コーエーが創立25周年を記念して行っている多くのキャンペーンの一つ，コーエー初期の名作タイトルを3作ずつまとめて4500円で提供する「25周年記念パック」のVol.4〜6が発表された。
　詳細は，以下の通り。

25周年記念パック Vol.4
■発売日：2003年10月24日
■収録タイトル：「信長の野望・戦国群雄伝」「源平合戦」「三國志英傑伝」

25周年記念パック Vol.5
■発売日：2003年11月28日
■収録タイトル：「三國志II」「太閤立志伝」「項劉記」

25周年記念パック Vol.6
■発売日：2003年11月28日
■収録タイトル：「Winning Post」「水滸伝・天命の誓い」「蒼き狼と白き牝鹿・元朝秘史」

　発売の近いVol.4について，簡単に解説しておこう。
　信長の野望・戦国群雄伝（写真上段）は，「信長の野望」「信長の野望・全国版」に続く，戦国ストラテジーシリーズの3作め。今では当たり前となった大名以外の配下武将達が登場したのも，実は本作からだ。また野戦と籠城戦が分かれたのも本作からで，近年の信長シリーズの礎は，ここで築かれたといえるだろう。
　源平合戦（写真中段）は，名前の通り，源氏と平氏との戦いを描いたストラテジーゲーム。三國志シリーズでお馴染みの一騎討ちシステムも搭載している。余談だが，源平ものといえば元々日本人の大好きなテーマだったはず。これ以降，この手のゲームがほとんど出ていないのは残念。
　もう1タイトルの三國志英傑伝（写真下段）は，プレイヤーが劉備を操り，関羽や張飛達と共に戦うシミュレーションRPG。Vol.1にあった「伊忍道」の，三國志世界版とでもいおうか。視点を劉備に固定しているため，ガチガチのストラテジーである「三國志」シリーズと比べてストーリー性が高く，一人一人のキャラクターがよりズームアップされている。

　さて，Vol1〜3に収録されたタイトルは，ほとんどが人気シリーズの第1作だったわけだが，今回は名作と誉れが高い「三國志II」など第2作や第3作も含まれ，全体的に，当時を知らないゲーマーでもそれなりに楽しめるラインナップになった感じだ。
　またVol1〜3から漏れていた，太閤立志伝及び，Winning Postの第1作も登場。これで，コーエー初期の名作は，ほぼ出揃ったと見ていいだろう（コーエー初期には，いくつか成人向けタイトルもあったのだが，さすがに25周年記念パックとして出すわけにもいかないだろう……）。
　とはいえ個人的には，"あまり売れなかった"タイトルにも，陽の目を見せてあげたい気もする。例えば「タイムエンパイア」（架空の日本を舞台としたRPG）でもう一度遊んでみたいと思うのだが……コーエーさん，いかが？（Iwahama）

→「25周年記念パック」Vol.1〜3のNewsは，「こちら」

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