっと伝えたいことはその一点なのだと思うからです。
昔のジャンプで連載されていた、核戦争後の世界を描いたお話を思い出して、改めて読みたくなりました。
でも、漫画での表現の手段だと割りきって読みました。
きっと伝えたいことはその一点なのだと思うからです。
昔のジャンプで連載されていた、核戦争後の世界を描いたお話を思い出して、改めて読みたくなりました。
2015年9月12日に日本でレビュー済み
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AWAY 小松左京のお召しから想起されたSF作品。
ドラマを読み慣れた人やキャラクターに感情移入して読む人は、「ここで終わり?」と思うかも知れません。
なぜなら、まず、登場する人物達が、短い紙数の中に丁寧に重厚に構築されており、ひとりひとりが本当に生きている知り合いのように、そう、読者がその幸福を祈らずにはいられないほどに「リアルな」「身近な」人物として描かれているからなのです。
なので、どうしても物語中で主人公達に納得の行く帰結を見たいと思うのですが、この物語は少し違う道筋で終わるのです。
このお話で私はふたつのことに思い至りました。一つは、「人が社会的に生きていること」のリアリティです。舞台は近未来なので少し主人公達に優しいインフラになってはいても、主人公達は自分たちの力で考え抜き、団結し、生きて行く。私達が漫然とではないにしろ、とりあえず何曜日かにはゴミ収集車が来て、店に行けば食べ物を売っており、病になれば医者に行けるこの「あたりまえ」の尊さのリアリティを考えざるをえない。主人公(達)が考え、選び取って行く「生きて行く方法」が胸を打ちます。
もう一つは、「けっして、人として、この星に生きていることについて考える事をおろそかにしてはならない。今の私の行動が未来の世界の礎にもなるかもしれない。それは悪しき礎なのかもしれない。どうしたら、少しでも良い方に…」という、根源的な希望。
この話が、突然舞台に幕が落ちるように終わるのは、読者(私)が、主人公達のことを幾度も思い返し、その行く末を私なりに幸あれと祈るためなのではないかと…2015年の今だからこそ、私は、この世界にこの作品を送り出した作者の深い慮りを感じるのです。
耐えがたいほどの優しさと悲しみと、そして、それだけではない、理性と希望と。この作品にはそれらがぎっしりと詰まっているのです。
ドラマを読み慣れた人やキャラクターに感情移入して読む人は、「ここで終わり?」と思うかも知れません。
なぜなら、まず、登場する人物達が、短い紙数の中に丁寧に重厚に構築されており、ひとりひとりが本当に生きている知り合いのように、そう、読者がその幸福を祈らずにはいられないほどに「リアルな」「身近な」人物として描かれているからなのです。
なので、どうしても物語中で主人公達に納得の行く帰結を見たいと思うのですが、この物語は少し違う道筋で終わるのです。
このお話で私はふたつのことに思い至りました。一つは、「人が社会的に生きていること」のリアリティです。舞台は近未来なので少し主人公達に優しいインフラになってはいても、主人公達は自分たちの力で考え抜き、団結し、生きて行く。私達が漫然とではないにしろ、とりあえず何曜日かにはゴミ収集車が来て、店に行けば食べ物を売っており、病になれば医者に行けるこの「あたりまえ」の尊さのリアリティを考えざるをえない。主人公(達)が考え、選び取って行く「生きて行く方法」が胸を打ちます。
もう一つは、「けっして、人として、この星に生きていることについて考える事をおろそかにしてはならない。今の私の行動が未来の世界の礎にもなるかもしれない。それは悪しき礎なのかもしれない。どうしたら、少しでも良い方に…」という、根源的な希望。
この話が、突然舞台に幕が落ちるように終わるのは、読者(私)が、主人公達のことを幾度も思い返し、その行く末を私なりに幸あれと祈るためなのではないかと…2015年の今だからこそ、私は、この世界にこの作品を送り出した作者の深い慮りを感じるのです。
耐えがたいほどの優しさと悲しみと、そして、それだけではない、理性と希望と。この作品にはそれらがぎっしりと詰まっているのです。
2022年9月20日に日本でレビュー済み
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萩尾さん、昔から原作付きはあまり良くない気がします(良かったのは百億…ぐらいでは)
そもそもこの作品が、あまり漫画向きではない様に思いました。キャラクター達のこの素っ頓狂な行動を絵で見せられると、キツい…。萩尾さんにしては表現がストレートで、生活感出し過ぎだと思います。原作者の世界観を大事にしなければいけなかったのだと思いますが、「銀の三角」並みに曖昧に幻想的に描ければ、もっと違った気がします。
そもそもこの作品が、あまり漫画向きではない様に思いました。キャラクター達のこの素っ頓狂な行動を絵で見せられると、キツい…。萩尾さんにしては表現がストレートで、生活感出し過ぎだと思います。原作者の世界観を大事にしなければいけなかったのだと思いますが、「銀の三角」並みに曖昧に幻想的に描ければ、もっと違った気がします。
2015年9月13日に日本でレビュー済み
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これからの読者達にも考えて行って欲しいとのことなのかな…?と感じました。
現実世界への警鐘をならしたかったのかな?と…
現実世界への警鐘をならしたかったのかな?と…