【6月4日 AFP】米ウィスコンシン(Wisconsin)州で、友人を刺し殺そうとしたとして成人として起訴され、禁錮65年の刑が下される可能性のある12歳の少女2人が、架空のキャラクターに触発されて犯行に及んでいたことが分かった。地元メディアが3日、報じた。

 ニュースサイト「FOX6ナウ(Fox 6 Now)」によると、少女らはホラー専門サイト「クリーピーパスタ(CreepyPasta)」のファンで、同サイトに登場する架空の悪役「スレンダー・マン(Slender Man)」に気に入られようと、数か月前から犯行を計画していた。

 FOX6ナウは裁判所の文書を引用し、少女らはスレンダー・マンの「協力者」になりたかったと伝えている。同サイトが掲載した起訴状によると、少女の1人は、スレンダー・マンへの献身を示すために殺人を犯したかったと供述している。

 被害者は少女らと同い年の少女で、先月31日にウィスコンシン州ウォーキショー(Waukesha)にある被告のうちの1人の家で開かれたお泊まり会に招待された。被害者は森に誘い込まれ、体を19回にわたり刃物で刺されて放置された。傷のうちの1つは動脈のすぐそばに達していた。

 少女は自転車で通りかかった人に発見され、病院に搬送された。容体は3日の時点で安定しているという。

 2日に記者会見したウォーキショー警察のラッセル・ジャック(Russell Jack)署長は「保護者は子どもたちのインターネット利用を制限し、監視すべきだ」と強く訴えた。(c)AFP