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エマニュエル・トッドで読み解く世界史の深層 (ベスト新書) 新書 – 2020/1/5
鹿島茂
(著)
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購入オプションとあわせ買い
英国のEU離脱、トランプ当選など予言を次々と的中させ、世界中で注目を集めているフランス人類学者エマニュエル・トッド。なぜ、トッドの予言は的中するのでしょうか?大胆な彼の発言を支える理論を、鹿島茂教授がわかりやすく解説します。明治大学で人気の「トッド入門」講義を一冊にまとめました。初の解説書。「あらゆる問題は、彼の家族システムという概念で説明ができる」と、世界史の有名な出来事や混迷する社会の問題、さらには現代人の悩みや未来の切り開き方まで、トッド理論で紐解いていきます。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社ベストセラーズ
- 発売日2020/1/5
- 寸法10.8 x 1 x 17.5 cm
- ISBN-104584125430
- ISBN-13978-4584125434
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商品の説明
著者について
鹿島 茂(かしま•しげる) 1949年生。仏文学者。明治大学教授。専門は19世紀フランス文学。『職業別パリ風俗』で読売文学賞評論・伝記賞を受賞するなど数多くの受賞歴がある。
登録情報
- 出版社 : ベストセラーズ (2020/1/5)
- 発売日 : 2020/1/5
- 言語 : 日本語
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 4584125430
- ISBN-13 : 978-4584125434
- 寸法 : 10.8 x 1 x 17.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 135,549位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 45位ベスト新書
- - 439位歴史学 (本)
- - 809位その他の歴史関連書籍
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2024年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エマニュエルトッドは新しい世界観、興味深い解釈を提示するフランスの知識人。その家族制度に基づくアイディアを分かりやすく教えてくれるお勧めの本。素晴らしい😀
2021年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
トランプ大統領の誕生、そして再選をめざした大接戦とそのあとの米国民主主義の大混乱をみて、トランプの躍進を予言したエマニュエル・トッドの理論に関心をもったものの、その大部な著作の数々を読み通すのはしんどいな、と本書をやや疑心暗鬼に読んでみました。
面白いところは、やはり鹿島先生の持論。第五章「二十一世紀世界と日本の深層」と第六章「これからの時代を生き抜く方法」では、時事問題に持論を述べていて、先生が関心をもった過去の出来事にトッドの理論を当て嵌めただけの中盤の各章に比べて面白く、トッドの理論の応用例としても興味深く読みました。
私が目的とした、トッドの学説の要約の出来については、序章と第一章の要約は助かるものの、根拠の説明や同分野専門家としての批判は不十分なので、やはり、本当にトッドを理解したいなら、トッドを丁寧に読まないといけないだろうと思われます。高望みしすぎました。また、トッドの学説の変遷に触れているところはわかりにくいです。星一つ減点。
本書は、フランス文学の研究者であるはずの鹿島先生が、人口学・歴史学・社会学・人類学・政治学の学際的アプローチを採るエマニュエル・トッドの読者であるのみならず、どうしたことか、トッドの理論の講義と演習を明治大学で行っており、それとインタビューを編集者とライターが新書という形で商品に編成したもの。ライターに原稿を書いてもらったのは、さすがに先生が専門でない分野の本を書き下ろすことには照れを感じたものか?あるいは、書籍購入代稼ぎに忙しくて本を買うために本を書く、という先生がアルバイトに精を出したものか?なぜ鹿島先生が専門外のトッドの著作を明治大学のどの課程で講義したり演習対象としたりしているのか、その説明は丁寧にしてほしかったと思います。
面白いところは、やはり鹿島先生の持論。第五章「二十一世紀世界と日本の深層」と第六章「これからの時代を生き抜く方法」では、時事問題に持論を述べていて、先生が関心をもった過去の出来事にトッドの理論を当て嵌めただけの中盤の各章に比べて面白く、トッドの理論の応用例としても興味深く読みました。
