『問題を解決しよう』前の章まで読んでいます。『毒になる親』は読了済み。因みに親とは対決後、(一方的に)連絡を絶っていますが、一方的に荷物を送り付けられることが年に数回あります。
詳細は長々と『毒になる親』のレビューに書いてしまいましたが、「一切関わりたくない。死んだものと思ってくれ」と言っているにもかかわらず、相変わらず人の気持ち無視なんだなーって思います。が、湧き上がる感情もあるけど、こちらも無視。
向こうが先に無視してるんだし、私も無視し返してお互い様。とここまで思えるようになるには、かなり紆余曲折ありました。罪悪感の毎日。
幼少から怒りを抑制されてきたのに、大人になってもまだ蹂躙されることに怒りを露わにしても、なんせほぼ先天的に罪悪感を感じるように刷り込まれているので、今更親がわざわざ責めなくても「自分は冷たいんじゃないか?」とか、自動的に考えてあげる自分になってしまっていました。
連絡を絶っても、絶ったことに罪悪感を感じる日々。とても苦しかった。
でも私の精神衛生面を考えると、そうするしかないと思って絶縁を続行しました。
年月を経るごとに罪悪感も薄れていき、未だに謎の荷物が届いた時には多少思いがブレますが、すぐゴミ箱に捨てたり(これも強くなったんでしょう)、回せるものは寄付に回してます。
相当久しぶりに母親からコンタクトがあったので心がブレまして。本棚に収めたままだった本書を取り出して読み始めました。
『毒になる親』と重複している内容に感じるものの(悪い意味ではない)、かなり俯瞰した目線で読めている自分に驚いています。あまり心が乱されず、泣くこともなく。「そうそう、'愛してる' のは子供じゃなくて '自分' なんだよねー」と思えたり。
こちらから「何かのアクションをする」ということは「相手に何かを変えて欲しい、変わって欲しいと思っている」ということなのです。
親に対して、許す・許さないという葛藤はかなり自分も持っていたのですが。もうそこは考えません。率先して許したいとは思ってないですし。どんなに時間をかけても、癒え(切ら)ない傷ってありますよ。でもそれは、私の欠点でも、私の責任でもないのです。
親の責任かもしれないけど、そんな責任の所在を争ったところで「なかったこと」にはできないし、訴訟でも起こさないなら追求するべきことでもないのかもしれません (「自分の責任ではない」という認識だけはこの上なく大事です)。
この「許す・許さない」問題は、自分に向けるべきなんです。私たちは自分たちのことを許していないんです。
惨めな境遇に身を置かなければならなかった非力な自分を、大人になってさえ幼少の頃の体験・記憶を引きずっている自分を、許していないんです。
私たちは幼少の頃から常に親のことを第一に考えてきました。そして成人した今でさえなお「親」を「許すか」「許さないか」の葛藤に自分の時間と脳味噌、果ては精神的エネルギーさえ消耗しているんです。
違うんです、考えるべきはまず自分のことで、許すこともまた自分のことなんです。
最近、発達障害のことを知り、学ぶにつれて自分にもその傾向があること、また親にもその傾向があったのではないか?と強く思うようになりました。
最終的に私も病院で検査を受けましたが、結局発達障害ではありませんでした。
しかし両親・姉が発達障害なら納得のいくことが多々あります。衝動的な暴力や人間的な情緒の欠落、否定されることへの過剰な自己防衛(そして反撃)、記憶の改竄など。
最近わかったのですが私は聴覚過敏のせいで昔からとてもイライラしていました。今は毎日耳栓をしているのですが、嘘のように心が穏やかになりました。同じ症状がある方には「シリコンねんど」(Amazonで買えます)を耳栓として使うことをおすすめします(あくまで耳栓ではないので、自己責任でお願いします)。遮音性が高い上に、反発する素材ではないので耳が痛くなりません。
私たちはあまりにも自分を知らなさすぎるんだと思います。親にばかり興味を奪われて、自分のことが疎かになってしまった。一番近い自分のことでも宇宙くらいの謎があって、それを解くには実際あまり親になんか構ってられない気がします。
私は常に何かに追いまくられているような気がして、ただ息をしていてはいけない気がして、何かを詰め込むように生きてきました。また、つらい記憶を消すため、資格取得などを利用して新しいことを覚えて記憶を追い出そうとしたり(これは実益につながるのでおすすめですが)。
でも、最近はマッサージチェアに座ったり、マッサージオイルで首をゴリゴリほぐしたり。アロマを焚いてリラックスしながら本を読んだり。眠くなったらすぐ本を読むのをやめて寝たり。
今までこんなことすら「これではいけない」とできなかったんです。
でも、できるようになってきた。
元々睡眠障害があるんだから寝れる機会があったら惜しまず寝る。「怠惰」だなんて思わない。「一日を無駄にした」なんて思わない。
怠惰な私も許す。眠った私も許す。マッサージ以外何もしていない私も許す。
これ、ACは結構難しくないですか?
