ウィーン分離派コンパクトミディ・シリーズ 2冊セットシーレ・クリムト－ – 2005/11/15

「シーレ」　著：ヴォルフガング・ゲオルグ・フィッシャー　200ページ
「芸術はモダンになりえない。芸術は根本的に永遠なのだ。」とシーレは言った。
あからさまに性を扱った作品も少なくないシーレは、「卑猥な絵を描いた」という理由で留置されたこともあるが、その間でさえ彼は「芸術の妨害は犯罪である」と書き留めている。
主に女性の裸体像や自画像に取り組みながら、無意識を探るフロイト理論の影響を受けたシーレは、肉体のなかに潜む人間の感情や不安を赤裸々に形にした。見るものを強烈に揺さぶるそのスタイルが認識されると同時にスペイン風邪に罹り、鬼才シーレは28歳という短い生涯を閉じた。
今日彼はクリムトと並んでオーストリアの最も重要な芸術家の一人とみなされている。
本書はおよそ160点の作品を紹介。エロティックであまりにもセンシティブなシーレの作品はまるで見る側のハートをえぐりとるかのような衝撃を与えるだろう。

「クリムト」　著：ゴットフリート・フリードゥル　240ページ
代表作だけではなく、素描や風景画なども含めおよそ170点にも及ぶ図版で人気作家クリムトを紹介。官能的なイメージで知られるクリムトは、本来装飾家であったが、旧来の保守的で教訓的な作品に反発するべく、作家集団ウィーン分離派の指導者となった。
彼の作品は、当時オーストリア上流社会　―美を追求しながら安楽の中に温床する絢爛な頽廃―　を黙示的に表現している。クリムトが美の中に見出した（あるいは見出したかった）喜びは、絶えず死によって暗転した。したがって死は彼の芸術に重要な役割を果たしているといえる。当時クリムトは最も偉大なるエロティックな画家として世界の評判を受けた。感覚的な線、大胆な模様、肉感的な彩り…クリムトが全ての事物を女体的な視点で見ていたのが作品を追っていくうちにわかるだろう。
著者ゴットフリート・フリードゥルは、本書で当時の時代背景と照らし合わせながらクリムトのウィーン分離派内での役割について深く言及する。

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言語

日本語
出版社

タッシェン・ジャパン
発売日

2005/11/15
ISBN-10

4887832885
ISBN-13

978-4887832886
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登録情報

出版社 ‏ : ‎ タッシェン・ジャパン (2005/11/15)
発売日 ‏ : ‎ 2005/11/15
言語 ‏ : ‎ 日本語
ISBN-10 ‏ : ‎ 4887832885
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4887832886

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