私が目的とした、トッドの学説の要約の出来については、序章と第一章の要約は助かるものの、根拠の説明や同分野専門家としての批判は不十分なので、やはり、本当にトッドを理解したいなら、トッドを丁寧に読まないといけないだろうと思われます。高望みしすぎました。また、トッドの学説の変遷に触れているところはわかりにくいです。星一つ減点。
本書は、フランス文学の研究者であるはずの鹿島先生が、人口学・歴史学・社会学・人類学・政治学の学際的アプローチを採るエマニュエル・トッドの読者であるのみならず、どうしたことか、トッドの理論の講義と演習を明治大学で行っており、それとインタビューを編集者とライターが新書という形で商品に編成したもの。ライターに原稿を書いてもらったのは、さすがに先生が専門でない分野の本を書き下ろすことには照れを感じたものか?あるいは、書籍購入代稼ぎに忙しくて本を買うために本を書く、という先生がアルバイトに精を出したものか?なぜ鹿島先生が専門外のトッドの著作を明治大学のどの課程で講義したり演習対象としたりしているのか、その説明は丁寧にしてほしかったと思います。
2018年6月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
エマニュエル・トッドは今世界で最も注目されている知の巨人の一人です。
フランスの歴史人口学者・家族社会学者であるトッドは、主に家族形態の変遷と類型という視点から、マクロ的な歴史の動向を読み取ることを得意としています。
実際にソ連の崩壊とアメリカの権威失墜を当てて注目を浴びました。
そんな彼をメディアは「予言者」と呼び、囃し立て、こぞってインタビューをしています。
トッドもいい人なのでそれに快く応じていますが、どうもトッドの「予言者的」な一面ばかりが注目され、彼の理論を蚊帳の外にした現状がある気がします。
ですが、それも仕方がないのかもしれません。
トッドは学者ですのでその著作群はいかんせん難しいのです。
専門家はともかく、一介の記者や素人が読み込むには難解すぎます。
そこでフランス文学批評で有名な鹿島先生が書いたこの本です。
エッセイストとしての顔も持つ鹿島さんは、巧みにトッド理論を説明していきます。
元々は鹿島さんが大学の講義用に作った覚え書きのようなものですが、流石エッセイスト、わかりやすいです。
ですので、現代の知の巨人の一人の理論を、端的に覗くには、現状最も有用な本だと思います。
フランスの歴史人口学者・家族社会学者であるトッドは、主に家族形態の変遷と類型という視点から、マクロ的な歴史の動向を読み取ることを得意としています。
実際にソ連の崩壊とアメリカの権威失墜を当てて注目を浴びました。
そんな彼をメディアは「予言者」と呼び、囃し立て、こぞってインタビューをしています。
トッドもいい人なのでそれに快く応じていますが、どうもトッドの「予言者的」な一面ばかりが注目され、彼の理論を蚊帳の外にした現状がある気がします。
ですが、それも仕方がないのかもしれません。
トッドは学者ですのでその著作群はいかんせん難しいのです。
専門家はともかく、一介の記者や素人が読み込むには難解すぎます。
そこでフランス文学批評で有名な鹿島先生が書いたこの本です。
エッセイストとしての顔も持つ鹿島さんは、巧みにトッド理論を説明していきます。
元々は鹿島さんが大学の講義用に作った覚え書きのようなものですが、流石エッセイスト、わかりやすいです。
ですので、現代の知の巨人の一人の理論を、端的に覗くには、現状最も有用な本だと思います。
2020年10月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ありがとうございました。
2022年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前半は面白く読んだ。
ソ連崩壊やトランプ出現を予測し「現代の預言者」めいた扱いをされるエマニュエル・トッド。本書は氏の本来の論文を典拠としつつ、歴史人口学、家族形態論に基づくトッド理論を平易に解説するものである。
その理論の核は、
①絶対核家族(イギリス・アメリカ)
②直系家族 (ドイツ・日本・韓国)
③平等主義核家族(フランス・スペイン)
④外婚的共同家族(ロシア・中国)
の4分類でその種族の国家体制やイデオロギーが基底されていくとするものだ。
初見の人にとっては大雑把にすぎるかも知れないが、意外とこの分類はパワフルである。
トッド氏がまず気づいたという④の分布と共産党国家の出現の相関は比較的事実に思えるし、①の絶対核家族形態が資本主義を生み、発展させたというのも、若くして親元を離れた子供が一山あてようと、または労働者として市場に供給され資本主義の原動力になったというストーリーが納得的だ。②の直系家族論での、後継ぎたる長男の嫁に知力が問われ、母親の識字率をバックボーンに知が底上げされていったというのはやや胡乱な気もするが、ドイツ、日本、韓国と国のラインナップを見ると不思議な説得力がある。これらの国が、純血思想から自民族中心主義に発展するのも歴史と符合している。
③の代表例のフランスは、まさに平等のために革命を起こした国。
実に面白い理論であり、本書はその明快な解説本である。
一方。
本書後半は上記理論を世界史・日本史の謎に答えるとして
-始皇帝が焚書坑儒を行ったのはなぜか?
