面白い!
藤原先生らしいエッセイですね。
自虐(?)を交えた文章構成もだいぶリズミカルになってきている感じで、読みやすさの要因になっていると思います。
このエッセイシリーズを読んで思うのは、藤原先生の市井の人たちへの視線の暖かさ。
一方で、責任ある立場の人間たちへの厳しい視点。
英国のEU離脱、トランプ政権の成立への視点なんか端的ですね。
扱われている題材が一昨年くらいのものなので、まだまだ生々しい感覚の中で読めました。

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管見妄語 知れば知るほど 単行本 – 2017/2/17
藤原 正彦
(著)
凝り固まったメディアや評論家には決して見えない
世の中の「真実」を、いざ開陳!
英国EU離脱やトランプ氏勝利は、「金より大切なことがある」ことを
「グローバリズム」に叩きつけ、偏向した情報で国を支配する
エスタブリッシュメントを慌てさせた快事だった──。
世界を揺るがす大事件から時にはコーヒーの美味しさの真実まで、
ユーモアを交え物事の本質を抉り出す、『週刊新潮』人気連載単行本第7弾!
第一章 現代文明にすがって生きる寄生虫
世界の「常識」
夏の終り
名人のポンセン
十年前の懸念
度し難い悪趣味
天が突きつけた踏絵
私の姉願望
打算と頬被り
タイムスリップしても
こんな国際ニュースでは
軽減税騒動という目眩まし
第二章 これからが、これまでを決める
マグナカルタvs十七条憲法
紅葉の会津墓地
人生は歌につれ
回答者になったものの
理系のリスク
ベートーベンのコーヒー
救われた初夢
出世の秘密
アリストテレスの食卓
ある天才の危うい挑戦
インドの危険な曲がり方
第三章 正義が正しいとは限らない
異曲同工
褒めて叱られる
身びいきという美徳
大いなる暗闘
戦勝“国連"合
待ちましょう
お人好し日本のコメンテーター
定説の罠
京の蜃気楼
頭の空っぽな若者へ
危機を好機に
第四章 教養を積むとは無知を知ること
逸材輩出の阿蘇
見えている世界
旅は道連れ比叡山
人工知能はそんなに偉いか
イギリスからの客
ロマンテック・イディオット
都知事の誤算
グローバリズムへの反乱
知れば知るほど
青空見れば
第五章 紳士にあるまじき行為
英国を嗤う人達
祖母と連発銃
リラの花
打たれ強い人
夏の挽歌
嫉妬すれども嫉妬はされず
極東の分断ゲーム
源次さん
聖人に会う
世の中の「真実」を、いざ開陳!
英国EU離脱やトランプ氏勝利は、「金より大切なことがある」ことを
「グローバリズム」に叩きつけ、偏向した情報で国を支配する
エスタブリッシュメントを慌てさせた快事だった──。
世界を揺るがす大事件から時にはコーヒーの美味しさの真実まで、
ユーモアを交え物事の本質を抉り出す、『週刊新潮』人気連載単行本第7弾!
第一章 現代文明にすがって生きる寄生虫
世界の「常識」
夏の終り
名人のポンセン
十年前の懸念
度し難い悪趣味
天が突きつけた踏絵
私の姉願望
打算と頬被り
タイムスリップしても
こんな国際ニュースでは
軽減税騒動という目眩まし
第二章 これからが、これまでを決める
マグナカルタvs十七条憲法
紅葉の会津墓地
人生は歌につれ
回答者になったものの
理系のリスク
ベートーベンのコーヒー
救われた初夢
出世の秘密
アリストテレスの食卓
ある天才の危うい挑戦
インドの危険な曲がり方
第三章 正義が正しいとは限らない
異曲同工
褒めて叱られる
身びいきという美徳
大いなる暗闘
戦勝“国連"合
待ちましょう
お人好し日本のコメンテーター
定説の罠
京の蜃気楼
頭の空っぽな若者へ
危機を好機に
第四章 教養を積むとは無知を知ること
逸材輩出の阿蘇
見えている世界
旅は道連れ比叡山
人工知能はそんなに偉いか
イギリスからの客
ロマンテック・イディオット
都知事の誤算
グローバリズムへの反乱
知れば知るほど
青空見れば
第五章 紳士にあるまじき行為
英国を嗤う人達
祖母と連発銃
リラの花
打たれ強い人
夏の挽歌
嫉妬すれども嫉妬はされず
極東の分断ゲーム
源次さん
聖人に会う
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2017/2/17
- 寸法18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- ISBN-104103274131
- ISBN-13978-4103274131
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商品の説明
著者について
藤原正彦(ふじわら・まさひこ)
1943(昭和18)年、旧満州新京生れ。東京大学理学部数学科大学院修士課程修了。
お茶の水女子大学名誉教授。
1978年、数学者の視点から眺めた清新な留学記『若き数学者のアメリカ』で
日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、ユーモアと知性に根ざした独自の随筆スタイルを
確立する。
著書に『遥かなるケンブリッジ』『父の威厳 数学者の意地』『心は孤独な数学者』
『国家の品格』『この国のけじめ』『名著講義』(文藝春秋読者賞受賞)『ヒコベエ』
『日本人の誇り』『孤愁 サウダーデ』(新田次郎との共著、ロドリゲス通事賞受賞)
『日本人の矜持』『藤原正彦、美子のぶらり歴史散歩』等。
新田次郎と藤原ていの次男。
1943(昭和18)年、旧満州新京生れ。東京大学理学部数学科大学院修士課程修了。
お茶の水女子大学名誉教授。
1978年、数学者の視点から眺めた清新な留学記『若き数学者のアメリカ』で
