地球と金星は双子の惑星と言われる。しかし、その大気の構成は全く異なっている。
金星には、酸素は”ない”。地球の90倍もの分厚い大気があってほとんど二酸化炭素だ。気温は摂氏数百度である。水もない。
そうすると、金星に生命は存在しそうにない。
46億年の時間の経過により地球と金星は、かくも異なってしまった。
なぜ、このように異なってしまったか、本書を読めばわかる。
ただ、内容が結構高度だから、理解しづらい点もある。
未だ解明されていない部分は著者もわかっていないと明記しているのはありがたい。
参考文献はあまり整備されていない。こうした「入門書」でもきちんと図表などの根拠を示す参照文献を載せた方がいいと思う。
最後に、地球温暖化問題について、
「なかには異論を唱える方々もおられるようだが、専門家のほとんどはそのことを疑ってはいない」と著者は言う。

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大気の進化46億年 O2とCO2 -酸素と二酸化炭素の不思議な関係- (知りたい!サイエンス) 単行本(ソフトカバー) – 2011/8/20
田近 英一
(著)
酸素と二酸化炭素、この2つの物質は日常の話題でもよく登場するだけあって、地球と生命にとって深い深いつながりがあります。毎日吸っている酸素。この酸素は、はじめから地球上にあったわけではなく、生命によって長い時間をかけて生み出されたものです。一方の二酸化炭素は厄介者扱いされているものの、これがなければ地球はマイナス数十度の世界になってしまいます。本書は、二酸化炭素と酸素とを通して見えてくる、地球と生命の歴史について考えます。酸素と二酸化炭素には、46億年かけて蓄積された秘密が凝縮されているのです。
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社技術評論社
- 発売日2011/8/20
- 寸法13.1 x 1.7 x 18.8 cm
- ISBN-104774147842
- ISBN-13978-4774147840
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登録情報
- 出版社 : 技術評論社 (2011/8/20)
- 発売日 : 2011/8/20
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 232ページ
- ISBN-10 : 4774147842
- ISBN-13 : 978-4774147840
- 寸法 : 13.1 x 1.7 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 568,691位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2020年11月1日に日本でレビュー済み
2011年10月5日に日本でレビュー済み
内容の正確さなどのことはわかりませんが、O2、CO2の大気中の大きな形成史や地球内での循環、他の惑星の状況などを、新鮮な驚きで読むことができました。
専門知識がある方や関連の研究動向を知っている方には意味がないのでしょうが、こんなこともあるんだよという雑学的興味で読むのには素敵です。 図も少しですが掲載されていて、何となく専門書的な味わい感も得られます。
参考までに目次を紹介すると、'@地球のO2、CO2の起源'ACO2と気候変動の歴史・炭素循環システム・CO2濃度の揺らぎと気候変動'BO2の大量発生と大量消費・O2と生物、動物の歴史'C全球凍結とCO2、O2の変動'D生物とO2、CO2の変動の関係'E惑星の状況とO2、CO2、H2O
残念なのは、図の説明が少なすぎる。根拠データがわからないこと。この本に限らないのですが、図のデータはどのようにして求められたものかを知りたいことが多いのですが、ただ載っているので、本当なのか?、確実なのはどこまで?と不信をぬぐえないのです。
できれば各図や各章節ごとに参考文献とかを上げていただけると、そのポイントに合わせて読み進めることができたのにと思います。P227に参考文献が載っているのはありがたいのですが、どの関連なのかがわからず、本の選択に迷うことです。
スノーボールアース後の過去の高温期について、100℃も気温が上昇し60℃の時代があり(P118〜119)とあるのと、P200〜203の水蒸気大気の射出限界が、理解できなかった。
顕性代でも何度も氷河時代を経験しCO2濃度も低下しアルベドも上がったと思えるのにスノーボールアースにならないのはなぜだろう。太陽光が強くなっているということのタイミングがちょうど炭素循環がうまくバランスとったというのでは、なにか釈然としない。
それにしてもおもしろい内容です。専門のことは知らないので、もっと詳しく知りたい。どれが良い参考文献なのか、参考文献紹介のところにもう少し内容紹介のコメントがあるとよかったと思います。
専門知識がある方や関連の研究動向を知っている方には意味がないのでしょうが、こんなこともあるんだよという雑学的興味で読むのには素敵です。 図も少しですが掲載されていて、何となく専門書的な味わい感も得られます。
参考までに目次を紹介すると、'@地球のO2、CO2の起源'ACO2と気候変動の歴史・炭素循環システム・CO2濃度の揺らぎと気候変動'BO2の大量発生と大量消費・O2と生物、動物の歴史'C全球凍結とCO2、O2の変動'D生物とO2、CO2の変動の関係'E惑星の状況とO2、CO2、H2O
残念なのは、図の説明が少なすぎる。根拠データがわからないこと。この本に限らないのですが、図のデータはどのようにして求められたものかを知りたいことが多いのですが、ただ載っているので、本当なのか?、確実なのはどこまで?と不信をぬぐえないのです。
できれば各図や各章節ごとに参考文献とかを上げていただけると、そのポイントに合わせて読み進めることができたのにと思います。P227に参考文献が載っているのはありがたいのですが、どの関連なのかがわからず、本の選択に迷うことです。
スノーボールアース後の過去の高温期について、100℃も気温が上昇し60℃の時代があり(P118〜119)とあるのと、P200〜203の水蒸気大気の射出限界が、理解できなかった。
顕性代でも何度も氷河時代を経験しCO2濃度も低下しアルベドも上がったと思えるのにスノーボールアースにならないのはなぜだろう。太陽光が強くなっているということのタイミングがちょうど炭素循環がうまくバランスとったというのでは、なにか釈然としない。
それにしてもおもしろい内容です。専門のことは知らないので、もっと詳しく知りたい。どれが良い参考文献なのか、参考文献紹介のところにもう少し内容紹介のコメントがあるとよかったと思います。