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「非礼」と韓国に抗議 唐鳳氏の講演中止で―台湾

2021年12月21日15時54分

台湾の唐鳳(オードリー・タン)政務委員=2020年6月、台北(AFP時事)

台湾の唐鳳(オードリー・タン)政務委員=2020年6月、台北(AFP時事)

 【台北、ソウル時事】台湾外交部(外務省)は20日夜、韓国大統領直属の政策立案機関が16日に開催した会合で予定されていた唐鳳(オードリー・タン)政務委員(閣僚)の講演が突然キャンセルされ、韓国側に厳正に抗議したと発表した。「非礼な行為」に対し、外交ルートで「強烈な不満」を伝えたという。

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 唐鳳氏は韓国の閣僚や民間有識者らで構成される「第4次産業革命委員会」に招かれ、台湾のデジタル社会革新をテーマにオンライン講演を行う予定だった。当日早朝に韓国側から中止を通知されたという。
 台湾の中央通信社が欧江安・外交部報道官の話として報じたところでは、韓国側は中止の理由について「(台湾と中国の)両岸関係の各側面への考慮」と台湾側に伝えた。台湾と他国の公的交流に神経をとがらせる中国に配慮したことを示唆した形だ。
 これに関し韓国外務省報道官は21日の記者会見で「諸般の状況を総合的に検討して決定された」と説明。台湾と非公式な交流を進めていく立場に変わりはないと強調した。
 台湾要人の国際的な活動をめぐっては、バイデン米大統領が主宰しオンライン形式で今月行われた「民主主義サミット」でも、唐氏のプレゼンテーション映像が途中でカットされる一幕があった。

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