男なら一度は憧れるが、大勢人が居るところでタイミングよく射精するなんて出来ません。
サプリメント、食事節制、筋トレとアスリート並みの生活にびっくり。
同じ千葉出身で進学校卒業なのも興味ひかれます。

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AV男優しみけん ~光り輝くクズでありたい 単行本(ソフトカバー) – 2015/5/31
しみけん
(著)
tvk(テレビ神奈川)にて金曜深夜隔週「Gpurojectの地上波しみけん」スタート!
文化放送「ロンブーNEWSCLUB」に著者出演。話題沸騰!
AV男優歴17年、出演作7500本超のトップAV男優が語る、抱腹絶倒の業界裏話と矜持
■内容
AV男優という職業を、男性なら誰でも一度は「うらやましい」と思ったことがあるのでは? 出演作品7500本超、経験人数は8000人超という、トップ男優しみけん氏が語る超絶業界裏話と仕事への矜恃。
・撮影現場で台本を見るまで、その日の相手女優が誰だかわからない
・男優の職業病は腰痛ではなく首痛
・AV男優はベンガルトラ並の絶滅危惧種
・夏の撮影は舌がしびれる
など、知られざる業界の裏話には、驚き笑いつつも納得。
高校時代からAV男優になりたかったというしみけん氏だが、なぜかゲイ雑誌のグラビアでデビュー。
そこからトップと言われる男優になるまでの回顧談や、AV男優に向いている人向いていない人、
女性を喜ばせるテクニックなど内容はてんこ盛り。
最近ではAFP通信など海外大手メディアからの取材も続くしみけん氏、渾身の初著書。
内容(「BOOK」データベースより)
男なら誰でも一度は羨ましいと思うAV男優という職業。その実態は…出演本数7500本超、経験人数8000人超、トップ男優の超絶裏話!
文化放送「ロンブーNEWSCLUB」に著者出演。話題沸騰!
AV男優歴17年、出演作7500本超のトップAV男優が語る、抱腹絶倒の業界裏話と矜持
■内容
AV男優という職業を、男性なら誰でも一度は「うらやましい」と思ったことがあるのでは? 出演作品7500本超、経験人数は8000人超という、トップ男優しみけん氏が語る超絶業界裏話と仕事への矜恃。
・撮影現場で台本を見るまで、その日の相手女優が誰だかわからない
・男優の職業病は腰痛ではなく首痛
・AV男優はベンガルトラ並の絶滅危惧種
・夏の撮影は舌がしびれる
など、知られざる業界の裏話には、驚き笑いつつも納得。
高校時代からAV男優になりたかったというしみけん氏だが、なぜかゲイ雑誌のグラビアでデビュー。
そこからトップと言われる男優になるまでの回顧談や、AV男優に向いている人向いていない人、
女性を喜ばせるテクニックなど内容はてんこ盛り。
最近ではAFP通信など海外大手メディアからの取材も続くしみけん氏、渾身の初著書。
内容(「BOOK」データベースより)
男なら誰でも一度は羨ましいと思うAV男優という職業。その実態は…出演本数7500本超、経験人数8000人超、トップ男優の超絶裏話!
- 本の長さ231ページ
- 言語日本語
- 出版社扶桑社
- 発売日2015/5/31
- ISBN-104594072623
- ISBN-13978-4594072629
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商品の説明
出版社からのコメント
11月10日『まんが未知』(テレビ朝日系)で紹介されました!
