著者は、金融工学分野では有名な学者である。
前半約1/3までは数学である。ただし、確率論について最低限の知識がなければ無理な内容である。あとは、ポートフォリオ理論とか二項モデル、ブラック・ショールズ方程式・・など比較的典型的な内容・・・であるのだが、定性的な説明ではなく数式をガンガン展開している。コンパクトによくまとまっているが、本書を読むときにはゆっくりと数式を追う態度が必要。金融工学ってなんだろう、という初学者向けの本ではない。

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金融工学 新書 – 2002/5/1
木島 正明
(著)
- ISBN-10453210856X
- ISBN-13978-4532108564
- 版New
- 出版社日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
- 発売日2002/5/1
- 言語日本語
- 本の長さ213ページ
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登録情報
- 出版社 : 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版; New版 (2002/5/1)
- 発売日 : 2002/5/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 213ページ
- ISBN-10 : 453210856X
- ISBN-13 : 978-4532108564
- Amazon 売れ筋ランキング: - 268,854位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,272位経済学 (本)
- - 12,705位投資・金融・会社経営 (本)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2005年5月12日に日本でレビュー済み
「金融工学」という字を見たとき私は、「金」を溶かす「王水」の研究をする学問と思っていました。
英語ではファイナンシャル・エンジニアリングというとのこと。
これでお金の話だとやっとわかりました。
範囲の広い学問のようでこの本では「デリバティブ」を中心に解説されています。
特にこの本は、昔見て今は意味もわからない数学の記号がたくさん出てきます。わたしは、飛ばし読みしました。だからその部分は理解し切れていませんが、文章の部分は平易でわかりやすく全体像はつかめた気になっています。
また、多くのコラムがちりばめられていて金融の雑学を知るにはうってつけです。
この取引の基本は「キャッシュフロー(お金の出入り)」と「その現在価値(今の金額価値に直すといくらになるか)」の2点です。
英語ではファイナンシャル・エンジニアリングというとのこと。
これでお金の話だとやっとわかりました。
範囲の広い学問のようでこの本では「デリバティブ」を中心に解説されています。
特にこの本は、昔見て今は意味もわからない数学の記号がたくさん出てきます。わたしは、飛ばし読みしました。だからその部分は理解し切れていませんが、文章の部分は平易でわかりやすく全体像はつかめた気になっています。
また、多くのコラムがちりばめられていて金融の雑学を知るにはうってつけです。
この取引の基本は「キャッシュフロー(お金の出入り)」と「その現在価値(今の金額価値に直すといくらになるか)」の2点です。
2003年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
金融工学について最初に学ぶのはこの本が最適でしょう。
基本事項をコンパクトにかつ丁寧にまとめてありますので、金融工学のエッセンスを手軽に理解できます。
特にこのサイズでブラウン運動や確率微分方程式にまで触れているのには驚きました。(しかもわかりやすい!)
ただし読むための条件として大学初年度レベルの確率論に精通している必要があります。
確率論の知識がある方はこの本が簡単に読める思いますが、ない方はかなりきついと思います。
私の場合は確率論をちょうど勉強していたから難なく読めましたが、勉強する前だったらと思うとぞっとします。
基本事項をコンパクトにかつ丁寧にまとめてありますので、金融工学のエッセンスを手軽に理解できます。
特にこのサイズでブラウン運動や確率微分方程式にまで触れているのには驚きました。(しかもわかりやすい!)
ただし読むための条件として大学初年度レベルの確率論に精通している必要があります。
確率論の知識がある方はこの本が簡単に読める思いますが、ない方はかなりきついと思います。
私の場合は確率論をちょうど勉強していたから難なく読めましたが、勉強する前だったらと思うとぞっとします。
2015年11月4日に日本でレビュー済み
金融工学を数式であらわした本です。
本文は数学の参考書のように書かれています。
ですからなんのストーリーもありません。
そして参考書なので詳しい数式の説明は省略してあります。
ですから読み進めていくと、途中で
何を目的として何をしているのかわからなくなりました。
本書の内容を完全に理解しようと考えた場合、
この本とは別に
・確率分布
・統計
・微分積分
の専門書(数Ⅲや数Cか?)が必要です(そう書かれています)。
本文には「詳しくは他書に譲る」などという箇所が何点か見られます。
それに対し私は新書や入門書として失礼だな、と感じました。
私は途中で読むのをやめましたが
金融工学というものが概念の産物であり
見ようによっては正しくないことでも正しいように見せられるものである
ということがわかったのでそれについては評価し☆は2つとします。
本文は数学の参考書のように書かれています。
ですからなんのストーリーもありません。
そして参考書なので詳しい数式の説明は省略してあります。
ですから読み進めていくと、途中で
何を目的として何をしているのかわからなくなりました。
本書の内容を完全に理解しようと考えた場合、
この本とは別に
・確率分布
・統計
・微分積分
の専門書(数Ⅲや数Cか?)が必要です(そう書かれています)。
本文には「詳しくは他書に譲る」などという箇所が何点か見られます。
それに対し私は新書や入門書として失礼だな、と感じました。
私は途中で読むのをやめましたが
金融工学というものが概念の産物であり
見ようによっては正しくないことでも正しいように見せられるものである
ということがわかったのでそれについては評価し☆は2つとします。
2010年8月7日に日本でレビュー済み
金融工学の概要を把握するにはかなり良本だと思います
ブラックショールズ式、ポートフォリオ理論、無裁定理論、ブラウン運動etc
いかにノイズを弾き出し、
「収益とリスク」から出される正確な価格付けを行うかという
工学的アプローチについて書いてあります。
ブラックショールズ式、ポートフォリオ理論、無裁定理論、ブラウン運動etc
いかにノイズを弾き出し、
「収益とリスク」から出される正確な価格付けを行うかという
工学的アプローチについて書いてあります。
2004年1月28日に日本でレビュー済み
金融工学を始めて勉強するには確かに良い本です。じっくり考えながら何度も読んでるうちに段々理解が深まり、さらに金融工学に対する興味が湧いてくると思います。ただしやはり微分積分・確率についてある程度素養がないとしんどいでしょう。本書のまえがきにあるような「文系出身者が数学を学びながら金融工学を理解する」ための本ではないような気がします。
2010年8月11日に日本でレビュー済み
わたしは全然関係ない分野の技術者ですが、金融工学をかじってみたくていくつか入門書を読んでみました。そのなかでこの本が一番すっきりしていてわかりやすかったと思います。理系の人間にとっては、イメージであれこれ説明されるより、数式を具体的に書いてもらった方が速いっていうことがよくあるんですが、この本のやっていることはまさにそれだと思います。
2002年5月27日に日本でレビュー済み
新書なのに内容は十分ある本だと思います。ほかの「金融工学…」という新書は、金融工学とはどのようなものかというイメージを書いてあるだけですが、この本は金融工学を少し勉強した、あるいはこれから勉強しようという人にとってのテキストになる内容だと思います。難しい理論は、別の本で読むとして、この値段ではとてもお買い得だと思います。ちなみに著者の木島氏は京都大学の金融工学の教授です。