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消えぞこない 〜メンバーチェンジなし! 活動休止なし! ヒット曲なし! のバンドが結成26年で日本武道館ワンマンライブにたどりつく話〜 単行本(ソフトカバー) – 2015/9/16
フラワーカンパニーズ
(著)
消えそうで、消えない! シーンに返り咲いたベテラン・バンドのヒストリーとDIY術がここに!
結成26年目となる4人組ロック・バンド、フラワーカンパニーズ、初のバンド・ヒストリー本です。成功をつかみ切れなかった初期メジャー時代、機材車に4人で乗り込み全国を回ったインディーズ時代、ライブで鍛え上げて復活を遂げて再メジャー・デビューという紆余曲折の活動の中で、彼らがシーンから消えなかった理由とは? 平均年齢46歳となった今年、初の日本武道館ライブを迎えるまでに至った道のりとは? 本書は、その軌跡を追う第一章、第二章、バンドDIY術を中心にした第三章という構成。ファンのみならずバンドマンとして“食っていく"ことを目指す若者たちへの指南書としての側面を持っています。すべての“消えぞこない"に贈りたい一冊!
【CONTENTS】
■第一章 フラワーカンパニーズ バンド・ヒストリー
元少年の歌 ~フラワーカンパニーズ結成前夜(1969-1989)
夢の列車 ~名古屋インディーズ時代(1989-1993)
孤高の英雄 ~上京、第一期メジャー活動前半(1994-1997)
夜明け 〜第一期メジャ活動後半(1998-2000)
東京タワー 〜四人だけでのリスタート(2001-2003)
深夜高速 ~代表曲の誕生と年間100本超のライブ(2004-2007)
終わらないツアー 〜第二期メジャー活動(2008-)
エンドロール ~震災とロックンロール(2011-2012)
夢のおかわり ~フラカン、日本武道館ライブへ(2015-)
■第二章 パーソナル・インタビュー
鈴木圭介/グレートマエカワ/ミスター小西/竹安堅一
■第三章 フラカンの“消えない"バンドDIY術
ベーシスト&リーダー、そして株式会社フラワーカンパニーズの代表取締役社長のグレートマエカワに、セルフ・マネージメントを通して得た“バンドDIY術"のヒントを教えてもらう。ライブのブッキング、ツアーの組み方、レーベル/事務所とのつきあい方……経験豊富なベテランの言葉は、“バンドで生きていこう"という若手バンドマンにとっても金言となること間違いなし。
■フラワーカンパニーズ作品紹介
結成26年目となる4人組ロック・バンド、フラワーカンパニーズ、初のバンド・ヒストリー本です。成功をつかみ切れなかった初期メジャー時代、機材車に4人で乗り込み全国を回ったインディーズ時代、ライブで鍛え上げて復活を遂げて再メジャー・デビューという紆余曲折の活動の中で、彼らがシーンから消えなかった理由とは? 平均年齢46歳となった今年、初の日本武道館ライブを迎えるまでに至った道のりとは? 本書は、その軌跡を追う第一章、第二章、バンドDIY術を中心にした第三章という構成。ファンのみならずバンドマンとして“食っていく"ことを目指す若者たちへの指南書としての側面を持っています。すべての“消えぞこない"に贈りたい一冊!