日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、ユーモアと知性に根ざした独自の随筆スタイルを
確立する。
著書に『遥かなるケンブリッジ』『父の威厳 数学者の意地』『心は孤独な数学者』
『国家の品格』『この国のけじめ』『名著講義』(文藝春秋読者賞受賞)『ヒコベエ』
『日本人の誇り』『孤愁 サウダーデ』(新田次郎との共著、ロドリゲス通事賞受賞)
『日本人の矜持』『藤原正彦、美子のぶらり歴史散歩』等。
新田次郎と藤原ていの次男。
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2017/2/17)
- 発売日 : 2017/2/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 192ページ
- ISBN-10 : 4103274131
- ISBN-13 : 978-4103274131
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 2.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 784,135位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 22,626位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年9月27日に日本でレビュー済み
マザー・テレサにお会いになったとは、驚いた。
無宗教の私であるが、マザー・テレサとヨハネ・パウロ2世ローマ教皇のお二人を生み出したことだけでも、ローマン・カソリックが偉大な宗教であることを感じざるを得ない。
感動のエピソードだ。藤原夫人でなくとも、無宗教の私でも泣きます・・・。
無宗教の私であるが、マザー・テレサとヨハネ・パウロ2世ローマ教皇のお二人を生み出したことだけでも、ローマン・カソリックが偉大な宗教であることを感じざるを得ない。
感動のエピソードだ。藤原夫人でなくとも、無宗教の私でも泣きます・・・。
2020年2月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先生の文章が週刊紙から消えてしまいました。残念ですが先生が仰る通りで、どうも色んなところで品性が低下し、先が不安ですねぇ。
2017年4月3日に日本でレビュー済み
週刊新潮に掲載されている藤原正彦先生のエッセイ「管見妄語」の2015年9月~2016年9月掲載分を取りまとめた本です。このシリーズは、本書「知れば知るほど」で第7弾になります。
一時期、著者自身がネタをさがすのに困っている時期もあったようですが、本書は冒頭で著者自身が書かれているように、イギリスのEU離脱やアメリカのトランプ旋風など、書くためのネタは比較的豊富にあった時期のようです。本書は、そのような時事的なテーマに対して著者の独自の視点を展開したり、著者自身の昔の追憶をもとに抒情的な内容であったりと、相変わらず多彩な内容です。
私は、管見妄語シリーズを、これまですべて読んできましたが、本書も相変わらず、すばらしい内容のエッセイであり、楽しませていただきました。
ただ、最近はユーモアのパターンがだんだんマンネリ化しつつあるような気がしますし、当初の頃の冴え・キレや夫婦の楽しいやり取りなどの快活さはさすがに少なくなってきているように思います。
大いに読むに値する本ですが、私は「もう次回作は読まなくてもいいかな・・・・」と思えてきました。
一時期、著者自身がネタをさがすのに困っている時期もあったようですが、本書は冒頭で著者自身が書かれているように、イギリスのEU離脱やアメリカのトランプ旋風など、書くためのネタは比較的豊富にあった時期のようです。本書は、そのような時事的なテーマに対して著者の独自の視点を展開したり、著者自身の昔の追憶をもとに抒情的な内容であったりと、相変わらず多彩な内容です。
私は、管見妄語シリーズを、これまですべて読んできましたが、本書も相変わらず、すばらしい内容のエッセイであり、楽しませていただきました。
ただ、最近はユーモアのパターンがだんだんマンネリ化しつつあるような気がしますし、当初の頃の冴え・キレや夫婦の楽しいやり取りなどの快活さはさすがに少なくなってきているように思います。
大いに読むに値する本ですが、私は「もう次回作は読まなくてもいいかな・・・・」と思えてきました。
2019年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
週刊新潮の連載が無くなったので、単行本で楽しく再読。
2017年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本当に久し振りに藤原正彦のコラム集を読ませて貰ひました。その前に立て続けにベストエッセイ集の本を数冊読んでゐましたので、本書の前半では中々以前のやうな貪り読むやうなペースはなく、かなり鈍りがちでありました。それでも、中盤から後半になるにつれて工夫を凝らした抒情溢れる文章、国内外の情勢をめぐる鋭い考察、洞察等に接して何度も目を開かせられる感を覚えました。更には、随所にちりばめられたユーモア溢れる表現に出会っては、思はず声を立てて笑ってしまひ、次々と頁をめくりました。今回は、日本に流れるよき情緒、グローバリズムの迷妄への反論、藤原家に連なる人々のエピソード披露といった藤原正彦作品に流れる定番のよさと新しい装ひを感じる文章がうまく綯(な)ひ交ぜになったよき一冊になってゐたなあと思ひました。いつもながら私の常識力を鍛へてくれるやうな見識を提供してくれる筆者の文章には改めて感謝の言葉を申し述べる次第であります。