-ヒットラーが誕生したのはなぜか?
-維新期にヒーローとして坂本龍馬が登場したのはなぜか?
などに家族形態論から説明をつけようとしていく。著者独自の、勇気ある、面白い試みだとは思うが、論理性が極めてゆるく勢いで説明している部分が過半。本気で信じると火傷します。(「日本会議はなぜ誕生したのか?」はもはや週刊誌コラムレベルだ)それぞれ丁寧に歴史家の書籍を読んだ方がいいと思うし、本来の理論からあまりに逸脱しているのではないかとも思う。(トッド理論の応用の広さというより誤用の危うさを例証してしまってはいまいか)
後半を余談として、前半をトッド理解の一助とするのがオススメ。
ソ連崩壊やトランプ出現を予測し「現代の預言者」めいた扱いをされるエマニュエル・トッド。本書は氏の本来の論文を典拠としつつ、歴史人口学、家族形態論に基づくトッド理論を平易に解説するものである。
その理論の核は、
①絶対核家族(イギリス・アメリカ)
②直系家族 (ドイツ・日本・韓国)
③平等主義核家族(フランス・スペイン)
④外婚的共同家族(ロシア・中国)
の4分類でその種族の国家体制やイデオロギーが基底されていくとするものだ。
初見の人にとっては大雑把にすぎるかも知れないが、意外とこの分類はパワフルである。
トッド氏がまず気づいたという④の分布と共産党国家の出現の相関は比較的事実に思えるし、①の絶対核家族形態が資本主義を生み、発展させたというのも、若くして親元を離れた子供が一山あてようと、または労働者として市場に供給され資本主義の原動力になったというストーリーが納得的だ。②の直系家族論での、後継ぎたる長男の嫁に知力が問われ、母親の識字率をバックボーンに知が底上げされていったというのはやや胡乱な気もするが、ドイツ、日本、韓国と国のラインナップを見ると不思議な説得力がある。これらの国が、純血思想から自民族中心主義に発展するのも歴史と符合している。
③の代表例のフランスは、まさに平等のために革命を起こした国。
実に面白い理論であり、本書はその明快な解説本である。
一方。
本書後半は上記理論を世界史・日本史の謎に答えるとして
-始皇帝が焚書坑儒を行ったのはなぜか?
-ヒットラーが誕生したのはなぜか?
-維新期にヒーローとして坂本龍馬が登場したのはなぜか?
などに家族形態論から説明をつけようとしていく。著者独自の、勇気ある、面白い試みだとは思うが、論理性が極めてゆるく勢いで説明している部分が過半。本気で信じると火傷します。(「日本会議はなぜ誕生したのか?」はもはや週刊誌コラムレベルだ)それぞれ丁寧に歴史家の書籍を読んだ方がいいと思うし、本来の理論からあまりに逸脱しているのではないかとも思う。(トッド理論の応用の広さというより誤用の危うさを例証してしまってはいまいか)
後半を余談として、前半をトッド理解の一助とするのがオススメ。
2020年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本は直系家族、長男がすべてを継ぐ。兄弟は平等ではない。父親に権威はあるが、権力はない。権力があるのはじじ、ばば、母親。われわれは実力の伴わない権威者に慣れている。父親がバカでも権力は母親にあるので全く問題ないと思っている。実際問題なく家庭はまわっている。
おまけに直径家族は忖度することも、空気を吸うように普通にできてしまうらしい!
