「ここでとりあげる『数字表記の際の点(コンマ)の打ち方』もまた、明白に不合理なまま強引な “慣習 ”として 一般化を押しつけられている例であろう。」
「たとえば 100,000,000 という数字表記を見て、もし一目で読める日本人がいれば、それは銀行マンや会計係のような、こういう表記になれた特別な職業の人とみてよいだろう。普通の人は、いちいちマルを数えないとわかりにくい。これでは何のために点を打ったのかわからなくなる。」
「なぜか。日本語は四ケタごとに(万、億、兆と)呼称単位が変わる万進法だからである。 」
「◆ 123,4567,8912,3456
例えば、「四ケタずつ」に区切られた上記の数字は、「123兆 4567億 8912万 3456」と簡単に読むことができます。」
「なお、欧米は三ケタごとに「thousand(1,000)」、「million(1,000,000)」、「billion(1,000,000,000)」と呼称単位が変わる「千進法」ですから、「三ケタずつ」に区切られた下記の数字は、
◆12,345,678,912
「12 billion 345 million 678 thousand 912」
と容易に読むことができます。」
「遠山啓氏(数学者)の言葉を借りれば、(中略)日本語は四ケタでないと不合理だし、使いにくい。三ケタ区切りは明治の欧化政策で直輸入したまま一般化したもので,物まねの典型といえます」
『植民地的三ケタ法』とも『植民地的愚挙』とまでもいっています。」

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しゃがむ姿勢はカッコ悪いか 新装版 単行本 – 1992/4/1
本多 勝一
(著)
- 本の長さ253ページ
- 言語日本語
- 出版社潮出版社
- 発売日1992/4/1
- ISBN-104267012792
- ISBN-13978-4267012792
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
富士山とアイヌ民族との関係、ローマ字は日本式でなければならない訳、英字新聞と英語新聞の違いなど、文化と民族について書きとめたもの。
登録情報
- 出版社 : 潮出版社 (1992/4/1)
- 発売日 : 1992/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 253ページ
- ISBN-10 : 4267012792
- ISBN-13 : 978-4267012792
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,768,940位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,729位文化人類学一般関連書籍
- - 168,908位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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信州(長野県)伊那谷出身。京都大学卒。『朝日新聞』記者、同社編集委員を経て、『週刊金曜日』編集委員(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『本多勝一 逝き去りし人々への想い』(ISBN-10:4062164035)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
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2021年5月6日に日本でレビュー済み
## 概要
- 書名: しゃがむ姿勢はカッコ悪いか?
- 副題:
- 著者: 本多, 勝一
- ISBN: 9784022607621
- 出版: 1993-05-01
- 読了: 2021-04-28 Fri
- 評価: ☆2
- URL: book.senooken .jp/post/2021/04/28/
## 評価
本多勝一の書籍 (例: 日本語の作文技術) の凡例の中で,以下の記載があり,これが気になって本書を読んだ。
> 四、 ローマ字は日本式 (いわゆる訓令式) とし、ヘボン式を排します。(理由は 『しゃがむ姿勢はカッコ悪い?』収録の「ローマ字は日本式でなければならない」参照J たとえば--Shi→si, sho→syo, chi→ti, tsu→tu
直近で読んだ「[殺される側の論理](book.senooken .jp/post/2021/04/09/)」と同じく,書籍本体は著者の小論集となっている。
内容はいろんな雑誌などに掲載された雑多なものをまとめたもので,まとまりはない。せいぜい,この著者の右翼的な植民地,人種差別への反対思想がちらほら見えるだけだった。
## 引用
> ### p. 148: 数字表記に関する植民地的愚挙
ここでは数字の桁区切りに3桁ではなく,4桁とすべき理由について論じていた。
3桁区切りは英語の桁がこの単位で変わることが原因であり,日本は4桁で呼び名が変わる。
そのため,日本人にとっては,4桁でカンマ区切りしたほうがわかりやすい。これはもっともな話でもある。
なお,年号に関しては,西暦で問題ないとしていた。理由は,日本の年号は天皇が死ぬ度に振り出しに戻るため,物理的に極めて不便だからだ。西暦の他に,南ベトナムで仏教暦,回教圏でイスラム暦が使われているが,これらは全年を通して1本であり,わかりやすい。
自然科学の分野では国際単位系SIで3桁スペース区切りのみ認められている。自然科学以外 (経済学) などでは,4桁区切りにしてもいいように感じた。
> ### p. 154: ローマ字は日本式でなければならない
> ただローマ字問題でひとつだけ断固として主張しているのは、日本語であればヘボン式は不可、日本式 (訓令式) でなければならぬとする点だ。数字のコンマを、日本語は四ケタ法なのに欧米式に三ケタ法にしている愚挙と同様、ヘボン式は欧米 (というよりイギリス語) に強姦された植民地日本の痕跡である。
本書を読んだ目的であるローマ字に訓令式を採用すべき理由が書かれていた。こちらも,殺される側の論理と同じく,植民地的な思想になっているのが問題のようだ。
たしかに,日本で自国の方式があるにも関わらず,わざわざ他国の方式を採用するというのもおかしな話だ。
ただ,たったの1-2ページの文量それしかなく,もう少しローマ字に関して深い考察が欲しかった。
## 結論
本多勝一の書籍のほとんどで掲載されている凡例のローマ字の表記方法の理由を知ることができた。
正直,この1-2ページ程度の内容のためだけに,他区の図書館から本書を取り寄せで読んだ。かかった手間に比べると,内容が薄く感じた。もう少し深い考察が欲しかった。
- 書名: しゃがむ姿勢はカッコ悪いか?
