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夢三夜 新・酔いどれ小籐次(八) (文春文庫 さ 63-8 新・酔いどれ小籐次 8) 文庫 – 2017/7/6
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一方、年末年始に立て続けに掏摸を捕まえた駿太郎は、奉行所から褒美をもらうことになった。駿太郎とともに招かれた小籐次は、面倒ながらも町奉行と面会し、帆船の絵本と眼鏡を贈られた。
そんな折、小籐次は望外川荘で何者かに襲われた。小籐次は難なく撃退し、その刺客の腕を惜しんで手加減したが、刺客は口封じのため雇い主の矢に射抜かれて死んだ。しかも、その矢を見たおりょうが驚愕の声を発した。なんと、刺客の雇い主とはおりょうの実兄だったのだ。おりょうの兄は、なぜ小籐次を狙うのか。そしてその結末は――。
書き下ろし第8弾。
- 本の長さ324ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2017/7/6
- ISBN-104167908794
- ISBN-13978-4167908799
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
大酒飲み、若くもイケメンでもないけど、読者に支持されるにはワケがある
累計2000万部超の『居眠り磐音 江戸双紙』など、大ヒットシリーズを次々生み、〈文庫書き下ろし時代小説〉という新ジャンルを確立した佐伯泰英さん。
それぞれの作品に魅力的なキャラクターが登場するが、なかでも「酔いどれ小籐次」シリーズの主人公・赤目小籐次は異色だ。物語が始まった時点で、年齢は49歳。今よりも平均寿命が短い江戸時代においては晩年に近い。身長五尺一寸(約153センチ)、額は禿げ上がり、顔はもくず蟹に似ている。若くもなくイケメンでもなく、大酒飲みだが、剣の達人というヒーローは、どのようにして生まれたのだろうか。
「最初に決まったのは、大酒飲みという設定でした。たまたま歴史の本を読んでいて、文化文政の時代に大酒飲みや大食いの催しが頻繁に開かれていたという事実を知ったんです。そのことが、大酒を飲む催しに参加して酔いつぶれた小籐次が墓地で目覚める『御鑓(おやり)拝借』の冒頭シーンに結びつきました。年齢は後から固まっていったんです。自分の経験から言っても、若者よりも中高年のほうが酒を味わいつつ飲みすぎてしまいがちかなと(笑)」
また執筆をスタートさせたころ、団塊世代が一斉に定年を迎える『2007年問題』が大きな話題になっていたこともあり、編集者と年輩の主人公も面白いという話になったという。
「僕自身、60代になって老いを実感するようになっていましたし、他のシリーズの主人公はどちらかというと長身でカッコいい男が多かったので、全く違うタイプにしようという意識もありました。脱藩した小籐次を刃物の研ぎ屋にしたのは、日銭を稼げると思ったから。僕は作家として売れない時期が長かったせいか、日銭を稼ぐ方法には敏感なんです(笑)。手仕事を通して人と人がつながっていく感じも大事にしたくて。結果的に小籐次は僕にとっていちばん自分を仮託しやすい主人公になった気がします」
シリーズ第1作『御鑓拝借』では、豊後森藩の江戸下屋敷で厩番をつとめていた小籐次が、恩義ある主君の仇を討つため、主家を出てたった1人で大名4藩と戦う。報復の手段として、各藩の御鑓を奪うという発想がユニークだ。
「小籐次の主君は、城を持たないことを理由に辱められました。同等の屈辱を相手に与えるにはどうしたらいいか考えたんです。参勤交代の際に掲げる御鑓は、各大名家の象徴みたいなものだから、衆人環視のところで奪われたら完全に面目を失ってしまいます。人間を斬るよりも効果的な仕返しになるでしょう。小籐次が操る剣術『来島水軍流』は、実在した豊後森藩の歴史がヒントになりました。藩主の久留島家はもともと瀬戸内水軍の出でしたが、関ヶ原の戦いの後に海から山へと領地を替えられたんです。山の民として生きなければならなくなったけれど、どこかで海の民の矜持を伝えているのではないかと思って、不安定な船上で戦うことを想定した架空の剣技を創りました」
見事に仇討ちを成し遂げた小籐次は江戸の人気者になり、美しい歌人おりょうと恋に落ち、自分を襲った刺客の息子・駿太郎を引き取って育てていく。貧しい厩番のまま終わるはずだった男の第2の人生は、多くの読者を勇気づけた。ところが、2013年、19巻の『状箱騒動』まで書き継がれたところで物語は中断してしまう。