【CONTENTS】
■第一章 フラワーカンパニーズ バンド・ヒストリー
元少年の歌 ~フラワーカンパニーズ結成前夜(1969-1989)
夢の列車 ~名古屋インディーズ時代(1989-1993)
孤高の英雄 ~上京、第一期メジャー活動前半(1994-1997)
夜明け 〜第一期メジャ活動後半(1998-2000)
東京タワー 〜四人だけでのリスタート(2001-2003)
深夜高速 ~代表曲の誕生と年間100本超のライブ(2004-2007)
終わらないツアー 〜第二期メジャー活動(2008-)
エンドロール ~震災とロックンロール(2011-2012)
夢のおかわり ~フラカン、日本武道館ライブへ(2015-)
■第二章 パーソナル・インタビュー
鈴木圭介/グレートマエカワ/ミスター小西/竹安堅一
■第三章 フラカンの“消えない"バンドDIY術
ベーシスト&リーダー、そして株式会社フラワーカンパニーズの代表取締役社長のグレートマエカワに、セルフ・マネージメントを通して得た“バンドDIY術"のヒントを教えてもらう。ライブのブッキング、ツアーの組み方、レーベル/事務所とのつきあい方……経験豊富なベテランの言葉は、“バンドで生きていこう"という若手バンドマンにとっても金言となること間違いなし。
■フラワーカンパニーズ作品紹介
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社リットーミュージック
- 発売日2015/9/16
- ISBN-104845626292
- ISBN-13978-4845626298
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登録情報
- 出版社 : リットーミュージック; 四六版 (2015/9/16)
- 発売日 : 2015/9/16
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 256ページ
- ISBN-10 : 4845626292
- ISBN-13 : 978-4845626298
- Amazon 売れ筋ランキング: - 605,813位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,057位ワールドミュージック
- - 1,153位ワールド楽譜・スコア・音楽書
- - 1,960位J-POP・日本の音楽
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ここまで苦労、苦悩しているとは というのが正直な感想です。
更に好きになりました。
読んでからの、武道館ライブを是非。
フラカンの日本武道館~生きててよかった、そんな夜はココだ! ~ [Blu-ray ]
更に好きになりました。
読んでからの、武道館ライブを是非。
フラカンの日本武道館~生きててよかった、そんな夜はココだ! ~ [Blu-ray ]
2017年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ファンではないし、彼らの音楽を聞いたこともなかったのですが、内容はとても面白かったです。
バンドをやる原点のようなものが感じられます。
ロックバンドをやったことがある人ならファンじゃなくても楽しめる本だと思います。
大変な現実がある中でそれを受け止めて活動する様は単純な希望ではないのでしょうが、私にとっては地道に活動して復活するということこそ多くの人を勇気づけるものだと思いました。
バンドをやる原点のようなものが感じられます。
ロックバンドをやったことがある人ならファンじゃなくても楽しめる本だと思います。
大変な現実がある中でそれを受け止めて活動する様は単純な希望ではないのでしょうが、私にとっては地道に活動して復活するということこそ多くの人を勇気づけるものだと思いました。
2015年10月6日に日本でレビュー済み
「これは祭りだ」のレビューに触発されて書きます。10年ぐらいずっとフラカンのファンです。
フラカン大好きなので本書は当然読んでよかったですし家宝にしたいと思うのですが、まったく知らない人にとっても響くものがあったということに励まされ、投稿します。
小さいころの話、4人の出会い、デビュー、そしてお金の話、離婚の話、どん底から地道に上がってきて武道館を決めた話...、大丈夫なのかと思うぐらい正直にぶっちゃけられています。ミッシェル・ガン・エレファントがカッコ良い!羨ましい!とか、エレファントカシマシに衝撃を受けて真似して作ったとか。
