【12月5日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は4日、来秋に予定されていたマーズ・サイエンス・ラボラトリ(Mars Science LaboratoryMSL)の打ち上げを2年2か月延期すると発表した。MSL計画はすでに当初の予算を超過しているが、この延期でさらに4億ドル(約370億円)の追加予算が必要となるという。

 NASAのマイケル・グリフィン(Michael Griffin)局長は会見で「解決しなければならない問題が複数あるため、打ち上げを2011年に延期する」と語った。MSL計画は、火星で生命が生存できるかを調査するもの。

 火星への打ち上げは、惑星の配置の関係で26か月周期で行われる。09年秋を逃すと次は2011年10-12月となる。

 グリフィン局長は、打ち上げ延期で約4億ドルが必要となり、計画全体の予算総額は約23億ドル(約2100億円)となると述べた。同計画の予算は06年の時点で16億3000万ドル(約1500億円)とされていた。(c)AFP