「出版社にたくさんの問い合わせが寄せられたそうで、本当に申し訳なく思いました。小籐次を江戸の市井に放り出したままではいけないという気持ちで、2014年に書き始めたのが『新・酔いどれ小籐次』です。旧シリーズでは老齢ながらあちこちで人を斬りまくっていた小籐次ですが、新シリーズではほとんど斬りません。その代わり、身近な人との縁を深くしていきます。『御鑓拝借』のときは1人で生涯をまっとうするだろうという感じだったのに、憧れのマドンナだったおりょうさんと晴れて夫婦になり、後継ぎの駿太郎が成長するにつれて、家族との関係や、長屋の住人とのつながりが自然と前面に押し出されていったんです。例えば長屋の差配役だった新兵衛さんの認知症が進行し、トラブルを起こすことによって、みんなの結束が強くなります」
最新刊の『夢三夜 新・酔いどれ小籐次(八)』にはおりょうの兄が登場し、小籐次に対する敵意を剥き出しにする。時代や立場を問わず共感できる人間関係の難しさと同時に、長屋の人たちの温かな触れ合いも描かれているから、読んでいてホッとする。
「僕が時代小説を手がけるようになったのは、バブルが崩壊したあとです。『水戸黄門』の印籠のように信じられる権威はなくなっています。そんな不安定な時代に、自分は小説で何ができるのかと考えたとき、史料を読み込んでリアルな江戸を構築するのではなく、現代から見た理想郷としての江戸を描こうと思ったんです。現実世界に閉塞感をおぼえている人に、本を読んでいる時間だけでも『こういう世界があるんだな』という夢を見ていただきたい。小籐次は不安定な生活をしているけれども、自分の信念にがんじがらめにならず、自由に生きているところがいいと思います。『夢三夜』は伊勢に出かける話でもあるので、小籐次と一緒に旅を楽しんでくださったらうれしいです」(構成 石井千湖)。
評者:「週刊文春」編集部
(週刊文春 2017.07.20号掲載)内容(「BOOK」データベースより)
一方、年末年始に立て続けに掏摸を捕まえた駿太郎は、奉行所から褒美をもらうことになった。駿太郎とともに招かれた小籐次は、面倒ながらも町奉行と面会し、帆船の絵本と眼鏡を贈られた。
そんな折、小籐次は望外川荘で何者かに襲われた。小籐次は難なく撃退し、その刺客の腕を惜しんで手加減したが、刺客は口封じのため雇い主の矢に射抜かれて死んだ。しかも、その矢を見たおりょうが驚愕の声を発した。なんと、刺客の雇い主とはおりょうの実兄だったのだ。おりょうの兄は、なぜ小籐次を狙うのか。そしてその結末は――。
書き下ろし第8弾。
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2017/7/6)
- 発売日 : 2017/7/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 324ページ
- ISBN-10 : 4167908794
- ISBN-13 : 978-4167908799
- Amazon 売れ筋ランキング: - 101,240位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 494位歴史・時代小説 (本)
- - 1,489位文春文庫
- - 2,489位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について

佐伯泰英(さえき・やすひで)
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。
闘牛カメラマンとして海外で活躍後、国際的スケールの小説・ノンフィクション作品を手がける。99年、初の時代小説『密命―見参! 寒月霞斬り』を発表、迫力ある剣戟シーンと人情味あふれる庶民を描き、時代小説の旗手として高い評価を得る。以降、数々の人気シリーズを抱えるベストセラー作家に。
主な著書に、「密命」「居眠り磐音 江戸双紙」「吉原裏同心」「鎌倉河岸捕物帖」「古着屋総兵衛影始末」「酔いどれ小籐次留書」「交代寄合伊那衆異聞」シリーズなど多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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確かにかなり叙情的に走ってはいますが
今までの貯金で十分おもしろかったです。
出版社が変わってから、設定も少し変わっており、当初は小藤次の弱さや老いが目立ち、子供たちの成長にスポットがあてられていたように思います。
それはそれでいいのですが、勢いもなく、天下無敵・善人ではあるがちょこっとひねくれていて、頭の回転が速い爺侍はどこにもいませんでした。
もう「小藤次」の冠を当てず、子供の代に移った新しいシリーズとして出すべきでは?と思っていました。
ですが、今回のこの巻から、昔の小藤次が戻ってきたように思います。
とってつけたような設定が目立ちますが、それはいつもの事です。
(確かに認知症の老人ネタはちょっとしつこいと思いましたが…)
エンターテイメントとしての小藤次を求めているのであれば、復活の一冊だと思います。
駿太郎と小藤次、おりょうが、心から親子になってきてる。
そろそろ、親離れの展開になってくるかな。