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私(ノンキャリア)とキャリアが外務省を腐らせました -汚れ仕事ザンゲ録 単行本 – 2004/3/9
小林 祐武
(著)
伏魔殿のすべてを知る「汚れ役」が25年間の実体験を総告白!
逮捕官僚の慟哭……国民の皆さまごめんなさい!!
自らも溺れた“甘き蜜”の病巣はいまだ取り除かれていない。
一連の事件で、外務省は国民からの信用を失墜させた。私もその主犯の1人である以上、声高に外務省を批判したり、あるべき論を述べたりすることなどできる立場にないのかもしれない。ただし、省内のカネにまつわる仕事を長く受け持ってきただけにこの部分の実態や矛盾については、誰よりも熟知している。公務員の世界から離れて、かつての職場を振り返ってみると、外務省にはまだまだ改めなければならない点があるのも事実なのである。――<「エピローグ」より>
逮捕官僚の慟哭……国民の皆さまごめんなさい!!
自らも溺れた“甘き蜜”の病巣はいまだ取り除かれていない。
一連の事件で、外務省は国民からの信用を失墜させた。私もその主犯の1人である以上、声高に外務省を批判したり、あるべき論を述べたりすることなどできる立場にないのかもしれない。ただし、省内のカネにまつわる仕事を長く受け持ってきただけにこの部分の実態や矛盾については、誰よりも熟知している。公務員の世界から離れて、かつての職場を振り返ってみると、外務省にはまだまだ改めなければならない点があるのも事実なのである。――<「エピローグ」より>
- 本の長さ242ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2004/3/9
- ISBN-104062122219
- ISBN-13978-4062122214
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
私(ノンキャリア)とキャリアが外務省を腐らせました
著者は25年以上、いわゆるノンキャリア組の外務省職員であった。しかし、2001年の九州・沖縄サミットでハイヤー代を水増し請求し、公金を詐取したとして警視庁により逮捕され有罪判決を受けた。ここ数年、外務省への批判が集中しており、機密費問題や公金流用によって処分された職員は多い。しかし著者は、「それ以外にも表沙汰にならず処分を免れた者も大勢いることを私は知っている」と告発する。本書は、第2の生き方を模索したいという思いから、著者が外務省の実態を赤裸々に明かした1冊。昨年末に雑誌「現代」に寄稿したリポートに、加筆・修正してまとめたもの。
著者は25年以上、いわゆるノンキャリア組の外務省職員であった。しかし、2001年の九州・沖縄サミットでハイヤー代を水増し請求し、公金を詐取したとして警視庁により逮捕され有罪判決を受けた。ここ数年、外務省への批判が集中しており、機密費問題や公金流用によって処分された職員は多い。しかし著者は、「それ以外にも表沙汰にならず処分を免れた者も大勢いることを私は知っている」と告発する。本書は、第2の生き方を模索したいという思いから、著者が外務省の実態を赤裸々に明かした1冊。昨年末に雑誌「現代」に寄稿したリポートに、加筆・修正してまとめたもの。
著者の印象では、キャリアと呼ばれるエリート官僚の半数近くが祖父や親も霞が関に勤務していた「2世、3世」だという。確たる証拠はないまでも、外務省キャリアの採用にはコネや人脈の力が働く余地が十分にあると言い、「代々外交官の家系で育った人物の考え方が、世間の常識とかけ離れていくのは、ある意味で当然だ」と批判する。そうしたキャリアから信頼を勝ち取るために、いわゆる「プール金」という裏金作りに精を出していたことを告白。さらに、贅を尽くした大使館設備の実態、サミットの非常識な予算配分など、「伏魔殿」の実態を暴く。
(日経ビジネス 2004/03/29 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
内容(「MARC」データベースより)
日本中を揺るがせた外務省スキャンダルから3年。巨悪たちは反省するどころか、相も変わらず国民の血税を貪り続けている。伏魔殿の全てを知る男がその非道を告発。背信の外務省キャリアの懲りない行状を暴く。
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年4月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
役人気質丸出しで、役に立たない機関ですね。日本の恥ですね。
2008年12月7日に日本でレビュー済み