でも、ぶっちゃけられてはいても、不思議と妬み嫉みのようなものは感じられません。もちろん出版されている本なので書いていないだけということもありますが、おそらくフラカンは、実際に誰の悪口も言ってこなかったんじゃないかということが本書からうかがわれます。ドラムのミスター小西が骨折したときに急遽、ミッシェル・ガン・エレファントのクハラカズユキとウルフルズのサンコンJr.が無理して40曲暗記してライブで代わりにドラム叩いてくれたり、レコード会社の社員さんが契約切って関係なくなったバンドのライブを見に来てくれたりするのは、やっぱり応援したい気持ちにさせる何かがフラカンにあるというのがあると思います。悪口を言っていてはこうはいかないのではないでしょうか。
意外とこういうところにも「消えない」理由が潜んでいるのではないかと思って読みました。
正直なところ、いちファンとしては、フラカンが武道館ライブを決めたと知ったとき、嬉しい半面、「ファン1人につき2-3人友達を連れて行かないとやばいのではないか」と心配だったんですが、本書のインタビューで、
「俺ら、転んだところで、"まあフラカンだし" っていう感じになるじゃん (笑)」(グレートマエカワ)
「その次のツアー・タイトルが《借金穴埋めツアー》とかね (笑)」(竹安堅一)
「会場に募金箱置いてさ (笑)」(鈴木圭介)
と語っているところ (pp.144-145) を読んで、良い感じに力が抜けているんだなと感じました。
この力加減は、一度どん底を経験し、そして立ち直ってきたフラカンならではかもしれません。
そうかこうやって生きていけば楽なのかも、と気付かされました。
さらに、(一応) 古参のファンとしてもこの本を読んでよかったと思うのは、ミスター小西・竹安堅一がいっぱい喋っているところです。普段のライブでも、普通のインタビュー記事で喋っているのはほとんど鈴木圭介とグレートマエカワで、ミスコニと竹安が話すことはほとんどないので (竹安の場合は、料理とギターの話題以外で)。
特にギターの竹安堅一の話が新鮮だったので紹介します。「高校時代って、気持ち悪いけど、ギター以外にまったく興味なかったから、女の子とも三年間で10秒くらいしか話してないと思いますよ (笑)」という竹安 (pp.218-219)。ギターに出会うまでの人生はほとんど記憶にないとのこと。こういう人があのギターを弾いていたのだな、と妙に納得したと同時に、彼のストイックさに畏敬の念を抱きました。
最後にただ1つだけ残念だったことを付け加えておきたいと思います。
インタビュー形式なので自画自賛しても説得力が出ないというのもありますが、 (特に鈴木圭介が) 自分に厳しすぎて曲への批判のほうが目立つことが何より残念です。(こういう宣伝が下手なところがフラカンらしいといえばらしい気もしますが...。)
辛い時期でも、納得できないことがあった曲でも、実際に聞くと素晴らしい曲たちです。この本だけ読むと、特に「Prunes & Custard」と「怒りのBONGO」は出来が良くないように受け取られてしまうかもしれませんが、本当に素晴らしい、大好きな曲がたくさん入っています。
「お客さんがすごく少なかった時期も、いいライブやっとったし、そこで投げることはなかったから。そういうところは、やっぱり真面目なバンドだと思うよ。」(p.183) というグレートマエカワの言葉通り、辛くても腐らずにきちんと仕事をしてきたんだなということが、当時のアルバムを聞くとわかります。
本書の結末はまだ誰も知りません。このレビューを書いている時点でフラカンの武道館ライブはまだ2ヶ月以上先です。
それだけでなく、私たち1人1人が、このお話の結末を変えられる可能性を持っています。武道館に行って大勢の観客に囲まれている彼らを発見するのか、「赤字だぜー!」と叫ぶ鈴木圭介と一緒に笑うのか、どちらの結末になるかは、私たち1人1人の「行く」「行かない」という選択肢にかかっているのです。
そんな風に私たちが彼らの物語に関われるというのも、面白いと思いませんか?
[…]
[…]
(敬称略、失礼しました。)
フラカン大好きなので本書は当然読んでよかったですし家宝にしたいと思うのですが、まったく知らない人にとっても響くものがあったということに励まされ、投稿します。
小さいころの話、4人の出会い、デビュー、そしてお金の話、離婚の話、どん底から地道に上がってきて武道館を決めた話...、大丈夫なのかと思うぐらい正直にぶっちゃけられています。ミッシェル・ガン・エレファントがカッコ良い!羨ましい!とか、エレファントカシマシに衝撃を受けて真似して作ったとか。
でも、ぶっちゃけられてはいても、不思議と妬み嫉みのようなものは感じられません。もちろん出版されている本なので書いていないだけということもありますが、おそらくフラカンは、実際に誰の悪口も言ってこなかったんじゃないかということが本書からうかがわれます。ドラムのミスター小西が骨折したときに急遽、ミッシェル・ガン・エレファントのクハラカズユキとウルフルズのサンコンJr.が無理して40曲暗記してライブで代わりにドラム叩いてくれたり、レコード会社の社員さんが契約切って関係なくなったバンドのライブを見に来てくれたりするのは、やっぱり応援したい気持ちにさせる何かがフラカンにあるというのがあると思います。悪口を言っていてはこうはいかないのではないでしょうか。
