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『神々の乱心』を読み解く 松本清張の「遺言」 (文春新書 703) 新書 – 2009/6/19

5つ星のうち4.0 52

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2009/6/19)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/6/19
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 264ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4166607030
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4166607037
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.0 52

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原 武史
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二・二六事件の最終目標は宮城占拠にあった
5 星
二・二六事件の最終目標は宮城占拠にあった
『松本清張の「遺言」――<昭和史発掘><神々の乱心>を読み解く』(原武史著、文春文庫)は、「『神々の乱心』を読み解く」と「『昭和史発掘』を再発掘する」で構成されています。いずれも読み応えがあるが、とりわけ興味深いのは、「幻の『宮城占拠計画』――二・二六事件」の章です。「1936(昭和11)年2月26日未明。国家改造を目指す陸軍皇道派の青年将校らが1400名あまりの兵を連れて決起し、斎藤実内大臣、高橋是清大蔵大臣、渡辺錠太郎陸軍教育総監を暗殺、鈴木貫太郎侍従長は重症、岡田啓介首相や牧野伸顕前内大臣も標的にされた。警視庁をはじめ都内要所は占拠され、戒厳令が敷かれる中、陸軍上層部は天皇の怒りを受け『叛乱軍』を鎮圧。事件は4日間で終結した」。「(松本清張の)『昭和史発掘』の半分以上を占めるのが二・二六事件です。・・・清張はいわゆる政治の季節にずっと二・二六事件と対峙していたことになります。昭和最大のクーデターですから、連載時の時点においても相当な数の二・二六研究がありました。もちろん清張は事件の直接の引き金となる、陸軍内部の統制派と皇道派の衝突『相沢事件』から筆を起こし、青年将校が裁かれる『特設軍法会議』まで丹念に二・二六事件の真相をたどっていきます。しかし、清張が先行する文献と同じ視点から二・二六を描くはずがありません。では、清張の独自の視点とはどこにあったのか」。「清張は、『二・二六事件の最終目標とは宮城占拠にあった』、つまり皇居の占拠が目的だったことに着目し、新資料を駆使して実証します。そして、この宮城占拠計画の中心人物であった中橋基明に視点を合わせることで、二・二六事件に新しい光を当てたのです。<中橋基明中尉については、在来の二・二六関係書が多く触れていない。しかし、中橋はある意味で事件の最重要人物である。彼は近衛歩兵第三連隊に所属していたので『宮城占拠』に便利な位置にあった。中橋に焦点をあてると、ニ・二六の成功と挫折の分水嶺を究明することさえできるのである>という書き方が、清張の自信を物語っています。ところが、二・二六事件を研究する専門家の間では、『宮城占拠』は必ずしも受け入れられていません。・・・ここにはプロを自称する学者の清張に対する差別的なまなざしがあるように思われます」。「中橋が『宮城占拠』にこそ事件の達成を求めていたことを、清張は取材証言や新資料を渉猟する中で確信していきます。大きかったのは、中橋の上司である橋本虎之助近衛師団長の『進退伺』という資料でした。・・・もし宮城占拠が成功していれば、明治維新に際して西郷隆盛の指揮する薩摩、長州、土佐、芸州の4藩が突如として宮中を囲み、自派の親王、公卿、藩主だけを宮中に入れて幕府の廃止と新体制決定の宣言を発した慶応3(1867)年12月9日のクーデターの再現になったと清張は指摘しています。『決行部隊に<玉>を抱かれては手も足も出ない』というところが似ているからです。しかし結局、2度目の『維新』は成りませんでした。・・・中橋が(仲間に)手旗信号を送れず。占拠に踏み切れなかった心情を、清張は『この期になって中橋の心理に何か動揺が起ったとしか考えられない』、具体的にいえば<皇居内で野中部隊と近衛歩兵第三連隊第九中隊からなる守備隊とが戦闘状態になることに恐懼が湧き、1時間半の休憩中に懊悩と逡巡が生まれたのではないか>と推測しています。私も中橋は精神的に『自滅』したのだと考えています」。「以上のように『昭和史発掘』を読み直してみると、これは清張史観の全貌が凝縮した作品だと実感します。『天皇』『政治とカネ』『格差』『テロリズム』『宗教』『精神史』・・・あらゆる現代の問題相があぶり出されるこのノンフィクション大作は、今こそあらためて読まれるべき作品だと思います。清張が発掘し遺した『昭和の実相』は、いまなお古びることなく、生きた歴史として我々に問いかけているのです」。清張の凄さを、またまた再認識させられました。
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2017年1月19日に日本でレビュー済み
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2020年7月13日に日本でレビュー済み
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2021年10月13日に日本でレビュー済み
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5つ星のうち5.0 二・二六事件の最終目標は宮城占拠にあった
2021年10月13日に日本でレビュー済み
『松本清張の「遺言」――<昭和史発掘><神々の乱心>を読み解く』(原武史著、文春文庫)は、「『神々の乱心』を読み解く」と「『昭和史発掘』を再発掘する」で構成されています。いずれも読み応えがあるが、とりわけ興味深いのは、「幻の『宮城占拠計画』――二・二六事件」の章です。

