【3月15日 AFP】14日の米ニューヨーク株式市場で、ダウ工業株30種平均(Dow Jones Industrial Average)が8営業日連続で最高値を更新した。止まらない株価の上昇だが、ジェイコブ・ルー(Jacob Lew)米財務長官は同日、新たな金融バブルを懸念してはいないとの考えを表明した。

 米経済の回復は依然として鈍く、今月1日には米連邦予算の強制削減も発動された。にもかかわらず、14日のダウ平均株価は米失業保険新規申請件数が3週連続で減少したことを受け、1996年以来最長となる10日連続で続伸。前日終値比83.86ドル(0.58%)高の1万4539.14ドルで取引を終えた。

 こうした中、米ビジネスニュースチャンネルCNBCのインタビューに答えたルー財務長官は、2008年にウォール街(Wall Street)の暴落から世界金融危機を招いた二の舞を演じないよう状況を注視する必要はあると指摘しつつも、「これまでの分析に目を通した限り、現時点で懸念する理由は何も見当たらない」と述べた。(c)AFP