致命傷の発砲、安倍氏から5m

1発目で接近、3秒後に2発目

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 安倍晋三元首相が奈良市で街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、逮捕された元海上自衛隊員の無職山上徹也容疑者(41)が、元首相の背後から手製の銃を持って近づき、約7mの場所で1発目を、さらに近づいて約5mの位置から2発目を発射していたことが11日、捜査関係者への取材で分かった。致命傷になったとみられる2発目までに約3秒あったといい、当時の警備の在り方が問われそうだ。

 また世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は11日、東京都内で記者会見を開き、山上容疑者の母親が信者だと明らかにした。容疑者は母親が多額の寄付によって家庭が崩壊したとして恨みを募らせたとされる。