話はだいぶ飛んでしまうんですが、アスペルガーの友人を題材にした『メアリー&マックス』という映画で、「人は(自分の)欠点を選べない」ということと「人は誰でも不完全」だということを言っていました。「欠点も自分の一部」であると。
私たちは「親に愛されなかった自分の一部」を、なんとか切り離そうと、躍起になっていないでしょうか。でもそれはあなたの一部であるため、あなたがどうやっても切り離せない。そしてそれは見る人によってはどうしようもなく愛しい欠点だったりするのです。
切り離すべきは有害な親であり、呪詛の言葉・概念です。
私は「ACからの回復」に関して、カウンセリングやグループワークに通っていたわけでも熱心にワークブックやった訳でもありません(というか1/3くらいまでしかやってない)。
考えると苦しいから毎日楽しい別のことで上書きしてやれ!考えたくない。恨みつらみしか出てこない!と思って目を逸らしていることも多々ありました。
でも自分を知り自分に目を向けることで、自分を愛し始めているのではないかと思うようになりました。
聴覚過敏がストレスになる子には静かにしてあげる。耳栓を買い与えてあげる。
その子供の特性を知り否定せず、実生活や実社会の中で生きていけるように導いてあげる。ということを自分で自分にやってあげると、不思議と親に対してイラついても何らかのアクションを実際におこなうところまで至らないのです。
親が自分を理解しなくても、自分だけが自分を理解していればそれでいいのです。理解するということは愛するということだと思います。自分の口を挟まずに相手の言葉を傾聴するのです。
ここで言う「自分の口」は私たちにとっては「内面化された親の口」です。だからそんなものは無視して自分の心に耳を澄ますべきなのです。
「自分の本当の気持ちが分らない」というところまで心が殺されてしまっている人は、心療内科で発達障害などの心理テストをして自分の得意なこと・不得意なことを他者に数値化してもらって知っていくという外堀を埋める方式でもいいのかもしれません。
許す・許さないのターゲットは、親ではなく私。「その人との今後の付き合いをどうするか」ということは決定する必要があるけど、他者に対する「許す・許さない」の決定はあまり大事じゃないこと。
許す→今後「許した」ような付き合い方をする
許さない→今後「許さない」ような付き合い方をする(私の絶縁もこれに当たるでしょうか)
という「今後の付き合い方」について、より自分が「自然」とか「苦痛が少ない」方を選べばいいんじゃないのかなと思います。
話が突然変わりますが、職場に嫌な人がいた場合、なるべく関わらないようにしますよね?
親もそんな感じでいいんじゃないでしょうか。私たちは違う人間なんです。違う価値観、違う感性。フェアじゃない人も理不尽な人もいる。そういう人と付き合わなくて済む環境なら好んで付き合ったりしないですよね?第一、お互いに分かり合うつもりがないなら時間の無駄だし。
いいんだと思います。絶縁でも音信不通でも。
長々とすみません。でも私はそこまで「回復してやる!」とか思ってなかったし、むしろ無理でしょ……と思ってたけど、消極的にやっても連絡を絶って自分を知り理解することで、ここまでは来れているということを記載し、希望を持っていただきたかったのです。
経済面の自立が一番の鍵と思いますが、逆にそこを乗り越えられたら何だってできる気がします。私もどれだけ自分を許せるのか楽しみです。
また、私が心療内科で受けたテスト結果から「考え方が同じ結果に集約されがちだから、第三者と相談しながら不安を改善していけるといい」ということを言われ、当たってる!
