コロナ影響ここにも 南三陸町の伝承施設 開館は最大半年遅れ

星乃勇介
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 宮城県南三陸町が整備を進めている東日本大震災の伝承施設「南三陸311メモリアル」の完成が、最大で半年遅れ、2022年10月にずれ込む可能性のあることがわかった。新型コロナの影響で鋼材などの資材が不足し、調達に支障が出ているためという。

 伝承施設は町内最大の観光施設「南三陸さんさん商店街」の隣に道の駅と併せて整備される。鉄骨造り2階建て、延べ床面積約1400平方メートル。被災した町民の証言記録などを展示し、防災学習の拠点となる。21年1月に着工し、22年4月オープン予定だった。

 町によると、併せて整備している高速バスやJR気仙沼線BRT(バス高速輸送システム)などの公共交通ターミナルも開設が遅れる見込みだ。(星乃勇介)