この構造が今の安倍内閣にそっくりはまって恐ろしい。
おまけに直径家族は忖度することも、空気を吸うように普通にできてしまうらしい!
この構造が今の安倍内閣にそっくりはまって恐ろしい。
2017年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近、トッドの大部の著書を読み出した初心者です。彼の著作をもっと早くに読むべきでした。日本の出版社の本が軽い流行本のように売っていたので敬遠して、舐めてました(そういう人は多いように思います)。
トッドの原著は高価だしとっつきにくく、かといって日本で出版されているトッドの新書はいい加減にすぎる。業を煮やした著者が、自ら紹介本を書いたものです。主なものは著者が大学で行っている講義が元。
おそらく、著者が身に着けた該博な知識や、そこから生まれた疑問に、見事に光を当てるものが見つかった!と感激されたのでしょう。わざわざ専門外のトッドの話を講義されているようです。
前半がトッド思想の概要。後半の部分は著者が応用したもの?でしょう。
簡単に書かれているため、原著に当っていない一般読者からすると(評者も似たようなものですが)、簡単に読めるエッセイのように感じるでしょう。これは著者がエッセイストだからかもしれません。トッド思想を広く知らせたい意図からすると逆効果になっているかもしれません。
しかし、トッド思想の革新性を感じたものからすると、その射程範囲の広さと深さを改めて思わざるを得ません。
いくつかの家族類型をパラメータにして民族・国家・経済体制・思想が説明できるのは見事といわざるを得ません。後世から振り返ったら、トッドは現代のガリレオと称されているかもしれません。
経済学者の予想はまったく当りませんが、人類学者トッドの予想は当る。それも理論的に説得力を持って。いままでの思想界が明確にノンといわれているように感じます。しかしそれはトッド自身が反省して自らの思想を更新してきたところでもあります。レヴィストロースの構造人類学を脱することで歴史地理学から多くのアイデアを得たところはさまざまな学問分野と通底しています。
言語学でいえば、構造言語学の発達のせいで地理・歴史が排除されたのが間違いだった。
経済学でいえば、モデル化を優先させる新古典派が、歴史・文化を排除したのが間違いだった。
つまりは、数学・物理学にあこがれる研究者が共時的モデルに固執したため、現実への妥当性を失ったんでしょう。むしろ通時的な研究がより理論的に説得力をもつことがわかった。
面白いと思ったのは糖質制限の理論にも通底していることです。糖質制限は人類の古い歴史を遡及し、大半は肉食や骨髄食だったという発見から理論構成しています。トッドも人類の古い歴史からたどっていきます。
考えてみれば、神の見えざる手が全統一理論を構成するというのは宗教にも似ており、神の見えざる手より、よほど自分が育った家族に影響されている自分がいます(学生に講義したら、見えないのは存在しないのと同じだ!と喝破されましたw)。
もっとも、いくつかの家族類型だけでさまざまな事象を説明しきれるとは思えず、さらなる発展・深化が望まれるところです。
かなり説明できることはわかった。この先、現実社会の施策に応用できる理論になれば、経済学以上に現実を変える理論になるかもしれません。日本の近い将来において、移民、家族制度、経済システム、政治システム・・・さまざまな応用ができるような気がしてなりません。
(なんと、ヨーロッパではすでに政策に取り入れられているようです)
理系の学部以外は不要だという不思議おじさん達が増えていますが、愚かといえるでしょう。そして経済学は大きな転換点を迎えるかもしれません。
本の後半が、ほんとに短くエッセイのようになってしまい、酒場で聞かされるおやじのウンチクみたいになっており星は3つにしています。それでも一度は手にとってみられることを薦めます。正確さは、さておき、トッド思想の概要がわかります。