と思ったのでカウンセリングに行くことにしました。
正直、大きなお金が動くので自腹切るのムカつきますが「私はもう親の影響を受けない大人だ」と言い聞かせて行こうと思います。
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不幸にする親―人生を奪われる子ども 単行本 – 2008/1/29
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その7 身体的な虐待をする親
その8 責任を果たせない親
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その8 責任を果たせない親
- 本の長さ278ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2008/1/29
- 寸法13 x 2.2 x 19 cm
- ISBN-104062144484
- ISBN-13978-4062144483
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2008/1/29)
- 発売日 : 2008/1/29
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 278ページ
- ISBN-10 : 4062144484
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- 寸法 : 13 x 2.2 x 19 cm
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上位レビュー、対象国: 日本
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2020年3月14日に日本でレビュー済み
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2021年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「毒になる親」や、他にもいろいろな毒親の本を読んだので、参考程度にと思って読んだが、新たは発見があって良かった。私の親は、「その6 常に自分の都合が優先する親」というのに、ぴったり当てはまった。「毒になる親」では、このようなカテゴリー分けは、なかったように思う。私のように、やはり、虐待や暴力が無いと、なかなか、自分の親を毒親認定して良いものか、迷う。
しかも、「常に自分の都合が優先する親」には、ナスシシストがよく当てはまるらしい。
人との関わりを、勝ち負けで判断する。子供にさえ、負けたくない。負けたら死んでしまうのか、というほど、勝ち負けに敏感だ。しかも、親に対する批判には、異常に過敏だ。
親を喜ばせろ、というメッセージを送る。
自分の責任を受け入れず、人を非難する。(ゼッタイ謝らない。その上、相手を非難する。「浮気をしたのは、お前のせい」みたいなことを言う。)
いっしょにいる人は、本当に傷つく。
毒親に共通するのは、ナルシシスト的ということあるが、このタイプの親は、特にナルシシスト(自己愛性パーソナリティー障害)が当てはまるらしい。読んでいて、本当に自分の親の特徴とそっくりだった。自分の親がナルシシストとわかったら、一刻も早く逃げなければならない。振り向かずに。
別居はしているが、いつまでも心に親がいて、離れられないような気がしていた。
親と思うから、心理的分離がなかなかできなかった。親を捨てたらかわいそうとか、思ってしまっていた。DVモラハラ夫と別れられないのも、ハネムーン期があるかららしい。でも、親が自己愛性パーソナリティー障害とわかった今は、離れられると思う。離れないと危険だから。
しかも、「常に自分の都合が優先する親」には、ナスシシストがよく当てはまるらしい。
人との関わりを、勝ち負けで判断する。子供にさえ、負けたくない。負けたら死んでしまうのか、というほど、勝ち負けに敏感だ。しかも、親に対する批判には、異常に過敏だ。
親を喜ばせろ、というメッセージを送る。
自分の責任を受け入れず、人を非難する。(ゼッタイ謝らない。その上、相手を非難する。「浮気をしたのは、お前のせい」みたいなことを言う。)
いっしょにいる人は、本当に傷つく。
毒親に共通するのは、ナルシシスト的ということあるが、このタイプの親は、特にナルシシスト(自己愛性パーソナリティー障害)が当てはまるらしい。読んでいて、本当に自分の親の特徴とそっくりだった。自分の親がナルシシストとわかったら、一刻も早く逃げなければならない。振り向かずに。
別居はしているが、いつまでも心に親がいて、離れられないような気がしていた。
親と思うから、心理的分離がなかなかできなかった。親を捨てたらかわいそうとか、思ってしまっていた。DVモラハラ夫と別れられないのも、ハネムーン期があるかららしい。でも、親が自己愛性パーソナリティー障害とわかった今は、離れられると思う。離れないと危険だから。
2021年5月10日に日本でレビュー済み
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前半部分の、毒親の概要の説明については文句無しの★5です。
後半部分のアクション・プラン、「具体的に何をどうすればいいのか」という部分がフラフラしていて、
読むのをやめてしまいました。
「毒になる親」は対象的に、「親を許す必要は決してない」とハッキリと言い切っており、
アクション・プランが明確で、この部分が劣っていると思います。
後半部分のアクション・プラン、「具体的に何をどうすればいいのか」という部分がフラフラしていて、
読むのをやめてしまいました。
「毒になる親」は対象的に、「親を許す必要は決してない」とハッキリと言い切っており、
アクション・プランが明確で、この部分が劣っていると思います。
2022年9月7日に日本でレビュー済み
