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細雪 (下) (新潮文庫) 文庫 – 1955/11/1

4.4 5つ星のうち4.4 130個の評価

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『源氏物語』完訳後、書き上げた現代の王朝風絵巻物。
絢爛たる谷崎の記念碑的大作、ついに完結。


昭和十六年、三十五歳になった雪子は、やっと貴族出の男との縁談がまとまり、結婚式に上京する。他方、バーテンと同棲した妙子は子供を死産してしまい、明暗二様の対比のうちに物語が終る。『源氏物語』の現代語訳をなしとげた著者が、現代の上方文化のなかにその伝統を再現しようと、戦争中の言論統制によって雑誌掲載を禁止されながらも、えいえいとして書き続けた記念碑的大作。
巻末に用語、時代背景などについての詳細な注解、解説を付す。

本文より
その時分になると蛍があまり沢山いるので、誰も遠慮なく声を出したが、お互に、蛍に釣られてつい離れ離れになるので、始終呼び合っていないと、闇に取り残されてしまう心配があった。幸子はいつか雪子と二人だけになっていたが、向う岸でこいちゃんこいちゃんと云っている悦子の声と、それに答える妙子の声がとぎれとぎれに、……少し風が出て来たので、……聞えたり消えたりした。何と云っても子供っぽい遊びになると、三人のうちでは妙子が一番気も若いし、体も利くので、こう云う時にはいつも彼女が悦子の相手をさせられる。……その、川の向うから風に伝わって来る声が、今も幸子の耳に聞える。……お母ちゃん、……お母ちゃん何処、……此処やわ、……姉ちゃんは……?姉ちゃんも此処やわ、……悦子蛍を二十匹獲ったよ、……(本書36ページ)

谷崎潤一郎(1886-1965)
東京・日本橋生れ。東大国文科中退。在学中より創作を始め、同人雑誌「新思潮」(第二次)を創刊。同誌に発表した「刺青」などの作品が高く評価され作家に。当初は西欧的なスタイルを好んだが、関東大震災を機に関西へ移り住んだこともあって、次第に純日本的なものへの指向を強め、伝統的な日本語による美しい文体を確立するに至る。1949(昭和24)年、文化勲章受章。主な作品に『痴人の愛』『春琴抄』『卍』『細雪』『陰翳礼讃』など。


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【新潮文庫】谷崎潤一郎 作品 主人公が見出し育てた美少女ナオミは、成熟するにつれて妖艶さを増し、ついに彼はその愛欲の虜となって、生活も荒廃していく……。 肌を刺されてもだえる人の姿に、いいしれぬ愉悦を感じる刺青師清吉が、宿願であった光輝く美女の背に蜘蛛を彫りおえたとき……。 盲目の三味線師匠春琴に仕える佐助は、春琴と同じ暗闇の世界に入り同じ芸の道にいそしむことを願って、針で自分の両眼を突く……。 一匹の猫を溺愛する一人の男と、二人の若い女がくりひろげる痴態を通して、猫のために破滅していく人間の姿を諷刺をこめて描く。 大和の吉野を旅する男の言葉に、失われた古きものへの愛惜と、永遠の女性たる母への思慕を謳う「吉野葛」など中期の代表作2編。 性的不調和が原因で、互いの了解のもとに妻は新しい恋人と交際し、夫は売笑婦のもとに通う一組の夫婦の、奇妙な諦観を描き出す。
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老夫婦の閨房日記を交互に示す手法で性の深奥を描く「鍵」。老残の身でなおも息子の妻の媚態に惑う「瘋癲老人日記」。晩年の二傑作。〈毎日芸術賞受賞〉 闇の中に美を育む日本文化の深みと、名文を成すための秘密を明かす日本語術。文豪の精神の核心に触れる二大随筆を一冊に集成。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 改版 (1955/11/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1955/11/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 512ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101005141
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101005140
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 130個の評価

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谷崎 潤一郎
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2021年8月25日に日本でレビュー済み
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日本的な良さを感じる。年を取ってから読むもの
2019年5月31日に日本でレビュー済み
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芦屋の美人4姉妹。下の妹たち二人の婿探しと、お家騒動☆