- 副題:
- 著者: 本多, 勝一
- ISBN: 9784022607621
- 出版: 1993-05-01
- 読了: 2021-04-28 Fri
- 評価: ☆2
- URL: book.senooken .jp/post/2021/04/28/
## 評価
本多勝一の書籍 (例: 日本語の作文技術) の凡例の中で,以下の記載があり,これが気になって本書を読んだ。
> 四、 ローマ字は日本式 (いわゆる訓令式) とし、ヘボン式を排します。(理由は 『しゃがむ姿勢はカッコ悪い?』収録の「ローマ字は日本式でなければならない」参照J たとえば--Shi→si, sho→syo, chi→ti, tsu→tu
直近で読んだ「[殺される側の論理](book.senooken .jp/post/2021/04/09/)」と同じく,書籍本体は著者の小論集となっている。
内容はいろんな雑誌などに掲載された雑多なものをまとめたもので,まとまりはない。せいぜい,この著者の右翼的な植民地,人種差別への反対思想がちらほら見えるだけだった。
## 引用
> ### p. 148: 数字表記に関する植民地的愚挙
ここでは数字の桁区切りに3桁ではなく,4桁とすべき理由について論じていた。
3桁区切りは英語の桁がこの単位で変わることが原因であり,日本は4桁で呼び名が変わる。
そのため,日本人にとっては,4桁でカンマ区切りしたほうがわかりやすい。これはもっともな話でもある。
なお,年号に関しては,西暦で問題ないとしていた。理由は,日本の年号は天皇が死ぬ度に振り出しに戻るため,物理的に極めて不便だからだ。西暦の他に,南ベトナムで仏教暦,回教圏でイスラム暦が使われているが,これらは全年を通して1本であり,わかりやすい。
自然科学の分野では国際単位系SIで3桁スペース区切りのみ認められている。自然科学以外 (経済学) などでは,4桁区切りにしてもいいように感じた。
> ### p. 154: ローマ字は日本式でなければならない
> ただローマ字問題でひとつだけ断固として主張しているのは、日本語であればヘボン式は不可、日本式 (訓令式) でなければならぬとする点だ。数字のコンマを、日本語は四ケタ法なのに欧米式に三ケタ法にしている愚挙と同様、ヘボン式は欧米 (というよりイギリス語) に強姦された植民地日本の痕跡である。
本書を読んだ目的であるローマ字に訓令式を採用すべき理由が書かれていた。こちらも,殺される側の論理と同じく,植民地的な思想になっているのが問題のようだ。
たしかに,日本で自国の方式があるにも関わらず,わざわざ他国の方式を採用するというのもおかしな話だ。
ただ,たったの1-2ページの文量それしかなく,もう少しローマ字に関して深い考察が欲しかった。
## 結論
本多勝一の書籍のほとんどで掲載されている凡例のローマ字の表記方法の理由を知ることができた。
正直,この1-2ページ程度の内容のためだけに,他区の図書館から本書を取り寄せで読んだ。かかった手間に比べると,内容が薄く感じた。もう少し深い考察が欲しかった。