大層なタイトルがついているが、中身はトヨタを題材にしたＳＣＭの入門書のような内容である。現場感や深みがなく、通り一遍の内容が書かれているという印象である。この内容であれば、1/4ぐらいに凝縮できたのではないだろうか。
とはいえ、いくつか参考になった点はある。
全体的な印象としては、
・書かれていることを信じれば、トヨタがトップダウンかつグローバルに非常に統制の利いたサプライチェーンマネジメントを実現していることを理解できる。グローバルに同期化がすみずみまで行き渡っている。これほどの仕組みを構築できているとしたら、他社はなかなか追随できないのではないだろうか。
また、トヨタが需要管理をどのようにいているかについて理解が促進された。
・80:20の需要予測に基づくデマンド・コントロール。
即ち、売り上げの80％を占める20％の製品パターンの需要予測に基づき、計画を立てる。
・ディーラーからのボトムアップの積み上げではなく、上記に基づくトップダウンで販売計画を決めている。
・製販の合意形成をしっかり行っている（年次プロセスはじっくり、月次はすばやく）。
・販売側が計画に一定のコミットメントし、プロモーションもそれに即して行われる。
したがって、需要から平準化されるようになっている。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
