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三国志外伝 単行本 – 2014/5/16

4.8 5つ星のうち4.8 10個の評価

正史「三国志」を書いた男の父は、魏軍に大敗した蜀の馬謖の参軍を務め、諸葛亮(孔明)に罰せられた罪人だった。「父が諸葛亮を怨むことがなかったのはなぜか――」この思いが男を歴史に向かわせ、後に彼に「三国志」を書かせることになる(「陳寿」)。
高い芸術的感性を持ち、琴の名手でもあったその女性は、董卓に仕えていた父親の刑死により運命が暗転、匈奴の妾として人生を過ごすことに……。数奇な運命をたどり、後に曹操を驚かせた彼女の能力とは?(「蔡琰」)。
王粲、韓遂、許靕、公孫度、呉祏、蔡琰、鄭玄、太史滋、趙岐、陳寿、楊彪、劉繇、
後漢末期から晋の時代に生きた、「三国志」の世界に独自の色彩を与える異色の十二人、その評伝を収録。

勇気とか不屈とかいう精神は、政治や軍事の表舞台に立つ者だけが発揮する者ではない
(本文より)。


(「靕」の左側は「立」)
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2014/5/16)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2014/5/16
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 378ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4163900578
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163900575
  • カスタマーレビュー:
    4.8 5つ星のうち4.8 10個の評価

著者について

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宮城谷 昌光
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1945(昭和20)年、愛知県生れ。早稲田大学第一文学部英文科卒。

出版社勤務等を経て1991(平成3)年、『天空の舟』で新田次郎文学賞を、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。1993年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞受賞。2000年、司馬遼太郎賞受賞。

『晏子』『玉人』『史記の風景』『楽毅』『侠骨記』『孟夏の太陽』『沈黙の王』『奇貨居くべし』『管仲』『香乱記』『三国志』『古城の風景』『戦国名臣列伝』『春秋名臣列伝』『風は山河より』『新 三河物語』等著書多数。

カスタマーレビュー

星5つ中4.8つ
5つのうち4.8つ
10グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
宮城谷の中国歴史小説の中で脇役だった人物に歴史的検証を入れてこれだけの人物像を活写している。一人ひとりが長編小説になりうる素材を内包していて密度の高い読み物になっている。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年6月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どんな時代も一人の偉大な人物だけで歴史はできていない。その人のまわりの惑星・衛生の人の関連性が興味深く読めた。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年6月2日に日本でレビュー済み
宮城谷三国志は正史のエッセンスをふんだんに盛り込みつつも、
正史に書かれていないことを綿密な資料精査とそれによる考察で空白を埋めて行く手法は毎度ながら見事です。

本書は外伝と名が付いています。
小説に登場はしているものの盛り込めなかった魅力的な人物の側面が書かれており、
大凡タイトルの人物の一生をダイジェスト的にまとめて書かれています。
全篇人物毎に独立していますので、好きな人物から読み始めることが出来ます、
宮城谷作品の中でもライトな読み方で堪能できるので、三国志の知識は少々必要とするとは思われますが、
ショートショートとまでは言わなくとも、ちょっとした空き時間に楽しめる内容です。

取り上げられている人物は、正直マイナーぞろいです。
その上、太史慈・韓遂以外は鎧兜が似合わないメンツで、
三国志の華とも言える戦の最前線で活躍する類いの人物は少ないです。
しかしながら長袖の文官故に歴史に翻弄される様の心理の移り変わりが事細やかに書かれており、
三国志好きであればきっと楽しめる内容となっているでしょう。

本書で特に心惹かれたのは許靖と韓遂でした。
許靖は劉備の益州侵攻の際、主君劉璋を見捨て城を脱出しようとして失敗、逮捕され投獄と言う何ともかっこ悪いエピソードがあり、
それもあってか劉備からは虚名だけで中身の無い人物と軽んじられた人物で、当時から毀誉褒貶のある人物です。
韓遂は己が前面に出ること無く西方の異民族や軍閥勢力を煽動し裏で糸を引く反乱の黒幕で、
30年にもわたって朝廷に反旗を翻しまくった人物として有名です。
そのため、この両者は好意的に書かれることが少ない人物で、
(韓遂はそれはそれで非常に面白い人物像ですが…)
ネガティブなイメージが強いのですが。
宮城谷氏の筆にかかれば、小説故に少々の脚色はあるのでしょうが、
史実を上手く周到して何とも魅力的で、深みのある新たな人物像が描かれています。
因みに韓遂の章では9巻では凄まじい外道狂戦士として書かれた、馬超にも少々のフォローも入っています。

また、公孫度と蔡文姫では、毎度と言えば毎度ですがスタートから大きく脱線(?)しており、
公孫度の章では、序盤の主役は完全に徐栄で、全く公孫度が絡まないまま徐栄の話が進み、
いつになったら公孫度の話になるんだろうか?or徐栄…面白い!と別の感想を抱く読者が多いのではないかと思いますが、
そこまで書くなら徐栄も書いてあげてよ!と言う気になってしまいます。
更に蔡文姫(タイトルでは蔡エンです)では、父である蔡ヨウに大きく筆を割いております、
蔡ヨウについて書かれると、どうしても外せないのが巨悪董卓であるのですが、
そこでの董卓は少しカワイイ(?)書かれ方をしています。

宮城谷三国志の最大の欠点は、
その史実の踏襲の仕方が余りに見事で、史実と小説の境目が見えにくいことでしょう、
しかしながらそれが欠点でありながらも、隙の無い完成度の高い三国志小説になっており、
おかげさまで派手さには欠ける物の、味わい深い三国志が堪能できました。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年1月17日に日本でレビュー済み
本編では馴染みのない人物でも、宮城先生らしさを損なうことなく
魅力的に描かれているのでとてもよかった。

特に韓遂の印象は大分変りました。
その大人物ぶりにすっかり惹かれました。

本書を読んで、再び三国志を読み返すと違った印象が得られそうです。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年7月18日に日本でレビュー済み
本編の中では、名前が僅かに何度か登場するだけと言う様な人たち12人について、その人となりなどがそれぞれ物語られます。
この12人の中で、個人的に非常に興味深かったのは、「三国志」の作者陳寿、悲劇の女性詩人蔡琰の二人です。
陳寿については、「三国志」の作者であることは知っていましたが、どういう出自の人で、どんな経緯で「三国志」を書いたのか全く知りませんでした。
蔡琰については、その名前も知らなかったのですが、戦乱の世の中で翻弄されてゆく女性の悲劇として読みました。
現代とは違って、女性が表に出る立場になかった時代にあって、知的な女性が活躍する場は極めて少なく、その中でも作品を残してゆくことだけでも大変なことなのですが、
戦乱の中で翻弄され、子どもとも引き離されたり、次々に結婚させられてゆく人生に、当時の女性の大変さを改めて感じました。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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