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芥川龍之介

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アグニの神 Kindle版

芥川竜之介 (著) 形式: Kindle版

91

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大正期に活躍した「新思潮派」の作家、芥川竜之介の小説。初出は「赤い鳥」［鈴木三重吉主宰、1921（大正10）年1月、2月］。短編集「夜来の花」［新潮社、1921（大正10）年］に収録された。上海で誘拐された日本領事の娘「妙子」を救うため、「遠藤」はアグニの神を「妙子」に交霊させて事態を好転させようとする。上海が危険な街だという認識が芥川にあった頃の作品。

本の長さ

17ページ
言語

日本語
付箋メモ

Kindle Scribeで
発売日

2012/9/13
ファイルサイズ

282 KB
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登録情報

ASIN ‏ : ‎ B009B083YU
発売日 ‏ : ‎ 2012/9/13
言語 ‏ : ‎ 日本語
ファイルサイズ ‏ : ‎ 282 KB
同時に利用できる端末数 ‏ : ‎ 無制限
Text-to-Speech（テキスト読み上げ機能） ‏ : ‎ 有効
X-Ray ‏ : ‎ 有効にされていません
Word Wise ‏ : ‎ 有効にされていません
付箋メモ ‏ : ‎ Kindle Scribeで
本の長さ ‏ : ‎ 17ページ

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芥川龍之介

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（1892-1927）東京生れ。東京帝大英文科卒。在学中から創作を始め、短編「鼻」が夏目漱石の激賞を受ける。

その後今昔物語などから材を取った王朝もの「羅生門」「芋粥」「藪の中」、中国の説話によった童話「杜子春」などを次々と発表、大正文壇の寵児となる。西欧の短編小説の手法・様式を完全に身に付け、東西の文献資料に材を仰ぎながら、自身の主題を見事に小説化した傑作を多数発表。1925（大正14）年頃より体調がすぐれず、「唯ぼんやりした不安」のなか、薬物自殺。「歯車」「或阿呆の一生」などの遺稿が遺された。

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サクラ政子

芥川氏の上海時代のころの作品

2022年10月23日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

テレビドラマ化された作品の原作で、興味があり、購入しました。もっと芥川作品を読みたくなりました。

2015年6月4日に日本でレビュー済み

　支那は上海でのこと。インド人の婆が占いを生業にしていた。占いの仕方は、拉致した少女にアグニの神を降臨させ、お告げを聞くというものだ。その夜もアメリカ人の依頼で夜中の12時にアグニの神を恵蓮(えれん)という少女に降ろしてお告げを聞こうとしていた。

　実はこの少女は香港の日本領事の娘妙子であり、インド人に拉致されたらしいという情報も得ている。

　妙子はインド人婆に魔法にかけられたと見せかけて逃げ出す算段をしていたが、魔法から逃げることは出来なかった。ところが妙子に降りたアグニの神はインド人婆の悪事を見抜き、婆を罰した。そして救出に来た書生の遠藤と脱出に成功するのだった。

　最初に出てくるアメリカ人の占いの依頼は、日米はいつ開戦するかを占って欲しいというものだった。彼はビジネスマンだから、戦争の時期がわかれば大儲けが出来ると企んでいる。

　次の訪問者は妙子を探しに来た書生の遠藤で、既にインド人は拉致されこの付近に居るとの確信を持ってやってきた。婆にピストルを向けて妙子を出せと迫るが、逆に婆に魔法で追い返されてしまう。声で遠藤が来たことを知った妙子は窓から書き付けの紙を投下し、遠藤に連絡を取る。そして脱出を計画するのだ。

　相変わらず短いながらも、物語は起承転結していて読み応えがある。こういうストーリーを書くと芥川の真骨頂が発揮されるのだろう。

3人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

kazu3

謎の神、アグニの恐ろしき存在。

2021年7月27日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

印度の女占い師は、攫ってきた日本領事の娘（妙子）にアグニの神を
降ろす。そのお告げにて、生活をしている。アグニの神のお告げを
信じ切らなかった女占い師は、最後、自分の命を絶つ結果となる。
でも、結局最後まで、アグニの神がどんな神で、どんな存在なのか？
分からない。その謎が残る点と、もうひとひねりが欲しい感じがする。

役に立った

おおちょう

Would recommend to everyone!

2019年7月23日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

RUN AWAY highlighted one thing that I found so compelling and true; and that is some people have a dark and troubling past that they want to forget.
Another great book. I always enjoy her characters. They are so much fun , feisty and even shocking!
Light, fast read with a good plot line and quick pace. No “Great Expectations”

20人のお客様がこれが役に立ったと考えています

2020年7月10日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

　上海を舞台にした奇譚ですが、なかなか意味深長な内容です。龍之介は此の短編が發表された大正10年の段階で、１）日米間に戰争が起きる可能性、２）中國にいる日本人への潜在的な危険、を予見して居た様にも感じられます。

亜米利加人は煙草を啣へたなり、狡猾さうな微笑を浮べました。
「一体日米戦争はいつあるかといふことなんだ。それさへちやんとわかつてゐれば、我々商人は忽の内に、大金儲けが出来るからね。」

　此の一節が本作品で一番注目される箇所ですが、詳しくは　ISBN-13: 978-4797399882　が参考になります。また、海外で拉致された日本人を奪回する話でもあります。「大正デモクラシー」の背後に潜んでいた重大な問題を扱った、龍之介の作品としては異色のテーマと謂えます。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

ｍｍｍｍ

子供向け探偵小説のようです。でも面白いです。

2020年1月24日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

・「ストレンジャー　～上海の芥川龍之介～」というNHKのドラマを見て、久しぶりに芥川龍之介の小説を読みました。だいぶ前に『戯作三昧』（よい小説だと思いますが）を読んで、作者の人生観の幼いのがわかり、「芥川は卒業した」と思っていましたが、ドラマが面白く、興味が再燃しました。ドラマの中にもこの小説の一部分が使われています。

・これは子供向けに書かれた小説のようですが、よくできていて面白かったです。

2014年3月16日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

いきなりピストルが出てきてはらはらさせられました。楽しく読みましたが、結末があっけなく終わり、残念でした。著者は降霊術に関心を持たれていたようですが、ということは、霊の存在を信じておられたのではないでしょうか。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

鏡花ファン

安直

2020年9月16日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

お伽噺のような話。安直な娯楽作品で芥川龍之介らしい寓話要素も感じられない。子供向けに書いたものか。ただこういう肩のこらない作品も作者にとっては悪くはなかったのかもしれない。

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