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屋根をかける人 単行本 – 2016/12/21
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明治末期にキリスト教布教のために来日したアメリカ人建築家、メレル・ヴォーリズ。彼は日本人として生きることを選び、 終戦後、昭和天皇を守るために戦った――。彼を突き動かした「日本」への思いとは。
- 本の長さ376ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2016/12/21
- ISBN-104041047501
- ISBN-13978-4041047507
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
動乱の日本を見つめたアメリカ人建築家の遍歴 博覧強記の作家が『屋根をかける人』ヴォーリズに迫る
著者の門井慶喜氏とは、共著『ぼくらの近代建築デラックス! 』のなかで幾多の建築をともに見て回った間柄で、隣にいてとにかく驚嘆したのはその泉の如く溢れ出る知識量と、よどみなく流れる弁舌と、尽きることなき知的好奇心の豊かさである。ホームズの話を聞くワトスンの気持ちってこんなだろうなと想像するほど、私はただホホウとうなずき、その高度な薀蓄力に圧倒されるばかりだった。
作品の主人公であるヴォーリズが手がけた女子校の校舎にも門井氏と訪れたが、陽の光が窓から注ぎこみ、思春期の難しい子も、ここならきっとぐれなさそう、と自然に思えてしまうような、木造のやわらかさとやさしさが充満していた。
今も日本各地で現役の建築として、人々に愛されているヴォーリズ作品。しかし、意外なことに、ヴォーリズその人は生粋の建築家ではなかった。
そもそも彼はキリスト教の伝道師であり、日露戦争のさなか英語教師として近江八幡の商業学校に赴任した。そこから建築の世界に足を踏み入れ、さらにはメンソレータムの販売まで始め、今日の名声を得た。
その足跡をリズムよく追いつつ、物語の隠れた核となるのは、敬虔なキリスト教徒の彼が天皇制及び天皇その人と、いかに折り合いをつけていくかという心の遍歴だ。それはすなわち、生真面目と思えばときに意地悪、ときに欲張り、ときに情熱家、実に人間くさいヴォーリズが、日本という国と真摯に繰り広げた対話の軌跡でもある。
私がまったく知らなかったのは、ヴォーリズが日本に帰化していたこと、私が生まれるたった十二年前まで生きていたという事実だ。はるかむかしの偉人と思いきや、昭和をじっくりと生き抜いた意外と身近な人物だったのだ。
ところで、どうしてヴォーリズは近江八幡という小さな町を生涯通じ、あれほど愛したのか? 私は一つの仮説を持っている。
高校時代、アメリカのコロラドにホームステイした経験がある。野外学習でロッキー山脈の麓に連れていかれたとき、平原の向こうに延々と連なる、雄大な山の眺めに感嘆した。
それから二十年後、琵琶湖を舞台にした小説の取材で、近江八幡のある琵琶湖東岸を訪れたとき、琵琶湖を挟んで彼方に連なる、比叡山を含む比良山地の眺めに、「ロッキー山脈みたいだな」とあの日の風景を反射的に思い出した。
この本は、コロラドの高校・大学を出た若きヴォーリズが、船に乗って太平洋の向こうからやってくるところから始まる。
評者:万城目 学
(週刊文春 2017.2.2号掲載)著者について
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2016/12/21)
- 発売日 : 2016/12/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 376ページ
- ISBN-10 : 4041047501
- ISBN-13 : 978-4041047507
- Amazon 売れ筋ランキング: - 452,541位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,224位歴史・時代小説 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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例えば、終戦の「玉音放送」を聴きながら、(戦後処理がどうなるか、全く不明な時点にもかかわらず)リアルタイムで「これからは…アメリカ人は、日本を支配するのだから」と思ったり、後日、昭和天皇との1対1の面会があったり。
他の会話にも、違和感を感じる部分が少なくありませんでした。
「負けんとき」(玉岡かおる著)を超える作品ではなく、期待がはずれて、残念でした。
この本には、そのウィリアムが日本で設計や建設に携わった多くの建造物についての歴史的な洞察と、華族の身分を捨てて結婚した妻との生活などが描かれている。日本国籍を取得するために、妻と離婚してその妻の養子となるなどの思い切った策を取ったことも感銘深い。
初めて知った事実なので印象深かった。しかし、もう少し文章に磨きをかけてもらいたいと思った。表現がところどころ雑である。
ラスト付近の玉音放送の昭和天皇の音声に感極まる描写があるようです。現実の玉音放送でも同様の個所があるのかきになるのでネットに上がっている音声で調べてみたいです。そしてその後主人公と昭和天皇が対話するのですが西洋人によくある日本人(というより有色人種全般)への見下した心情が対等に近い心情に変化したところが印象に残りました。そして昭和天皇もまた命ある生きた人間であることも。現人神とか日本の象徴と呼ばれ無味乾燥気味な印象の天皇像がまたひとつ変化した作品でした。そういえば昭和天皇って生物関連にゆかりのある人物なのですよね(たしか)。
幅広い事業に比して、そのひととなりや私生活などがあまり知られていなかったように思う。
門井氏の「屋根をかける人」ではヴォーリズ自身の人間味溢れる描写とともに、主人公が生きた歴史の
真実が散りばめられていてそこで成し遂げられた彼の偉業を再認識させられた。
多くの史実を丁寧に盛り込んであるが、門井氏の柔らかな文体とともにヴォーリズというフィルターを
通して心情を重ねながら読み進められるような流れがあり、くどく感じることもなく読みやすかった。
偉人をとりまく市井のひとびとの描き方も好ましく感じた。 朝ドラにでもなりそうな・・・。
歴史小説は苦手だったが、門井氏のほかの小説も読んでみようと思った。