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毒親育ちなので読んで良かったです。手元に置いておこうと思います。
2014年10月3日に日本でレビュー済み
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「毒になる親」よりこちらのほうを推すレビューがありましたので購入しました。
最近親がモラハラだという事を知り、親関連の本を読み始めました。
「モラルハラスメント」「結局、自分の事しか考えない人たち」に続く3冊目です。
こういう本を読む前から親の事は自分なりにある程度理解しており、距離の取り方も結構自分なりにうまくやってきました。対決してしまった事がきっかけでこの類の本を読み始めるに至ったんですが、今は自分なりに答えを出してしまった状態で読みました。
全編通して、核心部分からずれた解説が多いように感じます。親の言動の真意について筆者はきちんと理解しているとは思えません。気になるのは、親が改心するかもしれないと期待する記述もあります。期待こそしてはいけないのに何なんでしょうか。期待するのがそもそも間違いで、そこまで到達するのに苦労して子ども時代を過ごしこの手の本を読むに至っている読者からすれば?です。
相当苛々するのは「許すか許さないか」で相当のページを割いて語っているところです。p192で、許すほうが救われるような記述、さらにp213以降、長々と、許す許さないについてまどろっこしい記述が続いております。結果的に許す許さないもその人次第と言っていますが、許したほうが救われるだの何のという事が書かれていやそれは違うだの、兎に角読者を振り回します。私は許さないと決めているので、このあたりの記述を読んで不愉快でしたし、筆者の意図は何なのか、頭の中は整理されているのか疑います。
後半部分、p259ですが、いろんな事を勧めています。瞑想を勧め、栄養ある食事の勧め、ウォーキング、ストレッチ、リラクゼーションの勧めと続き、さらにはひとによっては抗うつ剤や抗不安薬が効果あるとかいう記述、「キリスト教や仏教のような既存の宗教を学んでもいいですし(p263)」の無神経適当発言。
問題ある親を抱えている人に必ずしも欠けていて必要であるとは言えない記述が目立つのは、筆者の主観的思い込みなのか?
「あんた、栄養のあるもん食べたほうがいいよ〜」くらいなら有り難く聞き流しますが、「宗教学ぶのもいいですよ」ってはっきり言って説教です。説教って本人は悦に入ってますが、全く物事をわかってない人がするのが説教です。勧められて実践する人がいたらそれこそ洗脳されやすい人ですから要注意です。
終章、「ここまで読み進まれた方は、子どもをコントロールしている親はなぜそうなのかということを理解されたことでしょう。」の文から想像するに、例えば、第三者が「貴方この本読んだ方が良いよ。あなたの親は不幸にする親ですよ。」と言って渡して読ませるにはいい本かなとは思います。それくらい、親の分析力が弱く、逆を言えば親の真意に気付いてない人にはとっつきやすいかと思います。
この手の本を手に取って読まれる方は皆意思を持って読まれていると思うので、自分以外にも筆者の記述が甘いな〜とおもう人もいるかもしれません。
※追記
対立は、いくらこちらの意見が正当な意見であっても親と同じ事をしているという点でこちらのダメージも大きい。そりゃ言ってせいせいするし、言った事による気付きもあり一概に悪いとはいえないが、対立の行為そのものは褒められた事ではないと思うし、対立してしまう自分の心理を紐解く必要はある。何故なら親は一生自分のした事を理解しないとわかっているから無意味なはずなのだ。経済的に独立して生きているなら尚更だ。許さないからと言ってその後健康的で前向きな人生が送れない訳ではない。許したら親から何も学んでいない事になる。子ども時代に許しすぎたから、許さざるを得なかったから苦しみ続けたのだ。許す必要なんてない。精神的に自立するために許さない。いい学びが出来たくらいに思って人生を楽しむ事に集中していけばいいし自分の精神が疲弊する事もない。今は一時的に疲弊しているが。(対立を勧める「毒になる親」を読んでいないので、これから読んでみようと思う。)
最近親がモラハラだという事を知り、親関連の本を読み始めました。
「モラルハラスメント」「結局、自分の事しか考えない人たち」に続く3冊目です。
こういう本を読む前から親の事は自分なりにある程度理解しており、距離の取り方も結構自分なりにうまくやってきました。対決してしまった事がきっかけでこの類の本を読み始めるに至ったんですが、今は自分なりに答えを出してしまった状態で読みました。
全編通して、核心部分からずれた解説が多いように感じます。親の言動の真意について筆者はきちんと理解しているとは思えません。気になるのは、親が改心するかもしれないと期待する記述もあります。期待こそしてはいけないのに何なんでしょうか。期待するのがそもそも間違いで、そこまで到達するのに苦労して子ども時代を過ごしこの手の本を読むに至っている読者からすれば?です。
相当苛々するのは「許すか許さないか」で相当のページを割いて語っているところです。p192で、許すほうが救われるような記述、さらにp213以降、長々と、許す許さないについてまどろっこしい記述が続いております。結果的に許す許さないもその人次第と言っていますが、許したほうが救われるだの何のという事が書かれていやそれは違うだの、兎に角読者を振り回します。私は許さないと決めているので、このあたりの記述を読んで不愉快でしたし、筆者の意図は何なのか、頭の中は整理されているのか疑います。
後半部分、p259ですが、いろんな事を勧めています。瞑想を勧め、栄養ある食事の勧め、ウォーキング、ストレッチ、リラクゼーションの勧めと続き、さらにはひとによっては抗うつ剤や抗不安薬が効果あるとかいう記述、「キリスト教や仏教のような既存の宗教を学んでもいいですし(p263)」の無神経適当発言。
問題ある親を抱えている人に必ずしも欠けていて必要であるとは言えない記述が目立つのは、筆者の主観的思い込みなのか?
