反物質宇宙が存在するとしたら物質宇宙とどう違うのか多いに気になります。この本では反物質世界は非科学的な世界でもなく抽象的で目に見えない不思議な世界ではないとしています。
「標準的な宇宙論によると、CMBは宇宙の温度が下がって電子と陽子が結合して水素原子を生成し、宇宙が放射に対して透明になった時代のスナップショットであると考えられる。」(Wikipedia宇宙マイクロ波背景放射より)。科学雑誌NEWTONの別冊などでも同様の考え方が紹介されています。
それに対して広瀬立成さんは、物質と反物質が対消滅した名残が宇宙マイクロ波背景輻射だという考えをするのを好まれるが、このような考えは広瀬さん以外ではあまり聞いたことがない。物質と反物質が対消滅して出来たガンマ線の背景輻射の観測値は予想より低いので対消滅はなかったのではないかとG.フレーザー著澤田哲生訳の本『反物質―消えた反世界はいまどこに?究極の鏡の謎にせまる』に書かれています。
広瀬氏は、この本を書かれた頃はまだ反宇宙の存在を否定してはいなかったようですが、その後『燃えつきた反宇宙』という本を出して、物質のほうが反物質よりも多くて対消滅で物質が残り、よってこの世は物質だけからできているからして反宇宙は存在しない。また物質と反物質の対消滅の名残が2.7度の背景輻射だ。などと単なる一仮説をまるで実際に証明済みのことかのように語っている。旧ソ連のサハロフ氏が考えた対消滅説はまだ全く証明されておらず反宇宙は実際に存在しているかも知れません。物質と反物質が対消滅した名残が2.7度の背景輻射などという説は他の誰からもほとんど聞いたことがなく、広瀬立成氏の思い込みか単なる勘違いに思えます。

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反物質の世界: もう一つの宇宙をさぐる (ブルーバックス 508) 新書 – 1982/8/1
広瀬 立成
(著)
- 本の長さ194ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1982/8/1
- ISBN-104061181084
- ISBN-13978-4061181083
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (1982/8/1)
- 発売日 : 1982/8/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 194ページ
- ISBN-10 : 4061181084
- ISBN-13 : 978-4061181083
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,378,678位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,112位宇宙学・天文学(一般)関連書籍
- - 2,312位ブルーバックス
- - 4,773位物理学 (本)
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