何年も前に読んだ岩波の『図書』の中の文章が忘れられず、書籍化されたのを幸いと読む機会を得た。
「臨床は反対言葉の群生地」この文章に久しぶりに感動。
読んだ当時、仕事は暗中模索、何とかチャレンジし、自分の生活を振り返りつつ。
1冊の『図書』の文章が私に与えた影響は大きかった。
それ以外は別の所でも読んだことがあり、同じ内容のものある。
とにかく生と死、現場にいること、人と接すること、生き死にの哀しみを、
老いた親と過ごすこと、これからの娘を見守ること、老いを迎える自分のこと、
人のこと、様々なことに対して、素直に考えたくなる平易で暖かい、思索に富む文章。
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どちらであっても――臨床は反対言葉の群生地 単行本 – 2016/2/25
徳永 進
(著)
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医師として40年、臨床の現場で一人一人の患者と向き合いながら感じた悩み、それを考えるためには、反対言葉がヒントになる。正解や正義が固定されやすい現代の社会の中で、自由に生き、看取り、そして自由に死ぬためには。それらをめぐる思いを綴る。雑誌『図書』好評連載。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2016/2/25
- ISBN-104000610899
- ISBN-13978-4000610896
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2016/2/25)
- 発売日 : 2016/2/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 208ページ
- ISBN-10 : 4000610899
- ISBN-13 : 978-4000610896
- Amazon 売れ筋ランキング: - 391,961位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2018年12月16日に日本でレビュー済み
2016年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「反対言葉」―例えば〈生きる〉と〈死ぬ〉―を通して考える医療の臨床をめぐるエッセイ集。
全体を貫通するトーンは、「その時、その場で、そういう情況の中で、集まった面々の思いを汲み、とりあえずの一つの道を差し出してみることでしか、臨床ははじまらないのではないか。」「正解や正義は固定してあるのではなく、流動の中に見え隠れする、と思い始めた。(pp.vii-viii)」というところだろう。
印象に残る2人の登場人物。
「診療所がスタートして、困難なことに出会うたびに、サリンで人を死に追いやり無期刑となったH医師のことを思い浮かべた。今の彼ならどんな困難にぶつかっても、患者の前で文句を言うことなく、汗をかき、もくもくと働き、働くことに深く感謝し、患者にひれ伏すだろう、と思った。(p.6)」
世間的には「医師としてあるまじき行為をした」と断罪されるH医師を、こういう形で想起する人はそうはいないのではないか。著者の思考の広さと柔軟さゆえだろう。
そしてそのような著者のモデルになった人は次の人なのかもしれない。
「浪人生のあと、大学生になった。下宿の、別の大学の先輩が『うちの授業、面白いよ、来てみない』と声を掛けてくれた。……ゼミの教師は鶴見俊輔さん。初めて見る人だった。高校や予備校や自分の大学の教師とは違っていた。自分の方向(思想)があり、包容力が大きく、語りかける力が豊かだった。(pp.164-165)」
そうか著者も鶴見俊輔に影響を受けたのか。うなずける。
全体を貫通するトーンは、「その時、その場で、そういう情況の中で、集まった面々の思いを汲み、とりあえずの一つの道を差し出してみることでしか、臨床ははじまらないのではないか。」「正解や正義は固定してあるのではなく、流動の中に見え隠れする、と思い始めた。(pp.vii-viii)」というところだろう。
印象に残る2人の登場人物。
「診療所がスタートして、困難なことに出会うたびに、サリンで人を死に追いやり無期刑となったH医師のことを思い浮かべた。今の彼ならどんな困難にぶつかっても、患者の前で文句を言うことなく、汗をかき、もくもくと働き、働くことに深く感謝し、患者にひれ伏すだろう、と思った。(p.6)」
世間的には「医師としてあるまじき行為をした」と断罪されるH医師を、こういう形で想起する人はそうはいないのではないか。著者の思考の広さと柔軟さゆえだろう。
そしてそのような著者のモデルになった人は次の人なのかもしれない。
「浪人生のあと、大学生になった。下宿の、別の大学の先輩が『うちの授業、面白いよ、来てみない』と声を掛けてくれた。……ゼミの教師は鶴見俊輔さん。初めて見る人だった。高校や予備校や自分の大学の教師とは違っていた。自分の方向(思想)があり、包容力が大きく、語りかける力が豊かだった。(pp.164-165)」
そうか著者も鶴見俊輔に影響を受けたのか。うなずける。
2016年6月23日に日本でレビュー済み
この徳永さんの随筆は、「図書」連載の頃から気に入っていて、本になったと聞いて入手しそこねて、前著の「こんなときどうする?――臨床のなかの問い」を読んでますます気にいっていた。今回、図書に連載していたのも含めて読みなおしたわけだが、「はじめに」が良かった。まずは目次から:
はじめに
初心巡礼
反対言葉の群生地
〈生きる〉と〈死ぬ〉/〈行くぞ〉と〈頼む〉/〈呼気〉と〈吸気〉/〈花〉と〈刀〉/〈大きな問題〉と〈小さな問題〉/〈自動詞〉と〈他動詞〉/〈キュア〉と〈ケア〉/〈泣く〉と〈笑う〉/〈有〉と〈無〉/〈エビデンス〉と〈ナラティブ〉/〈はい〉と〈いいえ〉/〈意志〉と〈流動〉/〈たべ〉と〈はき〉/〈親〉と〈子〉/〈鬼手〉と〈仏心〉/〈素手〉と〈手袋〉/〈流行〉と〈不易〉/〈満ちる〉と〈欠ける〉/〈A〉と〈非A〉/〈故郷〉と〈異郷〉/〈コミュニケーション〉と〈ディスコミュニケーション〉/〈開〉と〈閉〉/〈⊕言葉〉と〈⊖言葉〉
「はじめに」では、幼稚園児の頃に、「町に用事があるから母が「早引きさせてもらいなさい」と言いました」と嘘をついてサボったということが紹介されている。お母様はどんな反応をされたのだろうか、興味深い。
徳永さんの文章の魅力は、臨床特に死を前にしての人の姿、患者と家族とその周りの人と医療者との関わりの極限的な事実そのものの魅力と、それを通して徳永さんが示す私達や私達の今の社会の愚かさ、問題点の指摘との2つが合わさっている。
それぞれ、あたかも演劇の一場面を見るようで、感動すると同時に、何とかせねばならないという気持ちにさせられる。
この国だけではないのだが、一面的なものの見方、一面的で簡便な判断がともすると力を得ることが多い。そういう切り離されたことがらを繋ぎあわせ、別の観点で見てはどうだろうかという、Design Thinking的なアプローチがここにはいっぱい詰まっている.
