フランス近世美術叢書の5冊目である。本書には、フランソワ1世によるイタリア・ルネサンス美術コレクション、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの2枚の《いかさま師》と《女占い師》、20代前半のルイ14世がシャルル・ル・ブランに制作依頼した《アレクサンドロス大王の前のダレイオスの家族》、従来「愛の旅」への「出発」か「帰還」かが問題となってきたヴァトーの《シテール島の巡礼》、かのヴィジェ・ル・ブランのライヴァルとみなされ、優れた教育者でもあった女性画家アデライード・ラビーユ=ギアールによる《二人の生徒といる自画像》、ロココ絵画に批判的だった哲学者ディドロから賞賛されたクロード=ジョゼフ・ヴェルネの風景画に関する論考、及び監修者による「フィリップ・ド・シャンパーニュ小考」が収められている。特に美術史を専攻する学生にとっては、論文作成の手本として恰好の書である。
ネットで容易に画像検索できる時代であるとはいえ、やはり各章でとりあげられた主要な作品の口絵は欲しい。とりわけラビーユ=ギアール他、18世紀に輩出された女性画家たちの手がけた作品の華麗さは、カラーでなければ伝わりにくいからである。

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絵画と表象II 第II巻: フォンテーヌブロー・バンケからジョゼフ・ヴェルネへ (フランス近世美術叢書 5) 単行本 – 2016/4/15
フォンテーヌブロー宮の官能と美術と文学の饗宴に、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの描く《いかさま師》に、シャルル・ル・ブランの描く国王ルイ一四世の表象に、ジャン = アントワーヌ・ヴァトーの描く《シテール島の巡礼》に、アデライード・ラビーユ= ギアールの描く《自画像》に、クロード= ジョゼフ・ヴェルネの描く〈嵐〉の崇高美に、これらの創造の軌跡とさまざまな美的表象を探り、フランス近世美術の華麗なる真髄を明らかにする!
- 本の長さ294ページ
- 言語日本語
- 出版社ありな書房
- 発売日2016/4/15
- ISBN-104756616453
- ISBN-13978-4756616456
商品の説明
著者について
フランス近世美術、とくにフォンテーヌブロー派の研究の第一人者
フランス近世美術、とくにジョルジュ・ド・ラ・トゥール研究の第一人者
フランス近世美術、とくにプッサン研究の第一人者
フランス近世美術、とくにヴァトー研究の第一人者
フランス近世美術、とくに一七~一八世紀フランス美術の第一人者
フランス近世美術、とくにジョルジュ・ド・ラ・トゥール研究の第一人者
フランス近世美術、とくにプッサン研究の第一人者
フランス近世美術、とくにヴァトー研究の第一人者
フランス近世美術、とくに一七~一八世紀フランス美術の第一人者
登録情報
- 出版社 : ありな書房 (2016/4/15)
- 発売日 : 2016/4/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 294ページ
- ISBN-10 : 4756616453
- ISBN-13 : 978-4756616456
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,577,996位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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