家督を継ぎ、発展させていくことが現在よりもとても重要だった時代。
嫁入り、婿入れ、妹たちの婚活と、美人姉妹が故に、周りも頑張る。
当人同士の相性と家格の違い。

おしとやかに、周りに流されつつも、流れない芯を持つ雪子さんと、
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1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年3月12日に日本でレビュー済み
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多分読んだ人はこの先 雪子はどうなるのか 妙子はどうなるのかと気にしながら 不完全燃焼で終わると思う そこがいいんでしょうね
2016年1月27日に日本でレビュー済み
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帝国ホテルでお見合いをする前、雪子が大急ぎでパーマをかけるシーン。

 ・・ここのホテルの地階にも美容室はあるけれども、資生堂ではパアマネントを
懸けるのに、ゾートスと言う薬液を使う新しい遣り方をしている。それだと電気
器具などを頭へ取り付ける面倒がなくて楽であるから・・・

 この時は紀元2600年記念式でホテルが混んでいたとあるから、1940年11月で、
太平洋戦争のはじまるちょうど1年前。帝国ホテルや資生堂でまだパーマをかける
ことができたということに驚かされる。というのも、華麗なおしゃれはそぐわない
ということで1939年には国民精神総動員委員会において定められた「ぜいたくは敵だ」
などの官製標語の中に「パアマネントはやめましょう」という標語も加わり
1940年8月には全業者に陸軍省情報部の命令として、パーマの自粛が求められ実質的な
禁止の措置がとられていたから。

 欧米では、男たちが戦争に行って女たちが男たちの職場に進出せざるをえず、
そのために手がかからない「断髪+パーマ」が新しいライフスタイルとして流行って
いたが、日本ではまだまだパーマ=ぜいたくという認識だったらしい。
谷崎は「ゾートスと言う薬液を使う新しい遣り方」と書いているが、
これは米ゾートス社が開発したコールド・パーマ(薬品発熱による整髪)のことで、
すでに1940年時点で資生堂が採用していたことがわかる。谷崎の小説を読むと
ほんとうに昭和の風俗の勉強になる。

 「細雪」全3巻の中ではこの下巻が一番面白かった。
二人の妹に対する幸子のこころのゆれが面白い。どういうこともない、ささいな
たわいないことで感情が大きく振幅し、しかもなぜか読んでいて納得させられる。
お嬢さん育ちで世間知らず、妹思いの幸子にこちらも感情移入してしまう。
このあたりのゆらゆらとした表現は「源氏物語」が知らず知らず影響しているのかも
しれない。

 妙子の凄絶な死産と、純粋無垢な雪子の下痢というはなはだ非情著的な(読者に対する
著者固有の一種の意地悪な)エピソードでこの豪華絢爛たる「細雪」は幕を閉じる。
でも不思議と嫌味な味を残さず爽快感さえ感じられた。
この4姉妹の家族が太平洋戦争をどう生き抜いたのかを知りたい。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年1月23日に日本でレビュー済み
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 ほとんどの方が高評価をされている中でこんなことを書くと顰蹙を買いそうですが、正直な感想を書くと、平凡な作品だなという印象でした。ストーリーがつまらないことはあまり気にならないのですが、いちばん物足りないのは、内容に深みを感じられないことです。人間心理の描写が軽すぎると言ったら、あまりに失礼でしょうか? 戦争中という特殊事情に配慮して、作者の谷崎氏はあえて表現を和らげたのでしょうか?
 しかし、このような物足りなさを感じつつも最後まで読み通してしまったのは、本作が何か大きな魅力を備えているからかもしれません。それが何なのか、残念ながら私にはわかりませんでした。機会があれば、再読してみたいと思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年2月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
4姉妹の人物像が見事に書き分けられ、長い話であるにもかかわらず没頭して読むことができる。上方の言葉に通じていないとニュアンスが伝わらないかも。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年11月25日に日本でレビュー済み
 雪子は、大垣の名家の沢崎とお見合いをするが、沢崎には断られる。沢崎は感じが悪い。
 四女の妙子は奥畑とヨリを戻したらしい。雪子、今度は橋寺とお見合い。橋寺は妻と死別している。橋寺は雪子を気に入るが、橋寺が雪子をご飯に誘ったとき引っ込み思案の雪子は動転してしまい、橋寺に失礼な態度をとってしまう。橋寺憤慨でまた破談。次女の幸子はがっかり。
 妙子はどうも奥畑のカネにたかっているらしく、奥畑のカネが切れると、バーテンの三好という男と懇意になる。幸子は、奥畑についていい感情があるとはいえないが、妙子のことについても自分はよく知らなかったと感じ始める。おとなしい雪子がこのときは妙子を責める。
 雪子は、45歳の御牧氏とお見合い。御牧は、子爵家に連なるが財産はない。御牧は雪子を写真だけで大変気に入る。鷹揚なところがある。ついに、雪子は結婚。
 妙子は三好の子を妊娠。貞之助(幸子の夫)は三好に会う。三好は真面目なタイプで、どうも妙子が誘惑したらしい。三好は責任を取るつもりだったが、妙子は流産してしまう。妙子もまた、三好と所帯をもつことになる。未婚の2人は突然かたづいていく。
 ・・・
 谷崎にとって、美と女と悪はほとんど同義語であり、男はそのために身を滅ぼすことによってのみ運命を完成しうる、と解説されている。谷崎文学の女性には、多くの場合、獲得のしにくさがかえってその女そのものを聖化していくという不思議な性質があるという。女は獲得されないことによってのみ聖なるものである。
 あと、谷崎は臆病で通学を嫌ったため小学2年生に進級できず、小学校1年生をやり直しているそうである。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年9月11日に日本でレビュー済み
ネタバレを含みます。

