水墨画でありながら、眩しい光を感じさせる。鏡のように静止し、水面を反射する光、奔流となり流れ落ちる滝、険しい山々と、そのそそり立つ岩山に生える松。光と影、静と動を自在に描き、見る人を圧倒するその表現力は従来の水墨画のイメージからは突き抜けている。
日本に住んだ中国の水墨画家、王子江が描き、千葉県の茂原市立美術館に寄贈した、長さ１００ｍの大壁画「雄原大地」。彼はこれを１５日間で、しかも公開で描いたという。
この本はその全てを収録している。ぜひ手元に置きたい本である。また茂原の現物もぜひ鑑賞して欲しい。
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