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決定版 リアル・オプション―戦略フレキシビリティと経営意思決定 単行本 – 2002/1/1
購入オプションとあわせ買い
- ISBN-104492601074
- ISBN-13978-4492601075
- 出版社東洋経済新報社
- 発売日2002/1/1
- 言語日本語
- 本の長さ366ページ
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商品の説明
商品説明
リアル・オプションという言葉を耳にしたことはあっても、オプション理論をどうやってプロジェクト評価に使うのかは想像がつきにくい。この本は、追加投資や中止などを個々のオプションとして数値化するというリアル・オプション分析の概念から、具体的な計算事例と導入時の注意点まで解説している。なお、NPV、WACC、ボラテリティ、コンパウンド・オプションといった専門用語が多用されているので、この分野にあまり自信がない場合は、3章、4章の用語解説をまず精読する必要がある。
多くの分野で用いられる従来のNPV法では、その時々の状況に応じて追加投資や中止などの変更が可能なプロジェクトの価値を知ることはきわめて困難であった。特に、何回も見直し可能であったりすると、判断はカンに頼るしかなかった。リアル・オプション分析なら、それが可能である。長期にわたり多くの特約を付ける航空機の販売契約や、各フェーズで対応を選択していくような新薬開発プロジェクトにも利用できるのである。2章で、顧客に一定の価格で商品を購入する権利をタダで与えてしまっていたエアバス社の例が出ているが、同様の事例は当事者が気づいていないだけで現実に多く存在すると推察される。
また本書は、マニュアルとして使い込むことを前提として書かれているため、図、表、計算例、スプレッドシートの入力例が多く、本を片手に自分のプロジェクト評価を行ってみることも容易だ。各章の終わりに練習問題もあるので、企業や大学で教科書としても利用できる。さらに、8章で導入のためのプロセス、9章では困難が予想されるボラテリティの推計について解説があり、マニュアル的な工夫を凝らしている。(河野幸吾)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2002/1/1)
- 発売日 : 2002/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 366ページ
- ISBN-10 : 4492601074
- ISBN-13 : 978-4492601075
- Amazon 売れ筋ランキング: - 561,556位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 251位一般経営工学関連書籍
- - 1,790位オペレーションズ (本)
- - 23,498位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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価値評価の手法としてのROAは比較的新しいものではあるが、すでに米国主要企業の4分の1以上が意思決定の際に用いている。ROAにページを割かない企業財務テキストは最近見ることが少ない。また、経済産業省の調査では、わが国上場企業の4分の1以上が採用を検討しており、今後、定量的意思決定手法として重要な地位を占めていくであろうことは疑問の余地がない。
しかし、一方では実務利用に耐えかつ網羅的なテキストが不足しているのも事実であったと思われる。こうした状況下での本書は、非常に稀有な存在であり、今後長きに亘って実務家の座右として利用されるに足る。
第一に、ROAを価値評価手法・意思決定手法の一つにとどめることなく、VBMの一体系と位置づけている。DCFに比べ相対的に難解なROAは、経営管理上の重要性の認知がなければ定着させるのは難しいと思われる。本書では、エアバス社での実例にもとづき、ROAによるVBMの実践、チェンジ・マネジメントを提示している。ROAを通じて組織のパースペクティブを変革したい向きには非常に参考になると思われる。
第二に、理論を理解するために戸惑いそうな箇所には相応のページを割き、丁寧な解説がなされている。サミュエルソンの定理やボラティリティ推計などは解りやすい。
第三に、実務と理論との間の矛盾で悩みそうな点についても十分な説明が施されている。この点は、コンサルティング経験と理論への理解の双方を有する氏ならではではないだろうか。
ROAがもたらした最大の効用は、従来、定性的にしか説明できなかった不確実性や事業効果を金額的に捉まえ、価値に統合できることにある。不確実性を事業機会と捉えるツールとして今後重要性が増すROAの理解には本書は格好の機会を提供すると考える。
コープランドならバリュエーション(価値評価)に興味がある方にも、投資意思決定に興味がある方にも、本書より「企業価値評価」のほうが遥かに価値が高いので、こちらをおすすめする。
リアルオプションの考え方を習得したい方がまずこの本を手にとられるのであろうが、それならばアムラム・クラティラカの同名の書をおすすめする。こちらに関するレビューも載せているので参考にされてはいかがだろうか。
本書が優れているところは、企業内部での分析にすぐに応用できることにある。鉱山開発や新薬開発、ソフトウェア販売などの実例が、ディシジョンツリーなどの手法解説と共に掲載されており、大企業のマーケティングや研究開発企画部門のプロジェクト・リーダーが本書を読めば、応用の仕方がおおよそ分かるようになっている。一部数式や経済統計用語などわかりにくい部分もあるが、全て理解できなくても全く差し支えないと思う。
原書は昨年春に米国で発売されており、私も購入して読んでいたが、本書は原書の内容を全く割愛することなく書かれている。のみならず原書で散見された間違いも修正されているようで、一部わかりにくい表現もあるが訳書としては読みやすいと思う。
本書はビジネスマンのほか、経済学部の大学生が買って読んでも良いと思う。各章の最後に問題が載っていて、解答集もあるらしいので、大学の授業でも使われるのではなかろうか。
まだキャッシュフローや割引率の概念さえも十分浸透していない日本で、リアルオプションがどれだけ広まるかわからないが、昨今欧米企業に経営力で負けている日本企業の幹部には、この本を読んで是非科学的な意思決定手法を取り入れてほしいと思う。