在宅で看取り,その場にいる人で湯灌をするというかつては地域共同体・親族で普通に行われていたことが,今なお徳永さんの周りで行われるということに感銘を受ける.
自分の死について問われ,答えに窮したがその理由は,「思っていた通りには大体がうまくいかないものだ」という感慨も意味深い.経営戦略と経営の現場実践も同じことだろう.思っていた通りに運ばないときにどうするかこそが問われ,その対処が本来はプロのプロたるゆえんのはずなのに,...その同じことが,今の大方の医療機関で進行しているのではないかという心配も本書を読みながら頭をかすめる.
自宅から鳥取の徳永さんのホスピスまでは,残念ながら遠い.それでもこのような人がいて,このような実践がある限り,希望のともしびは消されないだろう.
いずれ,自分たちも経験するだろう終末期ケアにこのような対応をしてもらえる希望を失わずにいたいものだ.
はじめに
初心巡礼
反対言葉の群生地
〈生きる〉と〈死ぬ〉/〈行くぞ〉と〈頼む〉/〈呼気〉と〈吸気〉/〈花〉と〈刀〉/〈大きな問題〉と〈小さな問題〉/〈自動詞〉と〈他動詞〉/〈キュア〉と〈ケア〉/〈泣く〉と〈笑う〉/〈有〉と〈無〉/〈エビデンス〉と〈ナラティブ〉/〈はい〉と〈いいえ〉/〈意志〉と〈流動〉/〈たべ〉と〈はき〉/〈親〉と〈子〉/〈鬼手〉と〈仏心〉/〈素手〉と〈手袋〉/〈流行〉と〈不易〉/〈満ちる〉と〈欠ける〉/〈A〉と〈非A〉/〈故郷〉と〈異郷〉/〈コミュニケーション〉と〈ディスコミュニケーション〉/〈開〉と〈閉〉/〈⊕言葉〉と〈⊖言葉〉
「はじめに」では、幼稚園児の頃に、「町に用事があるから母が「早引きさせてもらいなさい」と言いました」と嘘をついてサボったということが紹介されている。お母様はどんな反応をされたのだろうか、興味深い。
徳永さんの文章の魅力は、臨床特に死を前にしての人の姿、患者と家族とその周りの人と医療者との関わりの極限的な事実そのものの魅力と、それを通して徳永さんが示す私達や私達の今の社会の愚かさ、問題点の指摘との2つが合わさっている。
それぞれ、あたかも演劇の一場面を見るようで、感動すると同時に、何とかせねばならないという気持ちにさせられる。
この国だけではないのだが、一面的なものの見方、一面的で簡便な判断がともすると力を得ることが多い。そういう切り離されたことがらを繋ぎあわせ、別の観点で見てはどうだろうかという、Design Thinking的なアプローチがここにはいっぱい詰まっている.
在宅で看取り,その場にいる人で湯灌をするというかつては地域共同体・親族で普通に行われていたことが,今なお徳永さんの周りで行われるということに感銘を受ける.
自分の死について問われ,答えに窮したがその理由は,「思っていた通りには大体がうまくいかないものだ」という感慨も意味深い.経営戦略と経営の現場実践も同じことだろう.思っていた通りに運ばないときにどうするかこそが問われ,その対処が本来はプロのプロたるゆえんのはずなのに,...その同じことが,今の大方の医療機関で進行しているのではないかという心配も本書を読みながら頭をかすめる.
自宅から鳥取の徳永さんのホスピスまでは,残念ながら遠い.それでもこのような人がいて,このような実践がある限り,希望のともしびは消されないだろう.
いずれ,自分たちも経験するだろう終末期ケアにこのような対応をしてもらえる希望を失わずにいたいものだ.
2016年2月25日に日本でレビュー済み
臨床ってガラスの玉、光はさまざまに屈折してとうりすぎる。ホントだ。