「あんた、栄養のあるもん食べたほうがいいよ〜」くらいなら有り難く聞き流しますが、「宗教学ぶのもいいですよ」ってはっきり言って説教です。説教って本人は悦に入ってますが、全く物事をわかってない人がするのが説教です。勧められて実践する人がいたらそれこそ洗脳されやすい人ですから要注意です。
終章、「ここまで読み進まれた方は、子どもをコントロールしている親はなぜそうなのかということを理解されたことでしょう。」の文から想像するに、例えば、第三者が「貴方この本読んだ方が良いよ。あなたの親は不幸にする親ですよ。」と言って渡して読ませるにはいい本かなとは思います。それくらい、親の分析力が弱く、逆を言えば親の真意に気付いてない人にはとっつきやすいかと思います。
この手の本を手に取って読まれる方は皆意思を持って読まれていると思うので、自分以外にも筆者の記述が甘いな〜とおもう人もいるかもしれません。
※追記
対立は、いくらこちらの意見が正当な意見であっても親と同じ事をしているという点でこちらのダメージも大きい。そりゃ言ってせいせいするし、言った事による気付きもあり一概に悪いとはいえないが、対立の行為そのものは褒められた事ではないと思うし、対立してしまう自分の心理を紐解く必要はある。何故なら親は一生自分のした事を理解しないとわかっているから無意味なはずなのだ。経済的に独立して生きているなら尚更だ。許さないからと言ってその後健康的で前向きな人生が送れない訳ではない。許したら親から何も学んでいない事になる。子ども時代に許しすぎたから、許さざるを得なかったから苦しみ続けたのだ。許す必要なんてない。精神的に自立するために許さない。いい学びが出来たくらいに思って人生を楽しむ事に集中していけばいいし自分の精神が疲弊する事もない。今は一時的に疲弊しているが。(対立を勧める「毒になる親」を読んでいないので、これから読んでみようと思う。)
2020年8月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
そんな親もいろいろあるのよ、結局は愛情あってのこと、許しなさい
といった寒気のする言葉がないだけで本当に良心的です。そしてまた、そんな親とは縁を切りましょう!とも書いていません。
この本を読んで気持ちが落ち着き、前ほど親子関係が気にならなくなりました。親との確執を抱えたまま、親になった人は絶対に子供を苦しめます。そんな人に読んでほしいです。次の被害者を作らないで!
世の中には壮絶な生育環境で育つ子供たちがたくさんいることが改めて分かりました。そういう子供時代を経た人とおそらく日頃から接しているだろうから、知り合う人にはできるだけ優しくしたいなと思いました。
といった寒気のする言葉がないだけで本当に良心的です。そしてまた、そんな親とは縁を切りましょう!とも書いていません。
この本を読んで気持ちが落ち着き、前ほど親子関係が気にならなくなりました。親との確執を抱えたまま、親になった人は絶対に子供を苦しめます。そんな人に読んでほしいです。次の被害者を作らないで!
世の中には壮絶な生育環境で育つ子供たちがたくさんいることが改めて分かりました。そういう子供時代を経た人とおそらく日頃から接しているだろうから、知り合う人にはできるだけ優しくしたいなと思いました。