2月24日にCygamesがリリースしたスマートフォン用アプリゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」のプレイレポートをお届けします。

タイトルのとおり、アニメと競馬の知識はまったくないのですが、話題だったのでなんとなくダウンロード……とプレイ開始したのが2月25日0時。プレイ後にふと時計をみると、朝5時30分になっていました。

はい、久々にスマホゲームにずっぽりとハマりました。ということで、このゲームの面白さをご紹介します。

そもそもの「ウマ娘」とは、有名な「競走馬」の擬人化キャラクターです。実在のJRAや地方競馬に出走した名馬たちが、かわいい女の子のキャラクターとして登場します。

ベースとなる物語はアニメや漫画などを展開中のいわゆるメディアミックスコンテンツで、本作「ウマ娘 プリティーダービー」はその一環のアプリゲーム、という位置づけです。

冒頭でスマホアプリと紹介しましたが、現時点ではApp StoreとGoogle PlayにてiOS/Android版が配信中です。プレイは基本無料のスタイルです。また、3月10日からは、Windows版もDMM Games経由で配信される予定です。

▲メジロマックイーンさん。お嬢様キャラです

「ウマ娘 プリティーダービー」ではアプリゲームらしく、ガチャでキャラクターを入手。プレイヤーはまずはトレーナーとして、そのウマ娘を「育成」することととなります。

「育成」はパワフルプロ野球シリーズのサクセス的なモードで、トレーニングでスピード、スタミナ、パワー、根性、賢さといったステータスを成長させます。加えてレースで有利に働くスキルなども取得します。体力ゲージもあり、体力が少ないとトレーニングが失敗するので、適切な休息が必要なところなどは、まさにパワプロのサクセスを連想します。

▲イベントでは選択肢も用意されています

また育成中のキャラをはじめ、舞台となるトレセン学園にいる様々なウマ娘と交流するイベントも用意されています。しかもどのパートでも3Dキャラがガンガン動きます。あと、どのキャラの声もかわいい。

ストーリーほぼすっ飛ばし派の僕でも、彼女達がレースで結果を残すために一生懸命努力している様は伺えます。なによりキャラのビジュアルや声、動く耳や尻尾といった細かく仕草がとにかくかわいく作られています。こうしたシーンを見ていると、そんな彼女達に結果を残して欲しいという思いから、育成へのモチベーションが上がります。

▲育成の合間にはクレーンゲームもあるのですが、これが割と難しい

育成がある程度進むと、いよいよレースに出場することに。レースには実際の競馬のようにグレードがあり、プレオープンから徐々にOP〜G1といったグレードが上がって行きます。最終的には、競馬をまったく知らない僕でも耳にしたことのある「日本ダービー」や「有馬記念」という大レースに出場します。

レースでは3Dのウマ娘がトラックを疾走します。この際の実況やレース展開、必殺技の演出などがしっかり作り込まれているので、頭の中ではシュールなビジュアルに引っかかっているはずなのに、思わず見入ってしまいます。

大きいレースで、自分が育てているウマ娘が下馬評を覆して結果を残すと、トレーナーの僕は嬉しさのあまり飛び上がっちゃいました。

このように育成とレースを続けていくのが基本展開ですが、育成には期限が定められており、無限には続けられないのもミソです。例えば「菊花賞で3着以内」といった目標が定められており、達成できないとその時点で育成が終了してしまうのです。パワプロのサクセスでいうところの「地方予選敗退でEND」的な感じです。

このためウマ娘をより強くしたいのならば、目標をコツコツと達成していき、育成期間を伸ばさなければなりません。一方で当日のコンディションなどで結果が出せなかった場合の救済措置として、レースのやり直し要素もあるのですが、それでもステータスやスキルが成長しきってないと上位のレースでは結果は残せません。

こうして育成したウマ娘は、チーム戦やデイリーレースといった別のモードなどでも出走させられます。

育成はそうそう簡単に上手く行かないので、より良いウマ娘を求めて何度もやり直しているうちに、時間が過ぎていき、結果として朝に……という次第です。

こう書くと作業的にも思えますが、このあたりも最新ゲームらしく、テンポ良く育成を進めたいプレーヤー向けの各種スキップ機能が随所に用意されているのがミソ。作業的なストレスはなく、スルスル指が動きます。

▲もっとたくさんSSRカードが欲しいですね

育成を有利に進めるには、初期設定でのほかのウマ娘からの「因子継承」や、成長効率やスキル取得を助けてくれる「サポートカード」といった要素も重要です。キャラやカードを得るにはやはりガチャが必要になりますので、少し課金したり様々な目標を達成したりしてガチャに必要な「ジュエル」を集めました。

Engadget
Engadget

そしてレース後には「ウイニングライブ」なるシーンがあります。これはレースで勝ったウマ娘達が歌い・踊るというもの。ライブ演出もとてもリッチで、ガンガン動いて楽曲も楽しいので満足です。

正直なところ、なぜライブするのか? といったところは理解が追いつきませんでしたが、「インド映画の人たちもテンションが上がると歌うもんな〜」といった感じで受け止めることにしました。個人的に一点惜しむらくは、めちゃくちゃライブ演出に力がはいっているので、いっそここで音ゲー要素もあっていいのではないかとも思いました。ライブに合わせてボタンをシャンシャン叩きたいです。


以上が「ウマ娘 プリティーダービー」の簡単なプレイレポートです。超簡素な感想としては、ウマ娘がみんなかわいく、サクセスモード的なスタイルだったため楽しかった、という一言に尽きます。

僕は普段コンシューマーゲームばかりプレイしており、あまりアプリゲームには触れていなかったのですが、業界の雄たるCygamesの最新タイトルの細部への作り込みや演出、ストレスのないUIにはただただ関心させられました。いっそのこと「最近のアプリゲームってどんな感じなの」という技術的な好奇心で一度試してみるのもアリだ、と思います。

© Cygames, Inc.

関連リンク:ウマ娘 プリティーダービー