道路陥没や落石、土砂崩れ 福島県、市町村道で通行止め相次ぐ
16日深夜に発生した最大震度6強を観測した地震の影響で、県内の道路は大きな被害を受けた。県のまとめ(17日午後5時30分現在)によると、すでに復旧した道路を含め県管理道路だけで25カ所が全面通行止めなどの規制がかけられた。県北では、阿武隈川に架かる伊達橋や伊達崎(だんざき)橋など複数の橋で段差が発生するなどして通行できなくなった。
県によると、25カ所のうち同時刻現在で11カ所の規制が全面解除された。規制理由は段差の発生や路面陥没、落石、がれき散乱、倒木など。相馬市尾浜の県道相馬亘理線では歩道橋の階段が倒壊し、歩道橋が使用できなくなった。
市町村道でも被害が出た。相馬市の松川浦漁港近くの市道大洲松川線は土砂崩落により、約7キロにわたり全面通行止めとなった。市によると、市道トンネル北側で土砂崩落が発生、撤去作業を進めた。崩れた土砂と一緒に東北電力管理の電柱が巻き込まれた。このほか昨年の本県沖地震で被災し、19日の再開通を予定していた桑折町の町道に架かる昭和大橋にも損傷が確認され、開通が延期となった。
相馬港、クレーン倒壊
海上保安庁は17日、相馬港5号埠頭(ふとう)のクレーンが地震によって倒壊したとみられると発表した。巡視船艇や航空機の調査で分かった。
このほか、鵜ノ尾埼灯台の消灯や相馬港の埠頭で地割れなどが確認されたという。
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