公的機関のいわゆるお偉いさん方の実態がよく伝わってきました、暴露本はあまり好きではないのですが本書は外務省内部からみた著者の本音がつづられており読みやすく、また何も知らないじぶんにとっては勉強にもなる内容です。予算に合わせてアリバイをつくるいい加減さなどは聞いているだけで目まいがしてきてしまいます、。またカーストに近い縦社会はいまさらですがやはりそうなんだと旧泰然とした姿が浮き上がっており世間をリードするべき立場である方々が世間からみるとだいぶ遅れた?組織体系をしているというコトにおおいなる矛盾を感じずに入られません。あとこれは自分が感じた変な話ですが、はたからみると国はどうのとか役所はどうのという言い方をしますが別に人を指しているわけではありません、しかしある一定の人が集まり集団となるとその組織自体がまるで息をしているような生き物に近い動きをするような感覚を覚えます。その生き物がどうこれから方向を定めどのように行動していくか?が問われるのは会社組織でも○○団体などほかのことにも多々言えるような気がします、一個人では「しっかりしている あの人は信頼できる」とおもっているのに組織の中に入ったとたんにバカになるのはそういう解釈を加えると納得できます。
参考になる一冊でした。
参考になる一冊でした。
2006年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現在の国家公務員は入省時の学歴、成績で初級、専門職、上級と3クラスに分けられ、その後、仕事でどんなに頑張っても初級や専門職の職員は原則的に上級のクラスに行けないという一種の身分制度があることが問題の根本に有るような気がした。実力主義が当たり前の民間企業から見ると、全く旧態依然とした制度で、改善が無い限り、著者らが行った不正行為は将来また起こると思う。
2004年11月20日に日本でレビュー済み
外務省の水増し事件で逮捕された当事者が書いた本。
外務省での生活などがわかり大変面白い。
海外の駐在大使館での出来事、国際会議での準備の大変さ。
キャリアとノンキャリアの違いなどがよくわかる。
組織とは?その中で自分がどう動くのかなどの参考になると思う。
自分の信念として不正はいけないと思いつつも、そうしなければ
仕事にならないということも時にはあるかもしれない。
その葛藤をいかに乗り越えていくのかが社会人のぶつかる
壁でもあると思う。そのことも書かれている。
外務省は華やかな反面、仕事としては忙しいものだと感じた。
そして、普段は見れない国際政治の裏側などが書いてあり面白い。
著者は人生をやり直すために現在も奮闘中という記述が最後にある。
人間は頑張れば人生を何度でもやりなおせると学べました。
外務省での生活などがわかり大変面白い。
海外の駐在大使館での出来事、国際会議での準備の大変さ。
キャリアとノンキャリアの違いなどがよくわかる。
組織とは?その中で自分がどう動くのかなどの参考になると思う。
自分の信念として不正はいけないと思いつつも、そうしなければ
仕事にならないということも時にはあるかもしれない。
その葛藤をいかに乗り越えていくのかが社会人のぶつかる
壁でもあると思う。そのことも書かれている。
外務省は華やかな反面、仕事としては忙しいものだと感じた。
そして、普段は見れない国際政治の裏側などが書いてあり面白い。
著者は人生をやり直すために現在も奮闘中という記述が最後にある。
人間は頑張れば人生を何度でもやりなおせると学べました。
2004年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ここ数年外務省の人がいろいろな理由で随分辞めたが、辞めた本人の言い分はどうだろうという興味はあった。
本書は、外務省の裏金事件で逮捕された著者が、新たな人生を踏み出す前に全ての真実をうち明け懺悔をするというものである。犯罪行為に手を染めた人間がそれを本音ベースで告白するという意味で希有であり、しかも、それが通常の人が知り得ない官房機密費や外交機密費が絡んだ裏話である点からも興味深いことは事実である。
告白されている裏金の作り方は水増し請求が基本ということで手口としては極めて簡単なものであり、これに簡単にだまされている監査や会計検査の罪も問われるべきであろうし、いっそ監査法人にお願いした方がよいのではないかと思えてくる。また、読み進めば、国際会議、特に沖縄サミットがバブルだったことが金銭感覚を麻痺させたこともよくわかる。
しかしである。組織人として思うのだが、例えば、たとえ罪を問われて免職になったとしても、自分が属し、かつ世話になった組織の秘密、悪口を自慢まじりにぺらぺらとしゃべるものだろうか。天木氏の著作を見ていてもそういう面があると思うが、とても不思議である。
誰が悪者かという議論もさることながら、外務省という組織がよくなるためにはどうすればいいか、餞として、もう少し前向きの提言が聞きたいと思うのは私だけだろうか。「できる」と自らおっしゃるなら、元内部の人間としてもう少しきちっとした提言が聞きたいものだ。
