この本の著者のような、「中傷宣伝担当官僚」というのは残念ながら共産主義運動の歴史においてそれほど新しいものではない。すでに1922年ごろから、コミンテルンではジノヴィエフ議長の手下のヤロスラフスキーという人物が中傷宣伝の専門家として活躍していた。ヤロスラフスキーが中傷を行った相手はまずバラバーノフ( わが反逆の生涯―インターナショナルの死と再生 (1970年) (風媒社現代史選書) )であり、次にトロツキーであり、次にはジノヴィエフ自身であったのである。日本共産党が、この種の「理論」官僚を必要とするということ自体が、この党の堕落した反動的体質を象徴しているといえる。

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2016年9月16日に日本でレビュー済み

たしかに「党派的」という批判は「アリ」であろう。しかし同書にて晒されている人物は「無節操」というほかはない。再批判でも開き直りでも何でもいい。何か反応があると有りがたい。とはいえ多くの方々はかなりのご高齢か、あるいは鬼籍に入られているかもしれない。「戦い、お疲れ様」とは思いつつも、せめてご存命のうちになにか書いていただきたいという思いがよぎる。そういう本である。

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実録中国文革礼賛者たちの節操 単行本 – 1986/2/1

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宮森 繁

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実録中国文革礼賛者たちの節操単行本 – 1986/2/1

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