登録情報
- 出版社 : 扶桑社 (2015/5/31)
- 発売日 : 2015/5/31
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 231ページ
- ISBN-10 : 4594072623
- ISBN-13 : 978-4594072629
- Amazon 売れ筋ランキング: - 113,570位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 33位性風俗
- - 187位サブカルチャー一般の本
- - 12,156位社会・政治 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
男性が一生追いかけるテーマであるセックスについておそらく日本一真剣に考えたであろう男が書いた本なので、やはり一読の価値はあった。
AV業界の裏話もあるが、ま、あくまで表面的な部分なのでもっと濃い話も聞きたいなと思った。
AV業界の裏話もあるが、ま、あくまで表面的な部分なのでもっと濃い話も聞きたいなと思った。
2021年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
3回繰り返し読みました。ビデオで間違った知識を身に着けていた自分が、正しく女性を愛するという方向に修正できました。
2021年2月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても素敵です。賛同することが多かったです。
2018年12月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
AV男優の暴露本というか、なんというか。
ためにはならなかったが面白かった。笑
ためにはならなかったが面白かった。笑
2018年5月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
AV女優さんや、名物監督さんについて書かれた本は多々あれど。
AV男優さんのことを書いた本は珍しい。
しかも「しみけん」さんは、現役AV男優さんである。
レビューの高評価も本書を買って読むきっかけになったけれど。
いやいや、これは本当に面白くて。
あっという間に読み終えてしまいました。
しかも、内容が実に興味深い話題ばかりだし。
結構、お役に立つ「トリビア知識」も満載。
知られざるAV男優さんと、AVの制作現場など、面白いお話が満載で。
繰り返し読めるだけの魅力と充実した内容でおすすめです。
しかも、文章、うまいし。
その上!!
「笑い」の才能もあって、結構、ツボに入りまくりの話もあり。
しかも、珈琲を吹き出しそうになったのが・・・。
「唖駄流斗の支配階級」(民明書房刊)←ネタ出典元は『魁!!男塾』宮下あきら作(集英社)
さりげなく文章の流れにそって、書かれていたこの一文。
知る者だけが笑える、漫画からのネタ。(しみけんも読んでましたのね)
いかにAV男優さんの世界が厳しいか。
やはり存在したAV男優の「上下関係の厳しさ」と。
どういう人が伸びていって、ダメになってやめていくかとか。
「挨拶がきちんとできない人間はダメ」というお話も、勉強になりました。
続編があるなら、読みたいと思った作品でございました。
AV男優さんのことを書いた本は珍しい。
しかも「しみけん」さんは、現役AV男優さんである。
レビューの高評価も本書を買って読むきっかけになったけれど。
いやいや、これは本当に面白くて。
あっという間に読み終えてしまいました。
しかも、内容が実に興味深い話題ばかりだし。
結構、お役に立つ「トリビア知識」も満載。
知られざるAV男優さんと、AVの制作現場など、面白いお話が満載で。
繰り返し読めるだけの魅力と充実した内容でおすすめです。
しかも、文章、うまいし。
その上!!
「笑い」の才能もあって、結構、ツボに入りまくりの話もあり。
しかも、珈琲を吹き出しそうになったのが・・・。
「唖駄流斗の支配階級」(民明書房刊)←ネタ出典元は『魁!!男塾』宮下あきら作(集英社)
さりげなく文章の流れにそって、書かれていたこの一文。
知る者だけが笑える、漫画からのネタ。(しみけんも読んでましたのね)
いかにAV男優さんの世界が厳しいか。
やはり存在したAV男優の「上下関係の厳しさ」と。
どういう人が伸びていって、ダメになってやめていくかとか。
「挨拶がきちんとできない人間はダメ」というお話も、勉強になりました。
続編があるなら、読みたいと思った作品でございました。
2019年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どんな世界でも、トップに立つ人間ってのは ”本物” なんだなと思い知らされました。
いろんな意味で一読の価値があります!!
いろんな意味で一読の価値があります!!