(ストーリー)
家長制度のかなり強い時代において4姉妹のお見合い、自由恋愛などを中心にした話。一人称は主に次女の幸子だが、話は雪子のお見合いか、妙子の恋の行方が大体。お見合いは本人の意志よりも家の格や、周りが調べ上げた人となりなどでどんどん周りが進めて行くが、なかなか決まらない。妙子は自由人で周りが望ましくない人物(身分が低い人)と付き合っていて、皆困っている。長女の鶴子は本家としてお伺いを立てるたびプライドの高いような事を言ってきて、みんなあんまりいいと思ってない、など。

格がどうこう、身分がどうこうと言う割には
実は4人の子育てでお金がなくなっていた鶴子
(最後の最後に肌着を分けて欲しいとの手紙で
衝撃。)

こちらも格がどうこうと言い妙子を別れさせようとすらしていた幸子は、いちいち人の裏を考えすぎ。
雪子は箱入り娘も良いところで35を回っても
人とまともに会話も出来ぬほどの人見知りで
しかも焦りがない、あわよくば永久に幸子の家で
暮らしたいのかと思うほど。
妙子は自由人だが手に職を付けて、幼なじみで恋仲の奥畑のことも冷静に見ていて、1番自立しているのかと思いきや、口八丁であれこれ中途半端のどっちつかず、最後バーテンの三好の子を死産してしまった事は幸子にしてみたら板倉と奥畑の呪い(本人にそのつもりはなくても、事実2人を翻弄し利用してきた罰)ではないかというところで話が終わる。

雪子は最後5,6人目でやっと縁談がまとまり
妙子は三好と結婚。

この姉妹のことだから、これからも
色々な事が起きながらも、助け合って
生きていく事でしょう。
それも、終盤はかなり戦争が近づいていたので、
どのように生き抜いていくのか気になる所。

(考察)
今でこそ自由恋愛の時代だが、100年前はお見合い。周りがとにかく頑張る。美容院の井谷さんがテキパキしててプッシュもすごくて、スーパーウーマン。家に女中が居るなんて羨ましい。昔は大学などなかなか行けなかったろうから、身分の低い家は女中や奉公で働きに出て、独立、結婚をしたんだと言う事が分かった。ドイツのシュトルツ夫人?のお手紙で、女中がなく全部自分達でやらなければいけないのが大変です、と書かれていたのは、やっぱりそうなのかと。働きながら子育てしてるママ達、昔とは家電の便利さが違うが、やっぱりこれはすごい忙しいことなのだと再確認。良く、使える家電は使えと言われるが、全くその通りだ。女中の居ない代わりに家電を使わねばならない。

(表現)
大変読みやすくテンポも淡々としていて、人物の思案は丁寧に描かれていた。それでいて時々面白いほど分かる場面の描写。例えば、折り紙の雛人形のように手を仕舞い込んで話を聞いていた、など、もうガチガチに固まってるのが良く伝わる。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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