道の駅のレストラン、蓮ダムカレーを発売 三重

菊地洋行
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 道の駅「飯高駅」(三重県松阪市飯高町宮前)の「レストランいいたか」は、地元の蓮(はちす)ダムをモチーフにした蓮ダムカレーの提供を始めた。ダムカレーを紹介するホームページ「日本ダムカレー協会」によると、県内では安濃ダムカレー、新・宮川ダムカレー、川上ダムカレーに次ぐ4番目。

 ダムカレーは、ライスで堰堤(えんてい)を、カレールー貯水池をそれぞれ表現した上で、食材や盛りつけなどで地元ならではの特徴を出している。2009年ごろから全国的に増え、現地でしか手に入らないダムカードと共に観光の一助となっている。

 蓮ダムは、5千人を超す死者・行方不明者が出た1959年の伊勢湾台風を機に建設計画が始動。治水、発電、水道用水供給などを担う多目的ダムとして91年、櫛田川の上流部に完成した。昨年、管理運用30周年を迎えたことから、レストランいいたかの中西公一店長(68)がダムにちなむ新メニューを考えていた。

 蓮ダムカレーは、対岸の山腹にあるトンネルのアーチをカボチャのフライで、湖面にかかる赤い橋を福神漬けで、周辺の山の木々をブロッコリーでそれぞれ表現。湖岸に桜の名所があることから、魚肉ソーセージで桜の花をかたどったという。中西店長は「ダム見物の帰りにでも景観を落とし込んだカレーを味わってみて欲しい」と話している。

 蓮ダムカレーは990円(税込み)で、一日10食提供。問い合わせはレストランいいたか(0598・46・1113)へ。(菊地洋行)