2015年5月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今ほど一読しました。これからたくさんのレビューが書かれると思いますが、私が気づいたことを記します。
予約段階で本書のタイトルを見たときに、「光り輝くクズ」という聞き慣れない言葉が使われていたので、「?」マークが頭に浮かびました。少し考えて、「これはオクシモロン (oxymoron) だ!」と気がつきました。私の頭に真っ先に浮かんだのは、開高健の『輝ける闇』でした。「ああ、これと一緒なんだ!」と。
まず、「光り輝くクズ」などというものは見たことがありません。光り輝いているものをクズと言う人はいません。クズと言われるのは、暗くて汚れているものです。本書にはしみけんさんの写真が多数掲載されていますが、どう見ても自分のことをクズだと蔑視している人間の表情ではありません。むしろ、王様や貴族のような誇らしげな感じを受けます。
では、「光り輝くクズ」とはどういう意味の言葉なのでしょうか。私は、たとえ世間から評価されず、無視され続け、ときにはボロクソに言われたとしても(=「クズ」)、自分はAV男優という職業に誇りを持っており、これからもAV男優として生きていくんだ(=「光り輝く」)という宣言だと解釈しました。
本日、書籍が到着してから確認したところ、後半部分に次のように書かれていました。
p.185
《 僕はこの仕事に誇りを持っていますが、それと社会的評価は別問題。僕のスタンスは差別があってもなくても変わりません。やっぱり死ぬまで男優でいたいです。》
この一節を読んで、読む前に想像した上記の仮説は当たっているなと安堵しました。タイトルをオクシモロンの表現にしたのは「分かる人は分かってね」ということですが、AV男優という仕事の特殊性を考えればストレートな表現だと変態扱いされるだけなので、こういうひねったタイトルにせざるを得なかったのだろうと思います。
本書を購入したのは、今年1月(2015年2月9日号)から始まった『週刊プレイボーイ』の連載でしみけんさんの存在を知ったことがきっかけです。森林原人さん、黒田悠斗さんと交代で連載されていて、三者三様の文章であり、失礼ながら「AV男優の人って、こんなに知的な言葉づかいで内容の濃い文章が書けるんだ」と毎号感心しながら読んでいます。1月からのこの連載を読んでいて、「この人が書いた本なら間違いない」と思って購入しました。実際、期待以上の内容でした。
本書を読むまではAV男優をやっている人たちがどういう人なのかよく分かりませんでしたが、《聞きたくてもAV男優って日本に70人しかいません。》(p.2)と極めて数が少なく、70人の内訳は《「男優」のギャラは月40〜80万円。その上の「印紙男優」とは、2014年3月までは3万円以上の領収書に収入印紙を貼る必要があったため、1回のギャラが3万円以上の男優をこう呼んでいました。印紙男優のギャラは月60〜150万円と高額ですが、その数は30人程度となかなかの狭き門です。そして、男優ヒエラルキーの頂点に立つ「トップ男優」は、1回のギャラが5万円以上。月収100〜180万円くらいで、月収200万円を超える猛者(もさ)は今や数人ほどです。》(p.31)と「男優」「印紙男優」「トップ男優」の三つに分かれていることを知り、業界の大枠が分かりました。本来は業界内の秘密なのでしょうが、お金の話をしてもらうと明快に分かります。
しみけんさんの主張は納得できるものばかりで、特に仕事観は共感できました。《僕たちは"不真面目なことを真面目に"やっているのです。》(p.231)という考えは見事だと思います。ほとんどの人にとって性行為は気晴らし(ストレス発散)の手段であり、行為が終わったら「スッキリした」と満足するものですが、これを仕事で《真面目に》やるとなると全く違うものになるのだと本書を読んでいて思いました。
《でも、どんな職業でも「なれたらいいな」でなれる人なんていないと思うんです。「ならなきゃいけない」じゃないと、なかなか望みは実現しない。》(p.159)という指摘は、最近私も同じように考えるようになっていました。このことをキルケゴールは、「可能性が必然性をあとにして独走すると、自己は可能性のなかで自己自身から逃亡し、かくして、自己の帰るべき必然的なものをなんらもたないことになる、これが可能性の絶望である」と言ったわけですが、自己の必然性(「ならなきゃいけない」)から逃げて可能性(「なれたらいいな」)を追求しているうちは何をやっても上手くいかないものです。
