民主主義の根幹となる選挙について著者自身の経験を踏まえて、公職選挙法などの選挙に関わるルールについて非常に優しく解説している。
また、著者自身が、企業系の派閥、政党系の派閥の非常に強い自治体での選挙落選時から当選するまでに何を感じ、何をしてきたか。そして、著者自身がどのようなビジョンやポリシーをもって、まちづくりを構想、実現していきたいかということが市民感覚の視点から丁寧にのべられている。
そして、特に著者の出身のような企業系の派閥、政党系の派閥の強い自治体で選挙に勝つための方法として、そのような大きな勢力にに迎合する方法ではなく、著者自身が一から積み上げてきた地域活動、防犯活動等を通じ、草の根主義で市民の信頼を勝ち取ることで、当選につなげることができるといった一般市民が、選挙という手段を通じ、地方政治を変える当事者になれるといった夢のある一冊である。
対象者としては、現職国会議員、現職地方自治体首長、議員、大学教授、地域係争の弁護士、国家公務員、地方公務員、NPO関係者、市民オンブズマン、 地方政治に興味ある学生、地域をよくしたいと思う市民などまちづくりに関わるさまざまな方々に勇気と希望を与えてくれる一冊となっている。
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