5月28日(日)

ご意見ピックアップ

関西テレビに寄せられた視聴者の皆様からのご意見・お問い合わせを紹介し回答する「ご意見ピックアップ」のコーナー。今回は「災害に備えて週に一度は大阪から全国にニュースを放送してほしい」と「スポーツバーでは映像の使用料金が必要ですか」の二つにお答えします。

『カンテレ通信』では皆様からのご意見をお待ちしています。番組でご意見が採用された方には、月曜よる10時放送のドラマ『合理的にあり得ない』の特製グッズを差し上げます。

『ニュース』 (メール/40代/男性)

  • NHKでは毎週金曜日に、東京が万一大規模災害に見舞われて、東京から放送できなくなる場合に備えて、大阪から全国へニュースを放送していますが、フジテレビさんからニュースが放送できなくなる場合に備えて、週1回、必ず大阪から全国へニュースを放送するようにお願いいたします。

  • 報道センターの回答

    関東で大規模災害が起きるなど、フジテレビが放送できない事態となったときには、カンテレが発局となって放送ができるような体制を整えています。普段は災害に備えるために、フジテレビに代わってカンテレが全国に向けてニュースを発信することはありませんが、災害時に視聴者のみなさまに信頼して見ていただくために、ネットワークと連携して緊急放送ができるように、定期的な訓練をしています。

  • コメンテーターから

    佐藤卓己さん
    ごもっともな意見だと思います。日本のように自然災害の多い国で、一極集中のシステムは非常に危ないと思いますね。こうした首都に一極集中する国のあり方は、19世紀の国民国家形成期には、ふさわしいシステムだったと思います。だけど、現在の21世紀型社会に、一極集中型のシステムがふさわしいとは到底思えません。そう考えると、放送も首都圏にキー局が集まっているのはリスクが高いので、むしろ関西にもキー局があって首都圏に配信するといった大胆な転換、あるいはフジテレビとカンテレが隔年でキー局を代わるとか、そうしたチャレンジが必要なんだろうなと思いますけどね。

    わかぎゑふさん
    それ、すごくいい案だと思います。けど(フジテレビと関西テレビは)違う会社同士だから、そんなに簡単にはいかないですよね、NHKならどちらも同じですけど。

    林 アナウンサー
    組織的にも関西テレビとフジテレビは別会社ですからね。

    わかぎゑふさん
    ただ、カンテレさんが「そういう(災害に備えた対応などの)努力をしてますよ」っていうのを、もっと見える化とか、可視化とか、アピールをしてもいいなと私は思いましたね。

『スポーツ中継』 (メール/60代/男性)

  • スポーツバーでは試合の中継を見ながら飲食を楽しむことができます。WBCやFIFAワールドカップなどの放送を上映する場合、著作物の使用料といったものを支払う義務はないのですか?著作権が適応される範囲を教えていただければと思います。

  • 知財推進部の回答

    日本の著作権法では、著作権者に「公の伝達権」という権利が認められており、放送されるテレビ番組などの著作物を、著作権者に無断で、受信機を使って、公衆に見せたり聞かせたりできないことになっています。ただし、これには例外があり、営利を目的とせず、お客さんから料金をもらわない場合、または、通常の家庭用テレビを使う場合は、著作権者に許可をもらう必要がありません。スポーツバーでテレビを見せることは営利目的と言えますが、家庭用テレビを使って見せるのであれば、この例外に当てはまります。

  • コメンテーターから

    わかぎゑふさん
    スポーツバーで、例えばWBCを見て、それを見せるからお金が高くなることはないので、それはいいんだと思いますけど。著作権の(関係する)話は、演劇界にいっぱいあるので、音楽とか原作とか…。いま聞いているだけで頭が痛くなりました。

    佐藤卓己さん
    いま著作権、あるいは著作権の公正利用という意味が、大きく変わろうとしている時代なのだろうと思います。最近だとchatGPTのようなAIを使った様々な創作活動を割とみんなやっていると思いますけど、それも著作権にふれる問題です。それをどう公正な形で利用していくのかも、この延長上にある問題です。こうした具体的な個別の著作権の運用について、私たちが日ごろから考えていく必要がある。そのことを示す、一つの事例だと思いますね。

カンテレEYE

関西テレビの番組などを題材に、メディアはどのようにメッセージを発信しているのか、視聴者はそれらをどう読み解き、つきあっていけばいいのかについての情報を提供する「カンテレEYE」のコーナー。今回は、カンテレ制作のドラマやバラエティなどの番組を海外の放送局や配信事業者に販売する、東京コンテンツ事業部の仕事についてお伝えします。
カンテレのドラマやバラエティなどが世界の120か国以上で放送・配信
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海外版タイトルも以前は「直訳」だったが内容を連想しやすいものに変わってきた
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ゲストは東京コンテンツ事業部の佐藤一弘
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インフォメーション

次回予告

  • 『カンテレ通信』は皆様のご意見をお待ちしています。

    次回の『カンテレ通信』は、2023年6月18日(日)あさ6時30分放送です。