本書は、外務省の裏金事件で逮捕された著者が、新たな人生を踏み出す前に全ての真実をうち明け懺悔をするというものである。犯罪行為に手を染めた人間がそれを本音ベースで告白するという意味で希有であり、しかも、それが通常の人が知り得ない官房機密費や外交機密費が絡んだ裏話である点からも興味深いことは事実である。
告白されている裏金の作り方は水増し請求が基本ということで手口としては極めて簡単なものであり、これに簡単にだまされている監査や会計検査の罪も問われるべきであろうし、いっそ監査法人にお願いした方がよいのではないかと思えてくる。また、読み進めば、国際会議、特に沖縄サミットがバブルだったことが金銭感覚を麻痺させたこともよくわかる。
しかしである。組織人として思うのだが、例えば、たとえ罪を問われて免職になったとしても、自分が属し、かつ世話になった組織の秘密、悪口を自慢まじりにぺらぺらとしゃべるものだろうか。天木氏の著作を見ていてもそういう面があると思うが、とても不思議である。
誰が悪者かという議論もさることながら、外務省という組織がよくなるためにはどうすればいいか、餞として、もう少し前向きの提言が聞きたいと思うのは私だけだろうか。「できる」と自らおっしゃるなら、元内部の人間としてもう少しきちっとした提言が聞きたいものだ。
2005年2月19日に日本でレビュー済み
書名が、講談社だからなのか『日刊ゲンダイ』的であり、「ザンゲ」とカタカナになっているところもなんともだが、内容はすごいぞ。というか、ここまで告白して大丈夫なのが不思議だ。
最初に腐れ外交官試験の話を持ってくるところといい、最後に『さらば外務省!』の某大使様の暴露ネタを置くところといい、構成も見事だし、なにしろこの最後まで飽きさせない筆力に彼の利巧さと、今でも「日本一の田舎役所」である外務省時代の“精勤”ぶりを感じる。(その点、商業主義としては必要なのだろうが、この書名が内容の重さを十分に表していないのは編集・営業の非力さとはいえ残念だ。)
プロローグとエピローグは、無一文になった著者に訪れる救済の話だが、それは逆説的に行政機構に救いようがないことを語っている。そしてなによりも悲しいのが、再逮捕すら覚悟して書いたであろう彼の問題提起への世間のアノミーである。
かくして読後に残るのは絶望感だ。しかし筆者の意思に報いるためにも、この外務省の裏を一番良く知る男の告白を読み、まずこの国の悲しい現実を知ることが必要である。
最初に腐れ外交官試験の話を持ってくるところといい、最後に『さらば外務省!』の某大使様の暴露ネタを置くところといい、構成も見事だし、なにしろこの最後まで飽きさせない筆力に彼の利巧さと、今でも「日本一の田舎役所」である外務省時代の“精勤”ぶりを感じる。(その点、商業主義としては必要なのだろうが、この書名が内容の重さを十分に表していないのは編集・営業の非力さとはいえ残念だ。)
プロローグとエピローグは、無一文になった著者に訪れる救済の話だが、それは逆説的に行政機構に救いようがないことを語っている。そしてなによりも悲しいのが、再逮捕すら覚悟して書いたであろう彼の問題提起への世間のアノミーである。
かくして読後に残るのは絶望感だ。しかし筆者の意思に報いるためにも、この外務省の裏を一番良く知る男の告白を読み、まずこの国の悲しい現実を知ることが必要である。
2004年4月10日に日本でレビュー済み
この本は「税金は払ってるけど、政治には興味がない」というすべての人に読んでほしい。外務省が役立たずとは多少は思ってましたが、ここまでひどいとは思いませんでした。りっぱな志が組織の中で徐々に埋もれるのでなく、腐敗しきった外務省に腐敗予備軍の二世、三世が入省していくんだから、よくなるわきゃないわな。これを読んで改めて今の日本にうんざりした。ここまで書いてくれた小林さんと講談社に拍手します。
2005年3月16日に日本でレビュー済み
著者はいわゆる「外務省三悪人」として、横領で逮捕されたノンキャリア。この本は、暴露本の体裁をとっているため資金流用の実態が詳しい。
だが、立派な外交実務の紹介書ともなっている。サミット等国際会議をロジスティック責任者(ロジ担)として仕切るあたりの話は、もっと詳しく読んでみたい。
暴露本ででもなければ、本を出すこともなかった著者であろうが、現職でも役員になっているように、有能であることがうかがわれる。
松尾、浅川、両元「悪人衆」と並んでいる写真でも、外務省員らしさのない著者。外交論は汗牛充棟に近い昨今だが、実務の実態の本は僅か。暴露にとどまらない、外交実務についての第二弾を期待したい。
だが、立派な外交実務の紹介書ともなっている。サミット等国際会議をロジスティック責任者(ロジ担)として仕切るあたりの話は、もっと詳しく読んでみたい。
暴露本ででもなければ、本を出すこともなかった著者であろうが、現職でも役員になっているように、有能であることがうかがわれる。
松尾、浅川、両元「悪人衆」と並んでいる写真でも、外務省員らしさのない著者。外交論は汗牛充棟に近い昨今だが、実務の実態の本は僅か。暴露にとどまらない、外交実務についての第二弾を期待したい。