本書の第2章にはしみけんさんがAV男優の道を選んだ必然性(「ならなきゃいけない」)について書かれています。目を丸くするエピソードの連続でした。本書を読むまでは謎めいた存在でしたが、なるほど、こういう道をたどってAV男優になったのかとしみけんさんの実像が見えた気がします。
その他、読んでみてびっくりしたのは文章の読みやすさです。芸能人やスポーツ選手が出す本のようにライターが文字起こししたものだと、読みにくくてしょうがありません。「この人がテレビでこんな言い回しを使っているの、聞いたことないよ」と違和感を感じる本が多くて、嫌になっていました。本書は一行一行の内容の濃さと無駄の無さから、膨大な時間をかけて書かれたものだと分かりました。原稿がパソコンの画面の中だけで完結しているのではなく、紙に打ち出して何度も赤ペンを入れたのでしょう。著者が汗をかいた分だけ読みやすかった。本業と同じ真剣さで執筆されたのだと想像します。
それにしても、自分のことを「光り輝くクズ」と言うとは著者は利口な人だと思います。二枚目としても十分やっていけるルックスを持っていながら、あえて自分を落としています。人から誉められたときに奢(おご)らないように、自分に対する戒めの意味も込められているのでしょう。
最後に、こういう特殊な職業の人の本は読んでいて面白いですが、自分の人生の役に立てるのは難しいものです。なぜならば、著者と読者の経験が違いすぎるからです。自転車や水泳と同じで、本を読むだけで何かが得られることはまずありません。水泳が上手くなりたいと思った人が、水泳の本を読んでいたら笑われます。
しみけんさんは相当博識な人ですが、一度にどこかで覚えたのではなく、仕事に関連したことを少しずつ身につけてきたのでしょう。自分自身、これまでに読んだ本を振り返ってみると、本当に役に立ったと思うものは仕事で必要に迫られた読んだものだけでした。人間、悔しい思いをしていないと、なかなか人の話を聞いて学ぼうという気にはならないようです。「なれたらいいな」では何事も身につきません。本書を一読して好奇心は満たせましたが、今後もし性についてのことで悔しい思いをすることがあったら、本書を紐解こうと思います。
しみけんさん、素晴らしい本を出していただき、ありがとうございました。
予約段階で本書のタイトルを見たときに、「光り輝くクズ」という聞き慣れない言葉が使われていたので、「?」マークが頭に浮かびました。少し考えて、「これはオクシモロン (oxymoron) だ!」と気がつきました。私の頭に真っ先に浮かんだのは、開高健の『輝ける闇』でした。「ああ、これと一緒なんだ!」と。
まず、「光り輝くクズ」などというものは見たことがありません。光り輝いているものをクズと言う人はいません。クズと言われるのは、暗くて汚れているものです。本書にはしみけんさんの写真が多数掲載されていますが、どう見ても自分のことをクズだと蔑視している人間の表情ではありません。むしろ、王様や貴族のような誇らしげな感じを受けます。
では、「光り輝くクズ」とはどういう意味の言葉なのでしょうか。私は、たとえ世間から評価されず、無視され続け、ときにはボロクソに言われたとしても(=「クズ」)、自分はAV男優という職業に誇りを持っており、これからもAV男優として生きていくんだ(=「光り輝く」)という宣言だと解釈しました。
本日、書籍が到着してから確認したところ、後半部分に次のように書かれていました。
p.185
《 僕はこの仕事に誇りを持っていますが、それと社会的評価は別問題。僕のスタンスは差別があってもなくても変わりません。やっぱり死ぬまで男優でいたいです。》
この一節を読んで、読む前に想像した上記の仮説は当たっているなと安堵しました。タイトルをオクシモロンの表現にしたのは「分かる人は分かってね」ということですが、AV男優という仕事の特殊性を考えればストレートな表現だと変態扱いされるだけなので、こういうひねったタイトルにせざるを得なかったのだろうと思います。
本書を購入したのは、今年1月(2015年2月9日号)から始まった『週刊プレイボーイ』の連載でしみけんさんの存在を知ったことがきっかけです。森林原人さん、黒田悠斗さんと交代で連載されていて、三者三様の文章であり、失礼ながら「AV男優の人って、こんなに知的な言葉づかいで内容の濃い文章が書けるんだ」と毎号感心しながら読んでいます。1月からのこの連載を読んでいて、「この人が書いた本なら間違いない」と思って購入しました。実際、期待以上の内容でした。
