本のタイトルから、二人の関わりが中心に書かれていると予想していましたが、高橋是清については片岡蔵相の失言に始まる金融恐慌の始まりと事態収拾まで、井上準之助については金解禁政策の実行から政権交代による金輸出再禁止への方向転換まで、独立したストーリーになっています。ただ分量は後半の井上準之助の方が圧倒的に多く、読み終わってみると高橋是清の方が付け足しのようであまり印象に残りませんでした。
記述はルポルタージュのように時系列で淡々と事実が述べられており、筆者の感情はほとんど入っていません(一部の政治家に対する批判的な記述はありますが)。
欲を言えば、無理に二人をくっつけて一冊の本にせずそれぞれ独立させて、高橋是清については金融恐慌のときだけでなく政治家に転身してから二・二六事件で倒れるまでのドラマを描いてほしかったです(今後に期待)。
それにしても、この当時の政治家は本当に命がけで国家のことを思い、自分の信念を貫いて生きていたのだと思うと、今の政治家が薄っぺらに感じられてなりません。

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高橋是清と井上準之助 (人物文庫 た 3-1) 文庫 – 2005/9/1
高橋 義夫
(著)
レビューから抜粋しました。 本のタイトルから、二人の関わりが中心に書かれていると予想していましたが、高橋是清については片岡蔵相の失言に始まる金融恐慌の始まりと事態収拾まで、井上準之助については金解禁政策の実行から政権交代による金輸出再禁止への方向転換まで、独立したストーリーになっています。ただ分量は後半の井上準之助の方が圧倒的に多く、読み終わってみると高橋是清の方が付け足しのようであまり印象に残りませんでした。 記述はルポルタージュのように時系列で淡々と事実が述べられており、筆者の感情はほとんど入っていません(一部の政治家に対する批判的な記述はありますが)。 欲を言えば、無理に二人をくっつけて一冊の本にせずそれぞれ独立させて、高橋是清については金融恐慌のときだけでなく政治家に転身してから二・二六事件で倒れるまでのドラマを描いてほしかったです(今後に期待)。 それにしても、この当時の政治家は本当に命がけで国家のことを思い、自分の信念を貫いて生きていたのだと思うと、今の政治家が薄っぺらに感じられてなりません。
- 本の長さ347ページ
- 言語日本語
- 出版社学陽書房
- 発売日2005/9/1
- ISBN-10431375203X
- ISBN-13978-4313752030
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