意外とこういうところにも「消えない」理由が潜んでいるのではないかと思って読みました。
正直なところ、いちファンとしては、フラカンが武道館ライブを決めたと知ったとき、嬉しい半面、「ファン1人につき2-3人友達を連れて行かないとやばいのではないか」と心配だったんですが、本書のインタビューで、
「俺ら、転んだところで、"まあフラカンだし" っていう感じになるじゃん (笑)」(グレートマエカワ)
「その次のツアー・タイトルが《借金穴埋めツアー》とかね (笑)」(竹安堅一)
「会場に募金箱置いてさ (笑)」(鈴木圭介)
と語っているところ (pp.144-145) を読んで、良い感じに力が抜けているんだなと感じました。
この力加減は、一度どん底を経験し、そして立ち直ってきたフラカンならではかもしれません。
そうかこうやって生きていけば楽なのかも、と気付かされました。
さらに、(一応) 古参のファンとしてもこの本を読んでよかったと思うのは、ミスター小西・竹安堅一がいっぱい喋っているところです。普段のライブでも、普通のインタビュー記事で喋っているのはほとんど鈴木圭介とグレートマエカワで、ミスコニと竹安が話すことはほとんどないので (竹安の場合は、料理とギターの話題以外で)。
特にギターの竹安堅一の話が新鮮だったので紹介します。「高校時代って、気持ち悪いけど、ギター以外にまったく興味なかったから、女の子とも三年間で10秒くらいしか話してないと思いますよ (笑)」という竹安 (pp.218-219)。ギターに出会うまでの人生はほとんど記憶にないとのこと。こういう人があのギターを弾いていたのだな、と妙に納得したと同時に、彼のストイックさに畏敬の念を抱きました。
最後にただ1つだけ残念だったことを付け加えておきたいと思います。
インタビュー形式なので自画自賛しても説得力が出ないというのもありますが、 (特に鈴木圭介が) 自分に厳しすぎて曲への批判のほうが目立つことが何より残念です。(こういう宣伝が下手なところがフラカンらしいといえばらしい気もしますが...。)
辛い時期でも、納得できないことがあった曲でも、実際に聞くと素晴らしい曲たちです。この本だけ読むと、特に「Prunes & Custard」と「怒りのBONGO」は出来が良くないように受け取られてしまうかもしれませんが、本当に素晴らしい、大好きな曲がたくさん入っています。
「お客さんがすごく少なかった時期も、いいライブやっとったし、そこで投げることはなかったから。そういうところは、やっぱり真面目なバンドだと思うよ。」(p.183) というグレートマエカワの言葉通り、辛くても腐らずにきちんと仕事をしてきたんだなということが、当時のアルバムを聞くとわかります。
本書の結末はまだ誰も知りません。このレビューを書いている時点でフラカンの武道館ライブはまだ2ヶ月以上先です。
それだけでなく、私たち1人1人が、このお話の結末を変えられる可能性を持っています。武道館に行って大勢の観客に囲まれている彼らを発見するのか、「赤字だぜー!」と叫ぶ鈴木圭介と一緒に笑うのか、どちらの結末になるかは、私たち1人1人の「行く」「行かない」という選択肢にかかっているのです。
そんな風に私たちが彼らの物語に関われるというのも、面白いと思いませんか?
[…]
[…]
(敬称略、失礼しました。)
2015年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何となく分かっていた内容の深堀って感じで面白かった!
武道館以降も歴史を学べてよかった!
武道館以降も歴史を学べてよかった!
2015年9月23日に日本でレビュー済み
彼らのファンでも何でもなかったのだが、たまたま本書の存在を知って、読んだら元気が出そうな気がしたのと、売れないバンドがどういう生活をしているのかにわかに興味が湧いたので、買って読んでみた。
結果、別に元気は出なかったが、思わずこのバンドに魅了されてしまった。
まず本の構成が良い。前半はライターとメンバー全員の掛け合いによるバンドの歴史回顧で、日本のミュージックシーンの中で「売れないバンド」がどのように発生し、そして生き残っていくのかが克明に描かれる。中盤のメンバー1人1人のロングインタビューでは、バンドとの関わり方も、考え方もそれぞれ異なっていることが明らかになる。
物事が長く続くことに理由やセオリーなどなく、ただ身の丈に合った速度で回転しているから「終わらない」だけである、ということが良く分かった。安っぽいTV番組なら「奇跡」と持て囃してもおかしくない話なのだけど、それを「消えぞこない」と自嘲気味かつ本心から言ってしまうのが、この人たちの魅力なのだろう(とか適当なことを言うと、ディープなファンから「参考にならなかった」を押されちゃうのだろうか?)