トッドの原著は高価だしとっつきにくく、かといって日本で出版されているトッドの新書はいい加減にすぎる。業を煮やした著者が、自ら紹介本を書いたものです。主なものは著者が大学で行っている講義が元。
おそらく、著者が身に着けた該博な知識や、そこから生まれた疑問に、見事に光を当てるものが見つかった!と感激されたのでしょう。わざわざ専門外のトッドの話を講義されているようです。
前半がトッド思想の概要。後半の部分は著者が応用したもの?でしょう。
簡単に書かれているため、原著に当っていない一般読者からすると(評者も似たようなものですが)、簡単に読めるエッセイのように感じるでしょう。これは著者がエッセイストだからかもしれません。トッド思想を広く知らせたい意図からすると逆効果になっているかもしれません。
しかし、トッド思想の革新性を感じたものからすると、その射程範囲の広さと深さを改めて思わざるを得ません。
いくつかの家族類型をパラメータにして民族・国家・経済体制・思想が説明できるのは見事といわざるを得ません。後世から振り返ったら、トッドは現代のガリレオと称されているかもしれません。
経済学者の予想はまったく当りませんが、人類学者トッドの予想は当る。それも理論的に説得力を持って。いままでの思想界が明確にノンといわれているように感じます。しかしそれはトッド自身が反省して自らの思想を更新してきたところでもあります。レヴィストロースの構造人類学を脱することで歴史地理学から多くのアイデアを得たところはさまざまな学問分野と通底しています。
言語学でいえば、構造言語学の発達のせいで地理・歴史が排除されたのが間違いだった。
経済学でいえば、モデル化を優先させる新古典派が、歴史・文化を排除したのが間違いだった。
つまりは、数学・物理学にあこがれる研究者が共時的モデルに固執したため、現実への妥当性を失ったんでしょう。むしろ通時的な研究がより理論的に説得力をもつことがわかった。
面白いと思ったのは糖質制限の理論にも通底していることです。糖質制限は人類の古い歴史を遡及し、大半は肉食や骨髄食だったという発見から理論構成しています。トッドも人類の古い歴史からたどっていきます。
考えてみれば、神の見えざる手が全統一理論を構成するというのは宗教にも似ており、神の見えざる手より、よほど自分が育った家族に影響されている自分がいます(学生に講義したら、見えないのは存在しないのと同じだ!と喝破されましたw)。
もっとも、いくつかの家族類型だけでさまざまな事象を説明しきれるとは思えず、さらなる発展・深化が望まれるところです。
かなり説明できることはわかった。この先、現実社会の施策に応用できる理論になれば、経済学以上に現実を変える理論になるかもしれません。日本の近い将来において、移民、家族制度、経済システム、政治システム・・・さまざまな応用ができるような気がしてなりません。
(なんと、ヨーロッパではすでに政策に取り入れられているようです)
理系の学部以外は不要だという不思議おじさん達が増えていますが、愚かといえるでしょう。そして経済学は大きな転換点を迎えるかもしれません。
本の後半が、ほんとに短くエッセイのようになってしまい、酒場で聞かされるおやじのウンチクみたいになっており星は3つにしています。それでも一度は手にとってみられることを薦めます。正確さは、さておき、トッド思想の概要がわかります。
2020年6月11日に日本でレビュー済み
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トッドの家族理論を世界史に応用しているところが味噌で少し血液型別性格診断を脱していないが一つの理論としては大変優れているものだと感じた。ユースバルジといった人口動態や識字率などのかなりマクロ的な分析が施されていて大変為になり知的な刺激を受ける一冊となっております。またシェイクスピアなどの各文学や資本主義などの統治システムなどこんな所までという所までも家族理論で語れてしまうところが妙味です。社会の基底に位置している深層のメカニズムを説明できる万能ツールとお見受けします。