お試し読みを見て、数ページで引き込まれたので迷わず購入しました。
期待以上の大当たりでした。小説はもちろん、イラストも凄く良かったです。
読み終えるのが勿体なくて、ページをめくりたいけど終わりたくない。
そういう小説に出会えて、とても幸せな気分でした。
発売日の三日前に読んだのに、それから毎日開いて好きな所を何度も読み返しています。
おかげで今でもまだ、桜の舞う月の御所から抜け出せません。
内容ですが、日本昔話のキャラクターに異能力を持たせたオリジナリティ溢れる世界観で、月は平安調、地球は現代で、攻めの輝夜は月の皇子、受けのシロは奴隷階級の鬼人の血を半分を引いた平民の庭師です 。
受けは「花咲か爺さん」の忠犬がモデルなので、桜を咲かせるのが得意なので、攻めが住む寝殿の前の桜の木を担当していて、真面目に働く可愛い小鬼ちゃんを、攻めが見初める感じで出会います。
この攻めの輝夜の思考や行動が、本当に面白いというか、可愛いんです。
皇子様らしいワガママや高飛車な所もありますが、反省や謝罪も出来る人で、美しくて強いのに、側近にツッコミ入れられまくりの愛され攻めでした。
攻めが受けにベタ惚れで、溺愛したくても、受けが遠慮するから思うようにできないもどかしさと、すれ違いが切なくて、萌えに萌えました。
攻めの視点が多めの小説だったので、受けへの溺愛ぶりが伝わって来て、つらい事が起きても攻めの気持ちの面では安心できるのが良かったです。
心から応援したくなる二人と、日本昔話でお馴染みの楽しい脇役も光っていて、大満足な一冊でした。
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