本書を読むまではAV男優をやっている人たちがどういう人なのかよく分かりませんでしたが、《聞きたくてもAV男優って日本に70人しかいません。》(p.2)と極めて数が少なく、70人の内訳は《「男優」のギャラは月40〜80万円。その上の「印紙男優」とは、2014年3月までは3万円以上の領収書に収入印紙を貼る必要があったため、1回のギャラが3万円以上の男優をこう呼んでいました。印紙男優のギャラは月60〜150万円と高額ですが、その数は30人程度となかなかの狭き門です。そして、男優ヒエラルキーの頂点に立つ「トップ男優」は、1回のギャラが5万円以上。月収100〜180万円くらいで、月収200万円を超える猛者(もさ)は今や数人ほどです。》(p.31)と「男優」「印紙男優」「トップ男優」の三つに分かれていることを知り、業界の大枠が分かりました。本来は業界内の秘密なのでしょうが、お金の話をしてもらうと明快に分かります。
しみけんさんの主張は納得できるものばかりで、特に仕事観は共感できました。《僕たちは"不真面目なことを真面目に"やっているのです。》(p.231)という考えは見事だと思います。ほとんどの人にとって性行為は気晴らし(ストレス発散)の手段であり、行為が終わったら「スッキリした」と満足するものですが、これを仕事で《真面目に》やるとなると全く違うものになるのだと本書を読んでいて思いました。
《でも、どんな職業でも「なれたらいいな」でなれる人なんていないと思うんです。「ならなきゃいけない」じゃないと、なかなか望みは実現しない。》(p.159)という指摘は、最近私も同じように考えるようになっていました。このことをキルケゴールは、「可能性が必然性をあとにして独走すると、自己は可能性のなかで自己自身から逃亡し、かくして、自己の帰るべき必然的なものをなんらもたないことになる、これが可能性の絶望である」と言ったわけですが、自己の必然性(「ならなきゃいけない」)から逃げて可能性(「なれたらいいな」)を追求しているうちは何をやっても上手くいかないものです。
本書の第2章にはしみけんさんがAV男優の道を選んだ必然性(「ならなきゃいけない」)について書かれています。目を丸くするエピソードの連続でした。本書を読むまでは謎めいた存在でしたが、なるほど、こういう道をたどってAV男優になったのかとしみけんさんの実像が見えた気がします。
その他、読んでみてびっくりしたのは文章の読みやすさです。芸能人やスポーツ選手が出す本のようにライターが文字起こししたものだと、読みにくくてしょうがありません。「この人がテレビでこんな言い回しを使っているの、聞いたことないよ」と違和感を感じる本が多くて、嫌になっていました。本書は一行一行の内容の濃さと無駄の無さから、膨大な時間をかけて書かれたものだと分かりました。原稿がパソコンの画面の中だけで完結しているのではなく、紙に打ち出して何度も赤ペンを入れたのでしょう。著者が汗をかいた分だけ読みやすかった。本業と同じ真剣さで執筆されたのだと想像します。
それにしても、自分のことを「光り輝くクズ」と言うとは著者は利口な人だと思います。二枚目としても十分やっていけるルックスを持っていながら、あえて自分を落としています。人から誉められたときに奢(おご)らないように、自分に対する戒めの意味も込められているのでしょう。
最後に、こういう特殊な職業の人の本は読んでいて面白いですが、自分の人生の役に立てるのは難しいものです。なぜならば、著者と読者の経験が違いすぎるからです。自転車や水泳と同じで、本を読むだけで何かが得られることはまずありません。水泳が上手くなりたいと思った人が、水泳の本を読んでいたら笑われます。
しみけんさんは相当博識な人ですが、一度にどこかで覚えたのではなく、仕事に関連したことを少しずつ身につけてきたのでしょう。自分自身、これまでに読んだ本を振り返ってみると、本当に役に立ったと思うものは仕事で必要に迫られた読んだものだけでした。人間、悔しい思いをしていないと、なかなか人の話を聞いて学ぼうという気にはならないようです。「なれたらいいな」では何事も身につきません。本書を一読して好奇心は満たせましたが、今後もし性についてのことで悔しい思いをすることがあったら、本書を紐解こうと思います。
しみけんさん、素晴らしい本を出していただき、ありがとうございました。