「1936(昭和11)年2月26日未明。国家改造を目指す陸軍皇道派の青年将校らが1400名あまりの兵を連れて決起し、斎藤実内大臣、高橋是清大蔵大臣、渡辺錠太郎陸軍教育総監を暗殺、鈴木貫太郎侍従長は重症、岡田啓介首相や牧野伸顕前内大臣も標的にされた。警視庁をはじめ都内要所は占拠され、戒厳令が敷かれる中、陸軍上層部は天皇の怒りを受け『叛乱軍』を鎮圧。事件は4日間で終結した」。

「(松本清張の)『昭和史発掘』の半分以上を占めるのが二・二六事件です。・・・清張はいわゆる政治の季節にずっと二・二六事件と対峙していたことになります。昭和最大のクーデターですから、連載時の時点においても相当な数の二・二六研究がありました。もちろん清張は事件の直接の引き金となる、陸軍内部の統制派と皇道派の衝突『相沢事件』から筆を起こし、青年将校が裁かれる『特設軍法会議』まで丹念に二・二六事件の真相をたどっていきます。しかし、清張が先行する文献と同じ視点から二・二六を描くはずがありません。では、清張の独自の視点とはどこにあったのか」。

「清張は、『二・二六事件の最終目標とは宮城占拠にあった』、つまり皇居の占拠が目的だったことに着目し、新資料を駆使して実証します。そして、この宮城占拠計画の中心人物であった中橋基明に視点を合わせることで、二・二六事件に新しい光を当てたのです。<中橋基明中尉については、在来の二・二六関係書が多く触れていない。しかし、中橋はある意味で事件の最重要人物である。彼は近衛歩兵第三連隊に所属していたので『宮城占拠』に便利な位置にあった。中橋に焦点をあてると、ニ・二六の成功と挫折の分水嶺を究明することさえできるのである>という書き方が、清張の自信を物語っています。ところが、二・二六事件を研究する専門家の間では、『宮城占拠』は必ずしも受け入れられていません。・・・ここにはプロを自称する学者の清張に対する差別的なまなざしがあるように思われます」。

「中橋が『宮城占拠』にこそ事件の達成を求めていたことを、清張は取材証言や新資料を渉猟する中で確信していきます。大きかったのは、中橋の上司である橋本虎之助近衛師団長の『進退伺』という資料でした。・・・もし宮城占拠が成功していれば、明治維新に際して西郷隆盛の指揮する薩摩、長州、土佐、芸州の4藩が突如として宮中を囲み、自派の親王、公卿、藩主だけを宮中に入れて幕府の廃止と新体制決定の宣言を発した慶応3(1867)年12月9日のクーデターの再現になったと清張は指摘しています。『決行部隊に<玉>を抱かれては手も足も出ない』というところが似ているからです。しかし結局、2度目の『維新』は成りませんでした。・・・中橋が(仲間に)手旗信号を送れず。占拠に踏み切れなかった心情を、清張は『この期になって中橋の心理に何か動揺が起ったとしか考えられない』、具体的にいえば<皇居内で野中部隊と近衛歩兵第三連隊第九中隊からなる守備隊とが戦闘状態になることに恐懼が湧き、1時間半の休憩中に懊悩と逡巡が生まれたのではないか>と推測しています。私も中橋は精神的に『自滅』したのだと考えています」。

「以上のように『昭和史発掘』を読み直してみると、これは清張史観の全貌が凝縮した作品だと実感します。『天皇』『政治とカネ』『格差』『テロリズム』『宗教』『精神史』・・・あらゆる現代の問題相があぶり出されるこのノンフィクション大作は、今こそあらためて読まれるべき作品だと思います。清張が発掘し遺した『昭和の実相』は、いまなお古びることなく、生きた歴史として我々に問
いかけているのです」。

清張の凄さを、またまた再認識させられました。
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2018年12月23日に日本でレビュー済み
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