さて、おそらく本書を読んだ多くの人は、ベースのグレートマエカワさんのファンになるのではないかと思う。というのも、本書終盤にドキュメントが収められているとおり、メジャーをクビになった後のフラワーカンパ―ニーズのマネージメントは、スケジューリングからグッズの売り子に至るまで、すべて彼が一手に引き受けているのだ。まさに八面六臂の大活躍である。
そんな彼が、ここらで一つ、意識的に「バンドのピーク」を作ろうとして発動したのが、今年の暮れの武道館ライブなのだという。従来の彼らのライブ動員実績では客席を埋めるのが難しいが、何とかなる目算はあり、仮にコケてもバンドのイメージ的に悲壮感は出ないから構わない、といったスタンスのようである。
本書の出版や、最近のTV出演やミニアルバムの発売は、すべて武道館にピークを持ってくるための、集客のための宣伝ということになろう。露骨なプロモーションではあるが、本書でここまで赤裸々に内部事情を語られてしまうと、もはや祭りに巻き込まれたような感覚で、一緒になって応援したくなってくる。
ということで、にわかファンながら、本書が少しでも多くの人に読まれるよう期待を込めて、本レビューを投稿する。まだ1本もアマゾンレビューがないなんて、古参ファンは一体何をやってるんだ!
結果、別に元気は出なかったが、思わずこのバンドに魅了されてしまった。
まず本の構成が良い。前半はライターとメンバー全員の掛け合いによるバンドの歴史回顧で、日本のミュージックシーンの中で「売れないバンド」がどのように発生し、そして生き残っていくのかが克明に描かれる。中盤のメンバー1人1人のロングインタビューでは、バンドとの関わり方も、考え方もそれぞれ異なっていることが明らかになる。
物事が長く続くことに理由やセオリーなどなく、ただ身の丈に合った速度で回転しているから「終わらない」だけである、ということが良く分かった。安っぽいTV番組なら「奇跡」と持て囃してもおかしくない話なのだけど、それを「消えぞこない」と自嘲気味かつ本心から言ってしまうのが、この人たちの魅力なのだろう(とか適当なことを言うと、ディープなファンから「参考にならなかった」を押されちゃうのだろうか?)
さて、おそらく本書を読んだ多くの人は、ベースのグレートマエカワさんのファンになるのではないかと思う。というのも、本書終盤にドキュメントが収められているとおり、メジャーをクビになった後のフラワーカンパ―ニーズのマネージメントは、スケジューリングからグッズの売り子に至るまで、すべて彼が一手に引き受けているのだ。まさに八面六臂の大活躍である。
そんな彼が、ここらで一つ、意識的に「バンドのピーク」を作ろうとして発動したのが、今年の暮れの武道館ライブなのだという。従来の彼らのライブ動員実績では客席を埋めるのが難しいが、何とかなる目算はあり、仮にコケてもバンドのイメージ的に悲壮感は出ないから構わない、といったスタンスのようである。
本書の出版や、最近のTV出演やミニアルバムの発売は、すべて武道館にピークを持ってくるための、集客のための宣伝ということになろう。露骨なプロモーションではあるが、本書でここまで赤裸々に内部事情を語られてしまうと、もはや祭りに巻き込まれたような感覚で、一緒になって応援したくなってくる。
ということで、にわかファンながら、本書が少しでも多くの人に読まれるよう期待を込めて、本レビューを投稿する。まだ1本もアマゾンレビューがないなんて、古参ファンは一体何をやってるんだ!
2016年11月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私もセルフマネージメントでアーティストビジネスをしているので、何かの参考になるかと思い購入しましたが、そういった意味では全く参考になりませんでした。また読み物としても面白くないので、フラカンのファンの方以外にオススメ出来ません。
2015年10月11日に日本でレビュー済み
フラカンはデビュー以来聴いてますが、
ここ数年でどんどん好きになってきてます。
その理由が、本書を読んでよく分かりました。
他のバンドでもこういう本が読んでみたいものです。
ここ数年でどんどん好きになってきてます。
その理由が、本書を読んでよく分かりました。
他のバンドでもこういう本が読んでみたいものです。